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赤いくち  作者: yiyi
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1979

1979年7月の夏・・・

日本にある田舎町の小学校では、夏休み前ということでテストがあっていた。

チャイムが鳴り、子供たちは友達と話したり外に遊びに出たりする。

4人の女グループは机を揃えて、ある会話をしていた。


「ねぇ、最近ここら辺で幽霊が出るんだって!」

「え~怖くない?」

「どこで出てるの?」

「私たちの学校裏にある山で出るんだって~」

「え~それって近いじゃん!」

「それってサチコじゃない?」

「サチコって?あの6年前・・・うちの学校の生徒で屋上から飛び降り自殺した?」

「うん、噂聞いたことあるよ。裏山に出没するって」


4人は話してるうちに気になり、興味本意で放課後その裏山に向かった。

しばらく山の中に入り、進んで行くが何も起きないまま4人は解散し、それぞれの家に帰った。

その日の夜、4人のうち1人がある出来事に巻き込まれ、行方不明になった。

その話を朝聞いた3人は、昨日の山の事を思い浮かべ恐ろしくなった。


「もしサチコがさらったなら、サチコを除霊すれば戻って来るかも・・・」

「そんなバカな話がある?」

「でも、家の中で消えたんだよ・・・サチコの仕業しかないよ」

「除霊って・・・やり方知ってんの?」

「噂でサチコは刃物類が嫌いで、山奥にあるお寺にお供えすると良いんだって」

「じゃあ、はさみ持っていこう!」と机の引き出しからはさみを取り出した。

そして再び放課後に裏山へ向かった。

3人は必死で登り、どんどん奥へ進んで行った。

しかしなかなかお寺の姿は見えない。


しばらくして、3人は前方に変な違和感を感じるものが見えてきた。

進むにつれてその正体が分かってきた。

それは古びた小さな鳥居と物置らしきものだった。

「こんなのあったんだ・・・」

「ねぇ、もしかしてこれじゃない?」

「でもさ、なんかこれ不気味じゃない?」

「とりあえず中に入ってみようよ・・・」

「え~嫌だよ。もう入り口に置いて早く帰ろうよ~」

3人のうち2人は入るのを嫌がったので、1人ではさみを持ち中に入ることにした。


ギギギッと古びた音を出しながら、扉を開けた。

中は暗く何も見えないが、広くはなさそうなのが分かる。

「ねぇ、何もなかったでしょ」

2人の方を振り向き、背中を暗闇の方へ向けて言った。

その時、2人はその子の後ろにいる恐ろしい者を見て体が氷ついた。

「う、うしろ・・・」

2人の様子を見て、後ろをゆっくりと振り返る。

そこには黒髪の長く、白いワンピースみたいなのを着た女が立っていた。

顔は髪の毛で見えないが、突然強い風が吹き髪が横になびき顔が見える。


「あ、あ、あなたサチコじゃ・・・ない」

怯える2人もその顔を見て言った。

「く・・・くちさけ・・・おんな」

その女の口は耳元まで裂けていた。

その女は目の前の子の髪の毛を掴み、奥へと引きずって行く。

叫び声だけが山の中で響き、扉が強風で閉まる。

外にいる2人は怖くなり、その場から逃げた。


次の日、警察がその小屋に向かった時には口裂け女はおらず、ただ引きずられた子の首から上と大量の血しかなかった。

この事件は日本中で大きく取り上げられ、話題となった。

もちろん殺人事件としてだが、口裂け女のことは何故か隠ぺいされた。

それから33年後、未だこの事件は解決されておらず、もちろん犯人は捕まっていない。


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