14.リア充とそうでない者の差
10/9に8話を少し修正しました
「おいおい、大丈夫か?」
「助けにきたよ」
く、くくく……まったくアイツらときたら、このタイミングで来るとか絶対見計らってただろ
「もっと早く助けにこいよ、なぁ!トウヤ、アマタツ!」
「これでもかなり急いだんだぜ?」
「僕もだね」
どうだかな~、まっ、これでやっと3人揃ったわけだ
さて、反撃のお時間だ!
「行くぜ皆!【シャドウバインド】」
「その魔法はもう見切ってんだよ!」
甘いな、コーヒーに砂糖を大さじ100杯入れたぐらい甘いわ!今のオレ達は3人だぜ?
「俺を忘れてもらっては困るな【ウォータースコール】」
トウヤが大雨を降らす
いきなりの大雨に動きが止まり、シャドウバインドに捕まった
おっと、このままじゃ危ないな
「【ドミネイトキューブ】」
次の魔法はオレのブラックホールと同じで、周りにも被害が及ぶ
すなわちオレ達も食らうということだ
「アマタツ~頼んだ」
「うん【ボルテックス】!」
アマタツが魔法を発動したのを見てから、トウヤとアマタツをドミネイトキューブの中に引き込む
「じゃあね~…………耐えれたらまた会おうじゃないか」
「ま、まて!?」
雨が大量に降っているので、奴らはびしょ濡れだ
そういや、水ってよく電気を通すんだよな
感電って痛いよ?頑張って耐えるんだな
最後にオレもキューブの中に入る
それでは感電体験コースをお楽しみ下さい
「「「ぎゃぁぁぁぁぁあ!!!」」」
「そろそろ終わったかな………」
音が聞こえなくなったので、外に出て奴らがどうなったか確認する
そこには真っ黒に焦げた3人組の男がいた
「随分と楽しんでいただけたみたいだな」
ここからは楽しい楽しい拷も……………尋問のお時間だ
「まずは、どうしてクーを襲ったのか話してもらおうか」
最初は渋っていたが、オレ達の真心を込めた説得のかいがあってか、話してくれた
結果として、奴らはペドだった
話を聞いている最中、何度コイツらを消そうかと考えたことか
YesロリータNoタッチという言葉を知らんのか!
だが、最後に気になる事を言った
「あとは、お前が覚醒者だからだ……今はお前らだがな」
「覚醒者?何だそれは」
「アンタが知る必要はねえよ、あっても教えないがな!」
喋らないか……なら、もう用済みだな
証拠隠滅の為、死んでもらうとするか
「お、おい!?何するつもりだ!?」
そんなに怯えなくても大丈夫
向こうには顔だけは良い天使がいるから大丈夫だよ
『え!?そんなの送ってこないでよ!』
サリエルが何か言ってるけど無視無視~♪
じゃあ…………死にたまえ♪
クーに手を出そうとした罪は重い、自らの命をもって償え
「【最後の審判】」
男A、B、Cの地面から無数の手が伸びてきて、3人を引きずり込んでいく
この魔法は対象を絶対に逃がしはしない
どこまでも追いかけ、地の底に引きずり込もうとする
捕まれば待っているのは死
例えその時は逃げれたとしても、いつかは捕まる
魔法を発動した者を殺しても、魔法は無くならない、捕まえるまで永遠に続く
これから逃れるのは不可能だ
「あ、あぁ…来るな!止めろ止めろぉぉぉ!」
あの世で後悔するんだな
「クー、終わったぞ~」
ドミネイトキューブを解除し、クーを出そうとする
「うぐっ!」
いきなりタックルをかまされた
痛いな!何するんだよ!
文句を言ってやろうと顔を見ると、クーの目が真っ赤に腫れていた
「私がどれだけ心配したと思ってるの!?」
そうだった忘れてた、ドミネイトキューブは外の情報が全く入ってこない
見えない、聞こえないは当たり前
五感全てが機能しない空間なので、最強の牢屋なのだ
「ご、ごめん……悪かったよ」
「謝るなら二度とあんなマネはしないで!」
本当に悪いことをしたな、今度何かしてやろう
でも以外だな、クーがこんなに怒るなんて
オレがニヤニヤしていると
「か、勘違いしないでよね、あなたがいなくなったら私はまた強い者を探さなくてはならないからよ」
ツンデレ乙です!
「シアっていうのか、オレはヒトトセ・ソウだ、よろしくな」
クーとの一件が終わってから、とりあえず各人の状況報告になった
あの後どうなったのかなどを話し合った
「じゃ帰るか、オレ達の家に」
「そうだなソウ、これからしばらく冒険は止めよう」
その通りだ、やっとあの家に帰れるんだな
歩き始めたオレ達と一緒に歩いてこないやつがいた
「アマタツどうした?」
「このリア充がぁぁぁ!」
なんか、叫んでるな
ていうか黙れうるさいぞ
そんなんだからお前はその程度なんだよ
「うわぁぁぁぁん」
アマタツは泣きながら走っていった
やっと再会出来ましたね、これで彼らの生活が再開するのです