40.エリスの行動2
またエリス回です
地味に忘れがちなキャラなんですよね
ここは広いお屋敷
その中にある部屋の1つに1人の少女がいた
「はぁ………学校が壊れてからというもの全然監視が出来ないわ」
何やら危なそうな事を言っている少女の名前はエリス・ギャラクシオン
神に最も近いと言われる、エリード・ギャラクシオンの妹である
「最近店を開いたみたいだし、客を装って監視しようとしても全然見えないし………」
彼女が監視しようとしてるのは、ソウ、トウヤ、アマタツの3人である
何故監視かというと、彼らの強さの秘密を知るため
それを知り、彼女は強くなりたいようだ
「もう他の奴を探すかな~、アイツら監視しても全然分かんないし。それに強ければ誰でもいいし」
どうやらエリスは別にソウ達ではなくても良いらしい
「どこかに手っ取り早く強くなれる方法とかないかな~」
彼女がここまで強さを求めるのはちゃんと理由がある
エリスの兄であるエリードは生まれつき加護を受け、強大な力を手に入れた
しかしエリスはなんの加護もなく、更にもともと魔力などが少ない方だったため、小さい頃から兄ばかり優遇される生活を送ってきた
シスコンであるエリードは当然エリスの待遇に文句を両親に言った
だがそれでも改善はされなかった
小さい頃のエリスは次第にこう考えるようになっていった
“力があればパパもママも皆振り向いてくれる”
エリスは力を付けるためにいろいろ勉強をし、最初の頃とは比べものにならないくらい強くなった
しかしそれでも彼女は満足しなかった
“兄と同じくらい強くならなければ”
これが強迫観念のようになっているのだ
自分は兄と違い、加護を受けていないから仕方ない
そう考えるがそれでも強さを求めずにはいられない
両親もエリスの努力を認め、態度を改めた
兄もこれ以上無理しなくていい、と言われた
それでも彼女は強くなりたいと願う
恐らく彼女は本当に兄と並ぶまで、力を求め続けるだろう
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「…うぅん…………あれ?、いつの間にか寝てた……」
どうやらベッドに寝ころびながら考えていたら、いつの間にか寝てしまったようだ
タオルが掛けられていたが、多分兄だろう
あの兄はシスコンなだけに、こういう気遣いはよくしてくれる
思えば兄だけだったな………
小さい頃から私の味方だったのは
「ダメダメ!暗い事ばっか考えちゃダメ、大丈夫私は強くなれる…………大丈夫よ」
今日も監視をするとしよう
どうやらヒトトセ・ソウが捕まったらしく、王の命令で何かやらされるらしい
とりあえず広場で情報収集をしよう
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「どうやら何かモンスター討伐に行くみたいね」
広場でいろんな人に聞いてみたところ、ヒトトセ・ソウは最近街の外周辺で見かけられるらしいモンスターを狩りに行ったみたいだ
「何か手掛かりはないのかしら………ん?これは?」
ふと街の掲示板を見ると、そこには私が知りたかった情報があった
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┃ヒトトセ・ソウがヘルオーガ討伐に向か┃
┃う。 ┃
┃なお、これは王の命令で例えどのような┃
┃事情があろうとも取り消すことは不可能┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
「こっこれよ!これならいけるわ!」
私は観衆の中であることも忘れ、大声で叫んでしまった
すぐに周りの視線に耐えられなくなり、急ぎ足でその場を去った
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その日の夜…………
「お兄様!どうして駄目なのですか!?」
「駄目なものは駄目だ!」
どうやら2人は何やら言い争っていた
「別に行っても構わないでしょう?私はもう子供ではありません!」
「駄目だ!よりにもよってヘルオーガの所に行きたいだと!?あんなもの死にに行くようなものだ!」
話の内容はエリスがヘルオーガの所に行きたいのだが、エリードが許可しないといったものだ
普通に考えればエリードの言っている事が正しいのだが、それでもエリスは引く訳にはいかなかった
何故ならヒトトセ・ソウもヘルオーガの所に行ったからだ
(こんなチャンス滅多にないのよ、ここは絶対に引き下がれない!)
結局この日は許可が貰えなかったが、当然この程度で諦めるエリスではない
彼女はこのままでは許可が下りる前に、ヒトトセ・ソウが帰ってきてしまうと分かっていたので、ある作戦を思いついた
それは屋敷を抜け出して勝手に行く、というものだ
エリスはその日から入念に計画を練り始めた
しかしあまり時間は残されていない
屋敷の構造から脱出ルートを考え、更にそこから最短ルートを考える
それから持ち物の準備
ちゃんと考えなければ自分は簡単に死んでしまうので注意しなければならない所だ
こうしてエリスは見事脱出に成功したのであった
そしてエリスがいなくなった事に気付いたエリードが泣きながらとある喫茶店に向かったらしい
次回は小ネタです




