第四十八話 告げられる宣告・・・
前回
大和達はシナノを発見したが、乱暴された後のシナノが倒れていた
矢野海上警備会社、艦艇格納庫
時風
「すぅー・・・すぅー・・・」
時風が寝室で一人で寝ていると・・・
ガチャッ・・・
時風
「ん・・・誰ですか・・・」?
時風が扉の開く音に気づいて目を擦りながら起きた
大和
「あ、・・・ごめん、起こした?・・・」
時風
「あ、大和さんでしたか・・・どうしたんですか?こんな夜遅くに」?
大和
「時風・・・シナノが・・・病院に・・・運ばれた・・・」
時風
「えっ」!?
時風は大和の言葉に耳を疑った
時風
「そ、それは・・・本当ですか」?
大和
「あぁ・・・シナノが誘拐されて、倉庫に監禁されていたのを俺達が見付けたんだが・・・そこでシナノは乱暴されて・・・倒れていたんだ・・・病院まで付いて行ったんだが・・・親父に帰れって言われて帰ってきた・・・」
時風
「シナノさんが・・・乱暴されたって・・・本当ですか・・・」?
大和
「あぁ・・・クッ・・・」
大和は近くにあった椅子に座ったと思ったらがっくり肩を落とした
時風
「や、大和さん」?
大和
「うっ・・・うっ・・・シナノ・・・」
時風が大和に寄ると、大和は泣いていた・・・
一人しかいない、大切な妹が自分の居ない間に誘拐され、乱暴され・・・そう思うと胸が張り裂けそうだった
時風
「大和さん・・・」
時風は、大和の背中に手を宛て大和を宥めた
そのころの病院では・・・
治療室の前では雪花と闘気が椅子に座ってシナノが出て来るのを待っていた・・・
ウィーン
治療室の扉が開き、シナノがストレッチャーに運ばれて出てきた
雪花
「シナノッ」!
雪花はシナノの横に寄った
シナノ
「・・・お母さん」
雪花
「大丈夫」?
シナノ
「うん・・・」
看護士
「では、病室に連れて行きます」
そう言って、シナノは運ばれて行った、雪花はそのまま一緒について行った
闘気
「・・・すまなかったな、こんな夜遅くに」
医師
「何言っているんですか総長、医師は人を助けるのが仕事ですよ」?
ここの病院の医師は闘気の暴走族時代の兵隊の一人が勤めているのである
闘気
「そうだったな・・・で、シナノの容態は」?
医師
「・・・正直言いにくいですが・・・覚悟していたほうがいいですよ・・・総長・・・」
闘気
「な、何だって」!?
医師の言葉に闘気は耳を疑った
医師
「総長のお嬢さんの体は少し変わっていますよね」?
闘気
「あ、あぁ・・・シナノは市販で買った薬とか飲ませるとすぐに体調が悪くなる体質なんだ・・・いつも病院の先生が処方した薬しか飲ませていないが・・・何かあったのか」?
医師
「・・・麻薬を注射されてます・・・麻薬と睡眠薬に媚薬を体に注入されて、体の組織が滅茶苦茶になってます・・・よくもって2ヶ月でしょう・・・」
闘気
「そ、そんな・・・」
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