第五十三話 時風改良計画
前回
時風と大和は二人きりでクリスマスを過ごし、お互いの気持ちを告白した
矢野海上警備会社社長室にて・・・
大和
「何か用か親父」?
闘気
「あぁ・・・時風の事なんだが・・・」
大和
「ん?何かあったのか」?
闘気
「・・・一ヶ月の間、広島の呉で改良する事にした」
大和
「はい?改良」!?
突然の闘気の言葉に大和は驚いた
大和
「時風・・・何処か悪いのか」?
闘気
「あぁ・・・機関が少しな・・・何しろ65年間前の機関だから部品が少なくてな・・・時波と時も同じ機関だが向こうはまだ大丈夫だが・・・時風は先日から機関の調子が悪いから変えなければな・・・これを見てくれ」
そう言って闘気が出したのは一枚の紙だった
大和
「これは」?
闘気
「具体的に改良を加えた後の駆逐艦時風の予想図と性能だ」
駆逐艦時風型
基準排水量 2400トン 満載2800トン
全長 120メートル
全幅 10メートル
機関 蒸気タービン機関2基2軸 ウォーターポンプジェット機関2基
最大速力 46ノット(時速約82ノット)
航続距離 18ノットで8000海里
重油 800トン
装甲 甲板8センチ 舷側12センチ
乗員 260人
武装
十式12センチ連装速射主砲2基
五式40ミリ4連装機関砲4基
九六式25ミリ3連装機関銃12基 同単装16基
零式60センチ4連装魚雷発射管2基(一番発射管は擬装の為、正確には一基)
七一式ボフォース4連装対潜墳進弾発射機2基
同型艦 時風 時波 時
闘気
「っとまぁ、これが具体的な改良した時の性能予想図だ」
大和
「これは・・・ボフォースの対潜ランチャーを積むのか」!?
闘気
「ちゃんと、政府の許可を取ってあるから大丈夫だ」
大和
「この武装は・・・本当に一ヶ月で改良するのか」?
闘気
「当たり前だ、それにこれを見せる為だけにお前を呼んだ分けじゃあないからな」
大和
「どう言う事だ」?
大和が闘気に聞くと・・・
闘気
「お前・・・昨日の夜・・・時風と何かあったろ」?
ギクッ!!!
大和は闘気の言葉に冷や汗を流した
大和
「イ、イヤ・・・何モナイケド」?
闘気
「声が裏返っているぞ・・・まぁ、俺も大和と同じ年ぐらいの時には母さんと・・・ゲフンゲフン・・・話ってのはな、残りの冬休みは時風と一緒にあるパレードに出ろ、宿題は全部終わっているんだろ」?
大和
「あ、あぁ・・・宿題は全部すましたけど・・・何のパレードだ」?
闘気
「海上自衛隊、呉での歓艦式への出席だ」
大和
「はいぃぃいいい」!!!???
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ご意見ご感想お待ちしております
シナノ
「そんなに大きなイベントなの」?
作者
「艦船好きなら誰もが一度は行きたいイベントだよ・・・」
シナノ
「ふぅ~ん・・・ではこの辺で・・・」
作者
「俺の台詞」!!!