第五十五話 不調発生
前回
時風と大和は自衛艦の艦魂と話しをした
大和
「そう言えば・・・こちらには何をしに来たのですか」?
きりしま
「今回行こなわれる観艦式の打ち合わせをしようと来たのです・・・時風様は我々第八護衛隊の先頭に立ってください」
時風
「わ、私が先頭ですか」!?
いなづま
「海上自衛隊上層部が決定した事です」
そうりゅう
「我々も65年前の兵器の威力を見て見たいですし・・・」
うんりゅう
「時波様と時様も参加して頂きたかったのですが・・・現在はソマリア沖ですよね」?
時風
「はい、二人とも16日に出航しました」
きりしま
「なら向こうできりさめとゆうだちに会えるでしょうね」
(きりさめとゆうだちは2010年のソマリア沖に派遣された護衛艦である)
いなづま
「時風様そろそろお時間では」?
そう言っていなづまは腕時計を見せた
大和
「ゲッもうこんな時間だ、早くドックに入って機関の整備をしないと・・・」
時風
「そうですね・・・それじゃあきりしまさん達、また観艦式でお会いしましょう」
きりしま
「了解です・・・全員敬礼」!
きりしまがそう言うと海自の艦魂は全員敬礼をし、時風もそれを見て敬礼した
大和
「艦長、出航してください」
時風艦長
「了解です大和様、機関始動」
社員
「機関始動ヨーソロー」
艦長の言葉で時風の機関が動き出した・・・だが、その時
ボンッ!ボボボンッ!!!
突然、時風の機関が嫌な音を立て始めた、煙突からでている煙も火の粉が混じっていた
大和
「な、何だ」!?
時風
「やわ、わかりません・・・うぅ・・・」
大和
「時風」!?
時風
「い、痛い・・・です・・・」
時風がその場で胸を押さえてうずくまった
社員
「艦長!機関が変な音を立ててます!このままだと爆発の危険があります」!
艦長
「き、機関停止!急げ」!
艦長の言葉で時風は停止した、艦体からは煙が所々出ている
時風
「うぅ・・・痛いですぅ・・・ゲホッゴプッ・・・」
時風が口を押さえて咳き込んだ、手を見ると血がついていた
大和
「時風!大丈夫か」!?
時風
「き、機関の・・・調子が・・・ゲホッゲホッ」
大和
「時風」!
時風が倒れかかり、大和が素早くに時風を抱えた
きりしま
「時風様!どうされましたか」!?
いなづま
「すごい音を立ててましたけど」!?
海自の艦魂達が駆けつけた
そうりゅう
「と、時風様」!?
うんりゅう
「い、急いでタグボートを・・・」!
大和
「頼む!時風!大丈夫か!?時風」!
その後、時風は矢野海上警備会社のドックに曳航された
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ご意見ご感想お待ちしております
シナノ
「時風ちゃん・・・大丈夫かな」?
作者
「65年前の老体だからな・・・無理はして来たんだろうな・・・」
シナノ
「早く改装しないと・・・時風ちゃんまで私みたいに出来ないし・・・」
作者
「ではこの辺で・・・」
シナノ
「こんな微妙な所で」!?