26.利用するかされるか
遅くなりました、スイマセン
最近寝落ちが………
「では、失礼しました」
医務室までアレックスを連れていくのだが、先程先生も気絶したので先生も連れていかなくてはいけなくなった
1人ずつ連れていくのは面倒なので、2人を肩に担いで連れていったら医務室の人に驚かれた
何かおかしかったかね?
また今日も自習になりそうだ
次の日…………
「ふわぁぁぁ……眠いな」
今日は珍しく座学だった
いや、珍しくとはおかしい。今までが異常だったというべきだ
今はとにかく寝たい、10分でもいいから寝たかった
だがこの座学が終われば昼なので、飯が食べられる
その後は昼寝で決まりだ
──キーンコーンカーンコーン
「ではこれで終わりです」
とりあえず食堂に直行だ!
行くぞトウヤ!アマタツ!
食堂…………
「あぁ~食った食った」
食堂で飯を十分に食べたのでさらに眠たくなってきた
という訳で屋上に行くことにした
この学校の屋上は物凄く良い昼寝スポットなのだ
晴れの日しか使えないが、太陽の暖かい光にとても眠気を誘われる
晴れの日は大体3人ともここで昼寝をしている
いつもはそれほど深い眠りにはつかないのだが、今日に限って物凄く疲れている
3人ともすぐに眠ってしまった
だがら気づかなかったのだ、ドアの隙間からこちらを見ている1人の少女に
???視点
「あれは……最近噂になっている転入生達ね」
噂は私も聴いた
なんでも異常に強いと。あのアレックス・エンドラーを倒したという噂もある
今までいろんな人が彼らの事を探ったが、何一つ分からなかったらしい
もし彼らを仲間に出来たら、もしくは彼らの強さの秘密を知れたら………と日々考える
「なんとかして私が強くなるために利用出来ないかしら……」
どうやらまた屋上に行くようだ
………どうも様子がおかしい
いつもはすぐに監視している事がバレるのだが、今日はどうも気づかれずにいるようだ
もしかしたら今日こそはいけるかも!?
そんな期待を胸に監視を続ける
ソウ視点
「んんん………よく寝たなぁ」
今日は疲れが溜まっていたので、すぐに寝てしまったようだ
まだ寝ていたいがそういう訳にもいかないので、隣で寝ている2人を起こさなくてはいけない
「お~いトウヤ~、起きろ~」
「ふわぁぁぁ……もうそんな時間か……」
トウヤは起きた
次はアマタツなのだが、この時寝ているからといって油断すると、パクッと食べられてしまうので気をつけなければならない
「アマタツ~、可愛い男の子が呼んでるぞ~」
「どこ!?どこ!?どこにいるの!」
いねぇよバーカ
「何言ってんだ?」
「おかしいな……今可愛い男の子が呼んでるぞって聞こえたんだけどな………」
これがアマタツの正しい起こし方
トウヤは普通に起こしても問題無いが、アマタツは間違えると食べられてしまうので皆さん気をつけましょう
「ソウ、さっきからなんだが………どうやら覗きなんて趣味の悪い奴がいるな」
その事はオレも気づいてた
ここ数日は、毎日オレ達を見ている奴がいる
敵意は無いようなので放っている
向こうはオレ達が既に気づいているという事を分かっていない様だな
「まぁ問題無いだろ、きっと物珍しさとかで見ているんじゃないか?」
「そうかもな」
それよりも午後の座学がもうすぐ始まるので、急がないといけない
オレ達がドアに向かって歩き出すと、覗いていた少女は慌てて階段を降りていった
放課後…………
「では今日はこれまで、皆さんさようなら。気をつけて帰ってくださいね?」
さて今日の夜は何を作ろうか
今日はオレが作る日なのだが、とりあえず皆に聞いてみよう
──お兄様はいませんか?
オレ達はなんとなく声のした方を見ると、そこにいたのはさっきまでオレ達をこっそり見ていたあの少女だった
「エリス?エリスではないか、どうしたのだ?」
「あ!お兄様!一緒に帰りましょう」
なん…………だと!?………
お兄様と呼ばれたのは、なんと!ギャラクシオン・エリードであった
「あ!ヒトトセさん紹介します。妹のエリスです」
「ギャラクシオン・エリスです。初めまして、先輩」
「あ、あぁよろしく……」
さっきからどうも嫌な汗が止まらない
この子には悪いが、少し何を考えてるか見させてもらう
(【フィーリングサーチ】……何が見えるかな)
〖とりあえずは顔と名前を覚えてもらわないと利用する以前の問題ね。この兄は一応彼らと知り合いみたいだし、まだ入り込みやすいわね………私が強くなるために働いてもらうわよ〗
………人って見かけにはよらないんだなぁ
よし、コイツはアマタツに任せよう
どうやらアマタツが一番取り込みやすいと思ったのか、エリスはアマタツと話をしている
一応アマタツにもさっきエリスが考えていた事を教えた
その時、彼は“別にどうでもいい”と言った
やっぱりお前は男にしか…………
安定のアマタツですね




