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2.始まったと思ったら死んでました

オレは春夏秋冬(ひととせ)(そう)

え?どこかで会ったことがあるって?

そんな事ないと思うけどな

オレは三途川高校の2年生、と言っても今日からだけどな

始業式がある初っ端から遅れるわけにはいかないので今日は早めに家を出たのであった


「おっ!十夜と尼断Ⅱを発見!」


登校中に親友を発見したオレは、先を歩く2人に追いつくため足を早めた


「おはよう、十夜に尼断Ⅱ」


「宗じゃねえか、おはよう!」


「おはよう、今年もよろしく」


初めに挨拶したのが、五月七日(つゆり)十夜(とうや)

次に挨拶したのが、尼断(あまた)嫌人(けんと)

尼断Ⅱの名前については触れないでやってくれ………そういう名の星のもとに生まれた奴なんだ



登校中……………


──それは唐突だった


「そういや、昨日のテレビみたか?」


「あぁ、あれか……俺は見たな」


「僕は見てないね」


──自分はそんな事にはならないと思ってた


「お前らはちゃんと宿題やってきたのか~?」


「はっ!やるわけないだろ」


「やってないね………」


──そしてその時が訪れる


「うわっ!」


尼断Ⅱが歩道のちょっとした段差に躓いた

それだけならまだ良かった

だが、尼断Ⅱは躓いた時にオレの制服の裾を引っ張ったのだ

それにより、オレも転びそうになった

とっさにオレも尼断Ⅱと同じように、十夜の裾を引っ張った

その結果オレ達は仲良く道路にの真ん中に転がった

そして運悪くそこに大型のトラックがやってきた、そこでオレの意識は途切れた




「はっ!………………なんだここは……」


目が覚めるとそこは見たことがない空間だった

辺り一面真っ白で何もなかった

周りをみると十夜と尼断Ⅱが寝ていた

いや、正確には気絶していると言ったほうが正しい


「う、うぅ…………頭痛ぇ…」


お!十夜が起きたようだ

尼断Ⅱ起は起こしたほうがいいかな

…………まぁ、別にいいか


「よう、起きたか」


「宗か!?こ、ここはどこなんだ!」


「オレもわかんね」


「そうか………」


さて、一旦状況を確認しよう


◦オレ達は登校中に転けた

◦転けた先は道路の真ん中

◦運悪くそこに大型のトラックがきた

◦意識が途切れたが多分ひかれたはず

◦辺り一面真っ白な空間へGo♪


うん、訳わからん

…………はっ!これはまさかよくある展開でいわゆる転生するイベントとかじゃないのか!?

もしくは天国に行くルートだな

え?地獄に行くかもしれないって?

ははっ、そんなことはないさ、辺り一面真っ白な空間から地獄には行かないだろ

と、現実逃避をしていると尼断Ⅱの目が覚めたようだ


「あ、あれ!?ここはどこなんだ!?」


なにか言ってるがまぁ無視だな

今はそれどころではない

すると、いつの間にか知らない女性が目の前にいた


「「「うわぁぁぁぁぁぁあ!」」」


いきなり現れた女性にオレ達は物凄いビビった

どれぐらいかと言うと、台所などにいる奴、通称“G”がいきなり目の前に現れたと同じくらいだ


「うっ………そんなに恐がらなくてもいいじゃない……」


なんか目の前の女性が涙目になっている

オレ達なんか悪いことしたな

いくらなんでも“G”はだめだな

せめて初見で○イオハ○ードをやった時ぐらいにするべきだな


「いいわよ、どうせ私なんか恐がらせるしか出来ないんですよ………」


ヤバい、やさぐれはじめたぞ、何とかしないと


「い、いや違うんですよ、あれは………そう!あなたがあまりにも綺麗だから思わず驚いたというかなんていうか……」


十夜……その言い訳はあまりにも苦しいぞ

ほらこの女性も………


「え!そんな……綺麗だなんて////」


………問題ありませんでしたね!






「やっぱりここは天国なんですか……」


話を聞いていると、どうやらここは天国らしい

オレ達はあの大型のトラックにひかれて死んだらしい

ちなみにこの女性は天使で、名前はサリエルというらしい

まるで神話のようだとオレが言うと、ちゃんとウリエル、ラファエル、ガブリエルもいるらしい

…………さっきから『らしい』ばっかり言っている気がする


「えっと………そろそろ本題に入ってもいい?」


おっと、そうそうサリエルは話があって来たんだったな


「「「おk」」」


「じゃ、話していくわね」





サリエルいわく、オレ達はイレギュラーらしい、本来ならばあんな所で死ぬはずではなかったとのことだ

何故ああなったかと言うと、サリエルの部下が間違ってオレ達を殺してしまったらしい

殺してしまったと言うと物騒だが、人の命は蝋燭で表されているみたいで、その火を間違って消してしまったので、オレ達は死んだということだ


…………え?オレ達そんな理由で死んだの?


「うわぁ………酷い」


十夜は呆れているようだ

尼断Ⅱは………


「?@#.?#:&~:~#:#*:」


意味の分からん言葉を発していた

だが、無理もない

オレはそっと尼断Ⅱに同情した


「ま、まって!まだ続きがあるのよ!今回は私達の失態だから、あなた達を異世界に送って、そこでの生活を第2の人生にしてもらおうということになったのよ」


「「「詳しく聞かせてもらおう!!」」」





サリエル説明中…………


「………ということよ」


「「「じゃあ今すぐ行きます」」」


「え?……えぇ、分かったわ」


詳しい説明なんて省くぜ

さぁ異世界生活の始まりだ!

なかなか話が進まない……


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