表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/73

13.襲撃者

さて、金は昨日の報酬で充分すぎる量が集まったので、今度こそトウヤを探しに行かなくては

まずは爆破したゼニアスの城に行こうと思う

そこで運良く会えたら良いんだがな


「もう出掛けるの?私はまだ見てみたい店があるわ」


「なら置いていくまでだ」


「さぁ早く出掛けましょう!」


チョロいもんだな








「うわぁ、やっぱり全壊してるな」


ゼニアスの城に着いたのだが、爆破で跡形も無く消えていた

……着くのが早いって?オレ達のステータスにレベルならこのくらい朝飯前さ

今は昼飯時だがな!

トウヤ達はいないな、まぁ会える確率なんて低すぎて分かっていた事なんだけどな


「これからどうしようかな……」


「私の魔法なら捜せるわよ」


え~、そういう事は先に言えよ

文句の一つも言いたいのだが、それをすると拗ねてやってくれなさそうなので我慢した


「じゃ、やるわね」


どうやらクーの探知魔法は、相手の魔力を探るようだ

…………あれ?それ無理じゃね?

だってトウヤの魔力がどんなのか知らないはずだ


「………分からなかったわ」


やっぱりな、分かるはずがないんだよ

魔力なんてものは、一度会ったことがないと分からないはずなんだ

だって人によっていろいろと違うからだ


(ん?なんだこの反応!?オレと同レベルの奴が3人急速に近づいてきてる!)


トウヤとアマタツだと思ったのだが、それだと残りの1人が分からない

多分だが、オレ達以外のチート持ちの転生者だろう

そんな事を考えてる内に、そいつらが来てしまった


「アンタ、その横にいる女を寄越せ」


不躾だな、しかもいきなり何を言ってるんだ

全く意味が分からん


「黙ってんじゃねーよ!早く寄越せよ!」


「そーだそーだ!」


3人組の男は何やら喚いてる

とりあえずスキャンだな



男A[Lv999]

HP 500000000/500000000

MP 382000000/382000000

SP 439000000/439000000



男B


男Aと同じ



男C


男Aと同じ




………おい、いくらなんでもいい加減すぎるだろ

男B、Cが可哀想だ


「ステータスの説明が可哀想だが、お前らの頼みは聞けないな」


「………ならいい、無理やり奪うまでだ」


ステータスがオレより低いとはいえ相手はLv999、しかも3人だ

更にクーを守りながら戦わなければいけない


「クー、離れてろ」


「え!?相手は3人よ!」


「いいから!」


さて、最悪クーだけでも逃がさないとな







???視点


この先にソウの魔力を感じるな

もう少しか………ん?なんだこの魔力

…………あぁ、お前か


「こんな所にいたんだね」


「あぁ、久しぶりだな」


「この先にソウがいるね」


「あぁ………」


だが少し気になる事がある

どうやらソウは戦闘中みたいだ

しかも3人相手に誰かを庇いながら戦ってるみたいだな

……ヤバいな、押され始めてる

いくらなんでも3人が相手じゃキツいみたいだ


「俺達も行くか、そろそろソウが危ない」


「みたいだね」


さて、感動の再開といきますか








ソウ視点


「ぐっ!【インフェルノフレイム】」


「甘いな!【ウォーターシャワー】」


「「【ウォーターシャワー】」」


オレが魔法を放つと3人で止めてくる

さっきからこのような事を繰り返している

どうやら3人掛かりで止められるようだ

ならば、1人の動きを止めてしまえばいいのだが………


「ちっ!【シャドウバインド】」


「がら空きだぜ【フレイムアロー】」


……こんな感じに邪魔をされて完全にジリ貧になっている

このまま持久戦が続けば、オレは間違いなく死ぬだろう

クーはオレのドミネイトキューブという魔法に閉じこめてある

この魔法は本来、捕虜などを閉じこめるために開発した魔法なのだが、外からの衝撃に物凄く強いのでクーをそこに入れている

いざとなったら転移魔法で転移させればいい


(どうしようか、オレだけなら楽なんだけどな)


オレだけなら転移出来るだけの魔力を残し、ブラックホールを発動

そしてすぐに転移すれば解決なのだが、もしそうするならクーも転移させなければならない

その場合魔力が足らないのだ

今の魔力量だとブラックホールを使うと転移魔法は1人分しか残らない

しかもブラックホールの威力は少し落ちる

2人転移させようとすれば、ブラックホールの方が発動出来ない


「【ミスト】」


目くらましにも使える、黒い霧を発生させる魔法を発動した

これで少し時間が稼げるはず


(とりあえず今出来ることをまとめよう)


・ブラックホールを発動、自分だけ転移

・何とか隙を作り、クーと転移

・このまま戦う

・降参


どれもいい結果は期待出来ないな

基本的に戦闘において、攻撃はトウヤとアマタツに任せていたからな

オレはインフェルノフレイムとブラックホールぐらいしかまともな攻撃魔法がないのだ

その時、いきなり周りの黒い霧が消えた


(なっ!?どうして消えたんだ?もう少しもつはずなのに)


「食らえ!【フレイムアロー】」


「しまった!?」


既に相手の魔法が発動している

炎の矢が迫ってくる


(避けれない!!)


だがいつまでたっても炎の矢は当たらない

よく見ると、炎の矢が凍っていた


「おいおい、大丈夫か?」


「助けにきたよ」


オレは久々にその声を聞いた

やっと来たみたいですね

ヒーローは遅れてやってくる!ってね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ