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10.変態は共通

「ここはどこなんだよ………ていうか、飛ばされすぎだろ……」


ん?あぁ僕が誰かだって?

僕はアマタツケント

もしかしたらもう皆忘れてるかも知れないから、自己紹介しておくよ

ついさっきまで愉快な空の旅を楽しんでたのさ

………本当は怖かったけど


「ここ……何もないな」


僕が落ちたこの地は何もなかった

本当に何もないのだ

地面に白い砂があるだけで、地平線が360度すべて見える


「このままじゃ、僕死ぬんじゃないかな……」


………ヤバい!ヤバい!

早くここ一帯から脱出しないと!

とりあえず前に進もう、それからの事は進みながら考えよう






1時間後……………


「あは、あははは、お花畑が見えるなぁ、お!こっちは綺麗な川があるぞ~」


………はっ!?

何か幻覚が見えるようになってきちゃった

僕、このまま死ぬのかな……

あ……もう意識…………が……








「う!うぅぅ、頭が痛い」


まだ生きてるみたいだ

まぁあのステータスで死ぬのは、寿命以外ないと思うんだけどね

今度は暗い、洞窟のように見えるね


──あっちだ!逃がすなよ!


なんだ今の声!?ヤバい、隠れなきゃ

よし、こんな時はソウに教えて貰ったあの魔法を使おう

ソウもいざという時しか使うな、と言われてるけど、今がその時だよ

………だよね?


「【ミラージュ】!」


上手く発動したみたいだ

これで大丈夫


「おい!こっちはみたか?」


「いやまだだ、今から行こうと思ってたところだ」


どうやら男二人組みたいだね

僕を探しているのかな?もしそうだとしたら捕まる訳にはいかないけどね


「ていうか本当にそんな奴いるのか?」


「本当だ、あの人が占ったんだぞ?間違いがあるはず無いだろ?」


「まぁそうなんだけどよ……」


あれ?もしかして僕を探してる訳じゃないのかな

もしそうならかなり助かるんだけどね


「でもよ、アマタツケントっていう名前で雷の属性、ホモでショタコンでさらに一人称は僕でいじられ役で多少ツッコミもやるなんていう奴いるとは思わないんだけどな」


「それ思いっきり僕の事じゃないか!?」


「「あ?」」


あ…………思わず叫んじゃった

その拍子に魔法は解除され、僕は二人組の男と目が合った


「こここいつ………ま、まさか!アマ……タツ……じゃないのか!?」


「本当にいたのか!?ホモでショタコンだなんて………い、嫌だ!まだ掘られたくない!」


「え!?いや、違っ!」


「「うわぁぁぁ!助けてくれぇぇぇ!」」


二人組の男は一目散に逃げていった

ふっ、僕のオーラに恐れをなしたな


──うわぁぁぁ!ホモだぁぁ!ホモが来たぞぉぉぉぉぉあ!


──ホモだと!?もう俺達は終わりだぁぁ


──あなた!しっかりして!


………どうやら僕はこの地域の人に、ホモと認識されたようです

どこだ!どこで間違えたんだ!

あ…………最初からだった……


「くらえ!」


──ゴン!


後頭部を何か硬い物で殴られて僕の意識は薄れていった






「また、気絶してたのか」


殴られてからどれくらい時間がたったのだろう

現在牢屋に入れられてるから、間違いなく捕まったんだと思う

さっきから見張りの人がチラチラとこっちを見てるんだが、どうすればいいのかな

とりあえず笑ってみよう


──ニタァ


「ひっ!ごめんなさい!」


あ、あれ!?何か間違えた?







「正直に答えろ!お前の目的はなんだ!」


「だから気付いたらあそこにいたってさっきから言ってるでしょ!」


埒があかない、というか別に律儀に話を聞く必要ないじゃん

よし、逃げよう!


「【属性強化“雷”】」


「なっ!?」


こんなもんじゃない、まだまだいくよ!


「叩き潰せ【トールハンマー】!」


僕の魔法が牢屋を叩き潰す

まぁ何人か下敷きになってるかもしれないけど、仕方ないことだね

理由も分からず、いきなり捕まえられたんだ

これぐらいの事は覚悟しておいてほしいね






「ここまで潰せば大丈夫かな」


あれから無事に洞窟のようなものを脱出出来た

すると森の中に出てきた

これなら食料とかも調達できるね

さて、準備も出来たし、ソウとトウヤと合流するために動くか!

短めですが今回はこれで

次回は小ネタです



小ネタは10話に一つ書いていきます

主に天国にいた頃の話です

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