第四十六話 捜索
前回
シナノが下校途中に何者かにつれさらわれてしまった
矢野陸海警備会社岡山市本社会議室にて・・・
大和
「ヒュウガ」!
大和が会議室に駆け込んで来た
ヒュウガ
「兄貴!・・・姉さんが・・・姉さんが」!!!
大和
「落ち着けヒュウガ!まず状況を教えてくれ」!
飛龍
「俺が状況を言うよ・・・」
そう言って壁の向こうから飛龍が現れた、何故か左腕にギプスをつけていた
大和
「飛龍か・・・どうしたんだその怪我は」!?
飛龍
「実は・・・」
◎飛龍の回想◎
飛龍
「はぁ~・・・忘れ物して遅くなりやがったぜ・・・早く帰って温たまろ・・・」
??
「っ!・・・っん」!
突然、曲がり角の向こうの路地で声がした
飛龍
「ん?誰だ」?
そう言って飛龍が曲がり角を曲がると・・・
怪しい男1
「早く乗れ」!
シナノ
「いや!・・・離して」!
怪しい男2
「大人しくすれば乱暴はしねぇよ」!
怪しい男3
「クロロホルムを早く嗅がせろ」!
そこにはシナノが怪しい男三人に車に乗せられそうになっている所であった
飛龍
「な、何だあいつら・・・おい!何してんだ」!!
そう言って飛龍が鉄爪を装着してその場に出た
シナノ
「ひ、飛龍君」!
怪しい男1
「何だお前は」!?
怪しい男2
「やべっ・・・見られたからにゃぁ、仕方ないな・・・」
そう言って、怪しい男2と3は、ポケットからサバイバルナイフを出した
飛龍
「・・・(ナイフの構え方・・・これはプロだな・・・)」
怪しい男3
「おい、小僧・・・怪我しないうちに帰った方がいいぞ・・・」
飛龍
「あぁ、帰るさ・・・そこの女の子を離したらな」!!!
そう言って飛龍は、男たちに突っ込んで行った
怪しい男2
「この野郎」!!!
ガキンッ!!!
男がサバルナイフを飛龍に向けて振りかざしたが、飛龍はそれを鉄爪で抑えた
怪しい男3
「喰らえ」!!!
ガキンッ!!!
そう言ってもう一人の男がサバイバルナイフを飛龍に向けたが、飛龍は開いている片手で押さえた
飛龍
「ググッ・・・(こいつら・・・やけに力が強いぞ・・・)」
怪しい男1
「お前ら!よけろ」!!!
そう男1が叫ぶと男2、3は飛龍から離れたその瞬間!
ドスッ!ドスッ!
何かが刺さる音がした
飛龍
「クッ・・・痛って・・・」
飛龍は左腕を見ると何かが二本刺さって血が出ていた
怪しい男1
「ロシア特殊部隊装備のスペツナズナイフの味はどうだ小僧」?
スペツナズナイフとは、旧ソビエト連邦時代の特殊部隊、スペツナズの部隊だけに配備されていた
刀身が射出し、射程距離が約20メートル以上飛ぶ特殊ナイフである
飛龍
「卑怯だぞ・・・飛び道具なんて・・・」
飛龍はそう言いながら、地面に膝を付いた
怪しい男1
「それと・・・その刀身には速攻製の麻酔を塗ってあるんだ・・・そろそろ眠くなってきただろ?・・・もういいぞ!行け」!
シナノ
「いや!離してよ!飛龍く~ん」!
バタンッ!!!
ブロロロロロロロロロロロロロロ!!!
男達はシナノを無理やり連れ込んでその場から去って行った・・・
飛龍
「クッ・・・爪が甘い奴らだな・・・シナノさん・・・すいません・・・」
カシャッ!!!
ガクッ・・・
飛龍が携帯で車のナンバーを写して、その場で気絶した
◎回想終了◎
飛龍
「・・・すまねぇ大和・・・みすみす逃がしちまって・・・」
大和
「いや・・・お前が無事だったからよかったよ・・・父さんと母さんは」?
ヒュウガ
「父さんは目を真っ赤にさせて陸上特車部隊4両を引き連れて探しにいって、母さんはヘリコプターで探してるよ・・・」
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