第六十五話 迫り来る別れ・・・
前回
大和は銃弾を浴びたが、信矢にみねうちを食らわして倒したが、時風に魚雷が・・・
時風
「ゲホッ・・・」
大和
「時風!大丈夫か!?・・・痛・・・」
バンッ!ババンッ!!!
あちこちで爆発が起こる艦内・・・
飛龍
「これはやばいぞ・・・」
ヒュウガ
「沈没するかもしれないな・・・」
大和
「そんな・・・」
全員がその場にいた時、誰かが転移して来た
??
「生存者は・・・いますね」
ヒュウガ
「ん!?誰だ」?
転移して来た人物は20代位で水兵服を着ている人物であった
??
「初めまして・・・海上自衛隊横須賀基地所属の第二潜水艦群の第2潜水隊の潜水艦おやしあの艦魂おやしおです」
ヒュウガ
「あんたが・・・魚雷を発射したのか」?
おやしお
「・・・そうです、司令部の決定事項です」
大和
「敵の親玉は倒した・・・これ以上攻撃はしないでくれないか」?
おやしお
「それは無理です・・・原爆を塔載した駆逐艦を撃沈せよと命令を受けていますので・・・」
ヒュウガ
「そんな・・・あまりにもむごすぎるじゃあないか」!?
大和
「・・・生存者を殺せとは言ってないだろ」?
おやしお
「もちろん、重要な証人ですからね・・・全員逮捕致します、その為に今横須賀から護衛艦ひゅうががこちらに向かっているのです」
ヒュウガ
「ひゅうが?・・・今年、いや去年竣工した海自の新型護衛艦か」?
おやしお
「はい、そうです」
時風
「おやしおさん・・・と言いましたね」?
大和
「時風、喋るな・・・グッ」!
時風が口を開いた
おやしお
「貴方は・・・この駆逐艦の艦魂ですね」?
時風
「大日本帝国海軍所属駆逐艦、もとい矢野海上警備会社所属艦一号の時風です・・・お願いがあります」
おやしお
「なんでしょうか」?
時風はふらふらの体で立ち上がって言った・・・
時風
「・・・私を・・・沈没させてください・・・舵や機関の操作が不能の状態で原子爆弾を運んだら・・・東京は壊滅します・・・」
大和
「時風」!?
時風の言葉に大和は驚いた
大和
「何を言っているんだ時風!?・・・グッ」
ヒュウガ
「そうだよ時風さん!原子爆弾だけ降ろせばいい話でしょう」?
時風
「そう言う・・・訳もいかないんです・・・原爆の下を見てください・・・」
大和
「飛龍、原爆の下を見てくれないか?何かあると思うから」
飛龍
「了解・・・えっと・・・何だこれは・・・」?
飛龍が原爆のしたを覗き込むと怪しい機械が原爆の下にあった
時風
「信矢さんの部下が仕掛けた作動装置です・・・原爆を1ミリでも上げたら機爆します・・・」
ヒュウガ
「何だって!?・・・それじゃあ・・・もう・・・」
全員が不穏気な気分になっている時・・・
大和
「諦めるな・・・」
大和が口を開いた
ヒュウガ
「兄貴」?
大和
「原爆が動かせないなら・・・中の信管を抜けばいいじゃないか・・・簡単に自分が死ぬようにするな・・・時風・・・」
時風
「大和さん・・・」
大和の言葉に時風は涙をこぼした
??
「そうは・・・行くか」!!!
突然部屋に誰かの声が響いた
飛龍
「ん!?信矢」!!!
信矢
「全員この場であの世に送ってやる・・・あばよ」!!!
カチッ!!!
ドゴォオオオオオオン!!!ドゴォオオオオオオン!!!ドゴォオオオオオオン!!!
信矢が何かのスイッチを押した瞬間、時風はいろんな所で爆発が起こった
ヒュウガ
「ヲワッ」!?
時風
「キャアアアアアアアア」!!!
大和
「グウッ・・・時風!大丈夫か」!?
飛龍
「信矢・・・てめぇ、何しやがった」!?
信矢
「もう一個の機爆スイッチを押したのさ・・・全員この場であの世に送ってやる・・・先に行って待っててやるからな・・・ヒヒヒ、あばよ」
飛龍
「止めろ信矢」!!!
ドンッ!!!
飛龍が止めようとしたが、信矢は右内ポケットからルガーP08を出して、自分の頭を撃った
飛龍
「信矢・・・哀れな奴め・・・」
大和
「時風!時風」!!!
大和は時風を呼びながら抱きしめた・・・時風の体は至るところから出血していた
時風
「大和さん・・・退艦してください・・・私はもう・・・」
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ご意見ご感想お待ちしております
シナノ
「・・・作者・・・ちょっと来て」
作者
「何処にだ」?
シナノ
「ちょっと話し合いしたい事があるの・・・」
作者
「・・・(逆らわない方がいいな・・・)」
その後、作者の悲鳴が聞こえたのは聞かなかった事にしよう・・・
ではこの辺で・・・