第六十三話 大和VS・・・
前回
敵は、テレビ放送を通じて原爆を東京に輸送している事を言ったあと、1発は三重県沖120キロの場所で爆発させた
一式陸上攻撃機にて・・・
雪花
「畜生・・・敵め・・・やりやがったか・・・」
操縦士
「雪花様!燃料がありません!そろそろ近くの飛行場に着陸しないと墜落します」!!!
雪花
「ええい、この一大事って時に・・・仕方ないわ、一旦撤退して給油してから全速力で追い付くわよ
!!!両機にも連絡して」!!!
時風にて・・・
ヒュウガ
「兄貴、母さん達の一式が引き返すぞ」
大和
「そろそろ燃料がやばいからな・・・撤退してまたくるだろう・・・それより・・早く奴らをなんとかしないと・・・」
飛龍
「奴らが向かうのは多分東京湾だな・・・俺とヒュウガ君は艦橋にいる敵を殲滅して時風を止める、大和は時風さんを探せ、行くぞヒュウガ君」
ヒュウガ
「了解」!
そう言って飛龍とヒュウガは艦橋の方に向かう
大和
「・・・時風・・・何処にいるんだ・・・」
そう言って大和は時風内部に入って行った
艦橋にて・・・
飛龍
「食らいな」!!!
敵隊員
「ギャッ」!
飛龍が先頭に立って敵をなぎ倒していた
ヒュウガ
「機関制御装置、機関制御装置・・・あった!これだ」!!!
飛龍
「ヒュウガ君!早く時風を止めるんだ」!!!
ヒュウガ
「そ、それが・・・装置が壊されているから止められないんだよ」
飛龍
「なんだって!?・・・進路だけでも変えれればいい!舵を握れ」!!
ヒュウガ
「駄目だ・・舵まで無くなってる・・・」
飛龍
「何だと」!?
飛龍が舵のある場所を見ると、そこには何も無かった
ヒュウガ
「糞!なんで舵がなくなってるんだよ」!!!
飛龍
「一旦大和と合流しよう・・・そうしないと始まらないからな・・・」
一方大和は・・・
大和
「・・・・・・・・・」
大和は時風が寝室に使っていた部屋の前にいた
ガチャッ・・・
大和はドアを開けるとそこには原子爆弾2発が置いてあった、形はプルトニウム原爆のファットマンを想像すればいいだろう、その真ん中の椅子に座っている人物が一人・・・
大和
「信矢・・・やっぱりお前だったか・・・この子供臭い幼稚な計画を実行したのは・・・」
皆さんお忘れだと思うが、細川信矢とは・・・大和の事を敵対視している人物である
信矢
「あぁそうだ・・俺がこの計画の実行犯だ」
大和
「何でだ!?何で東京に原爆を爆発させようとする」!?
信矢
「お前にだって分かるだろ大和・・・今の日本は政府の弱腰の姿勢のせいで興廃してるんだ・・・この腐り切った者共が集まっている東京に原爆を爆発させて東京を一からやり直させる・・・それが俺の計画だ・・・」
大和
「もっと他の方法は無いのか!?確かにお前の言う事には一理ある・・・だけど関係の無い人物まで巻き込んで何になるんだ」!?
信矢
「そう言う姿勢だから今の日本は外国、特にアジア各国から集中的に攻撃を受けているじゃないか・・・それに対しての日本政府の弱腰の姿勢に堪忍袋の尾はもう切れたんだよ」!!!
大和
「・・・それだけの為に・・・俺の大切な妹のシナノを薬攻めにして・・・犯して殺したのか」!!!
信矢
「・・・その事は謝る・・・俺の部下の一人が勝手にやってしまったんだ・・・そいつはすでに始末している・・・」
大和
「それでもお前は・・・俺のシナノを殺した実行犯の親玉だ・・・俺は・・・お前を許さない・・・」
信矢
「あぁ・・・許してくれなくて結構・・・お前に切り殺されてもこの艦は止まらないぞ・・・自動操舵装置をセットして誰にも解除できなくなっているからな・・・それに、機関も止められない様にしてるからな・・・クックックッ・・・」
大和
「貴様・・・」!!!
大和が長船に手を掛けた
信矢
「動くな・・・こいつを爆発させるぞ・・・」
そう言って信矢はスイッチを出した
大和
「フッ・・・お前には押せないな・・・」
信矢
「お前は何か勘違いをしてないか?・・・これは原爆の爆破スイッチじゃなくて・・・この駆逐艦に仕掛けたC4爆弾の機爆スイッチだ」
大和
「な、何だと」!?
C4爆弾とは・・・俗にプラスチック爆弾と言われる強力な爆弾であるこれが3・5キロあれば幅2メートルの鉄の柱を破壊できる威力を持つ
信矢
「誰がここで虎の子の原爆を使うと思う?・・・もし誰かが乗り込んできたら使おうと思っていたんだが・・・お前に仕えるとは思ってもなかったよ」
大和
「俺がこの永光を投げて・・・お前の腕からそれを落とせばいい話だ・・・」
信矢
「そうそう・・・こちらには人質が一人いるんだ・・・こっちに来い」!
そう言って信矢は腕に持っていたロープを引っ張った、すると・・・
時風
「ん!!!んんー」!!!
大和
「時風」!!!
時風が信矢に引っ張られて出て来た
信矢
「お前も見える一人か・・・なら丁度いい・・・武器を捨てろ・・・さもないとこいつを殺すぞ・・・」
大和
「信矢・・・てめぇ・・・」
信矢
「この女の体・・・結構いい味だったぜ大和・・・」
この言葉に大和はキレた
大和
「細川信矢ぁああああああああああああああああああああああああ」!!!
叫びながら大和は長船を抜き、信矢に切り掛かった
ドンッ!
部屋の中に銃声が響く
カランッ!
大和
「クッ・・・腕が・・・」
大和は長船を落とした、腕から大量の血が出ていた・・・
ガチャッ!
信矢が大和にモーゼルC96を向けた
信矢
「俺の射撃の腕前は知っているだろう大和・・・ここでなぶり殺しにしてやる大和」!!!
大和
「この野郎・・・」
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シナノ
「お兄ちゃん・・・」
作者
「大ピンチですな・・・」
シナノ
「作者なんでしょ!?何とかしなさい」!!!
作者
「なんとかって・・・出来るだけの努力はしましよ・・・」
ではこの辺で・・・