20.謎のガンナー
オレは今旅の支度をしている
何故こうなったかというと、全てはトウヤの一言から始まった
「なぁ皆、学校に通わねえか?」
「「はい?」」
今日もいつもどうり、全員で朝食を食べている時にトウヤが唐突に言った
「急にどうしたんだ?」
「さっき街の広場で学校の話をしているのを聞いたんだ、俺達卒業出来ず中途半端になってるだろ?だからもし通えるならもう一度行ってみたいなって思ってな」
なるほど………確かにそうだな
今日から2年生!っというところで死んじまったもんな
オレもトウヤの話を聞いて、また学校に行ってみたいと思った
「その学校がどこにあるか知ってるのか?」
「あぁ、確かアンメリーカという国にあるらしい」
………過去の転生者よ、もう少し国の名前は捻ろうぜ
「オレは行くのに賛成だな、皆はどうする?」
他の皆が反対したら考え直さなくてはならない
オレとトウヤの意見だけを優先するわけにはいかないからな
「お兄ちゃんが行くならついて行く!」
「私も少し興味があるわ」
シアとクーは賛成、残りはアマタツだけになった
だがアマタツに聞く必要は無い!奴は強制的に連れて行く
何故ならもしアマタツが反対して、1人でこの街に残れば………後は言わなくても分かるだろう
「アマタツは行くよな?」
「え?どうしよ「行くよな?」」
「いや、考え「行くよな?」」
「………はい、行きます」
これでこの街の男達の平和が約束されたな
学校に行くことが決まったので、今日はいろいろ準備しなければならない
金の心配はいらないだろう
朝食を食べたら早速準備開始だ
という訳で旅の支度をしているのだ
元々何も持ってない状態でこの生活が始まったので、荷物はあまり無い
なので支度はすぐに終わった
シアとクーについては着替えの服が数着あるだけだ
「ソウ、こっちは終わったぞ」
「僕も終わったよ」
「オレも丁度終わったところだ、出発は明日の朝早くから行く」
それまで今日のうちに家を長期間開けるので、王様とさにこまめに掃除しろと言っておかなければ
王の間…………
「ふぅ~、あの悪魔が壊した城壁がやっと直ったわ、まったく………だから覚醒者はいやなんじゃ」
「悪かったねえ、城壁壊しちゃって」
「ひょわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
声をかけたら物凄く驚かれた
そんなに驚いたのか?
「今日はお前に言いたい事があって来たんだ」
「な、なんじゃ?」
「しばらく家を空けるから、こまめに掃除しろ」
「え?ワシが?」
いやいや、別に王様が直々に掃除する必要は無い
埃が溜まるので、こまめに掃除してほしいだけだ
「返事は“はい”か“Yes”か“分かりました”だけだ」
「…………はい」
よし、これで家の心配は無くなったな
次は近所に挨拶しとかないと
暮らし始めた頃は、大変お世話になったのだ
ちゃんと言っておきたい
「じゃあな、掃除ちゃんとしろよ」
学校のサボったクラスメートに言う時と同じ様な感じで王様に言い、城をあとにする
次の日の朝…………
「忘れ物はないな?」
「「おう」」
それじゃあ出発だ
ここからアンメリーカまで、歩いて5日といったところだ
途中に幾つか小さな町があるので、食料などを補給しながらアンメリーカを目指す
「あれが最初の町っぽいな」
どうやら最初の町に着いたようだ
歩いて5日というのは、一般人であってオレ達なら1日もあれば到着する
何故食料を補給するかというと、今は食料を何も持ってないからだ
持ち物は着替えに料理の為の調味料に調理器具くらいだ
「食料の買い出しはトウヤとシア、オレとクーは待機、アマタツは………待機だな」
町に着いても、買い出し以外する事が無い
つまり待機のみだ
20分後…………
「ふぅ~、食った食った」
あれからトウヤ達が、買ってきた食料で朝食を作った
ちなみに今朝は、白飯に味噌汁に焼き魚だ
日本人の朝といったら白飯に味噌汁だと思う
「お!また町みたいだな」
次の町に着いたみたいだ
正直ここはスルーでも構わない
昼食まではまだまだ時間があるし、特にこの町に用は無い
「また次の町みたいだな………」
そろそろ昼食だな
という訳で………
「今回はオレとクーが買い出しに行こう、それ以外は待機で」
昼はちょっと豪勢にハンバーグでした
そんなこんなで到着した
「まずは家探しだ、落ち着いてから学校について調べるか」
多分長い間この街にいるので、家は必要だろう
5人になったし、前より広い家に住もうと思う
「家探しはトウヤとシアに任せたい、頼めるか?」
「分かった、行ってくる」
「アマタツは何でもいいから学校について情報を集めてきてくれ、クーはどちらかについて行くように」
「分かったわ…………気をつけてね」
やっぱりクーにはバレたか
まぁ大丈夫だろうよ
皆を見送った後、オレは行動を開始する
オレは出来るだけ人が少ない方へ移動し、誰もいない路地裏に来た
「そろそろ出てこいよ、オレに何か用があるのか?」
「………まさかバレるとはね、まぁでもバレたのなら仕方ない、死んでくれ」
おいおい、随分と気が短い奴だな
とりあえず防御か回避に専念しようと思い構えたが、オレは奴が取り出した武器に驚きを隠せなかった
「それ拳銃か!?」
「やっぱり分かるんだね、これは期待出来そうだ」
──ドン!ドン!ドン!
3発撃ってきた
地球にいた頃ならとっくに当たって死んでいただろう
だが、今のオレは異常なステータスのおかげで全て見切れている
──ドン!ドン!ドドン!ドドン!ドドドドド!
(ヤバい!どんどん早くなってきている!)
一丁しか拳銃を持っていない筈なのに、どんどん連射速度が上がってきている
このままでは埒があかないので、強引に前に出た
──コロン……
(フラッシュバン!?まずい!)
とっさに目を瞑ろうとしたが遅かった
次に目を開けたら、もう奴はいなかった
だが、地面にこんなメモ書きがあった
“楽しかったよ、また遊ぼうね~”
「マジか………しかし、あいつの武器はどう見ても銃だったよな……」
いったい彼は何だったのか
そんな事を考えながら、ソウは皆と合流するべく歩きだす
次回は2回目の小ネタです
どうぞお楽しみ下さい




