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1.転生したら追放が始まってたんだけど…

逸っていた、足を滑らせた私は受け身を取ることもできず頭から嫌な角度で叩きつけられる

ヤバイ感じで落ちたとは思ったが身体が動かない。

歓声が遠く聞こえる、どんどん意識が遠くなる

私、こんなところで…これで終わりなのかな テッペン獲りたかったな…



「フレア・ブラッシー 君の数々の悪行、学院長代行として見逃す訳にはいかない この学園から追放する」


目を覚ましたとき私はどこかで見たような小綺麗なイケメンからワケのわからない宣告を受けていた。

夢でも見ているのだろうか豪華なダンスホールの中で貴族みたいな格好をした男女が遠巻きに私達を見守っている。

夢をみているというには意識がしっかりしすぎてる…これはアレか異世界転生とかいうやつだろうか?


フレア・ブラッシー?

聞き覚えのある名前だった確か練習の合間に遊んだ『剣と魔法のリングリング』とか言うマイナーな乙女ゲームに出てくる主人公に地味な嫌がらせをした挙句、学園の記念パーティでそれを暴かれて追放される悪役令嬢の名前だ。

私は勉強熱心だから悪役に関しては詳しい。

そう認識したときにフレアの記憶が雪崩を打ったかのように頭の中に押し寄せてきた。



あの男は次期王位継承者チャールズ・リーガル殿下、私の婚約者のイケメン。フレアは殿下と呼んでいたようだ。

遠くで俯きがちに私を見ている彼女はそのゲームの平民あがりのヒロイン カリーナ。

ゲームのシナリオでは私は彼女に様々なイヤガラセをしていた。

ここはダンスホール、今起きているイベントは、学園の創立記念パーティでヒロインにイヤガラセをしてきた私が追放されるイベント。

パーティには学園外からも著名な人物が集まっている。殿下は私の悪逆非道な数々の悪事を並べたて始めた。


貧相な身なりを笑った

足を引っ掛けて転ばせた

持ち物を隠した

山育ちで品が無いとあざ笑った

ショボくて地味なイヤガラセを延々聞かされる。

身に覚えがない罪状で裁かれるのも嫌だがそれ以上にやった事のしょうもなさも辛い。


「目撃者も証言者も多数いる、もはや言い訳は通用しない、それでも何か言うことはあるか!」


地味なイヤガラセだがそんなことでも何度もやられるのはキツイ。私も前世では職業柄、何度か経験したことがある。

私がやったわけではないがこの身体にの残る数々のイヤガラセの記憶には正直スマンかったいう思いしかない、素直に頭を下げてしまいたくなったが…

何故か口から出ない。頭の中にエラー音が聞こえたかと思うと警告が流れてきた


『フレアは悪役にふさわしくない行動は行えません』


…は?


何度謝ろうとしても行動に移すことが出来ない、謝罪の言葉どころか頭を下げることすら出来ない。理不尽だがどうにも悪役らしくない行動が出来ないように制限が掛かっているようだ。

どうすればいいのか分からない。


殿下は話を続ける。

「弁明の余地も無いようだな、婚約者としては残念なことではあるが君を退学の上…」

何も出来ずに私はうつむく。

私は身に覚えのない悪事で学園から追放されるのか。

追放されたフレアがどうなるのかはゲームには描写がなかったから分からない、仕方ない端役の悪役令嬢のその後など誰も興味が無いのだろう。


だが周囲からひそひそと聞こえてきた言葉は聞き捨てならなかった。


『みっともないわね 悪者の末路はこんなもの…』


私…このまま終わっちゃうの? こんな身に覚えもない罪状で?

私は・・・になる女なのに!


(いやだ! このままでは終われない!)

言い知れない衝動に囚われた私は動いた。


ふらふらとテーブルにもたれかかると震える手で赤ワインを手に取り口にする。

ショックの余り思わず飲み物を口にしたかのように見えただろうか…

ワインを飲みこみまで待つかのように言葉を止めたものの、一向に厳しい視線を緩めない殿下の顔にそれを思い切り吹き付けた。

鮮血のような赤い霧が殿下の顔を覆い真っ赤に染める。


「な、何を!?」

ふいをつかれて目を抑える殿下の頭をつかむとワイングラスを投げ捨て代わりにテーブルナイフ握る、ナイフの柄で一撃、二撃、三撃と入れる。


荒事に慣れていない貴族子女の悲鳴が響き渡る。

ナイフを捨てると王子の頭に弓を引くように腕を構え周りの観衆に目線をやりながらナックルを叩き込む。ナックルパート!

パチーンといういい音がホールに響き渡る。

殿下の額からは吹きつけた赤ワインが血のように滴っている。



転生をする前の世界では私はこう呼ばれていた・・・『鮮血の魔女!』

私はマットをベビーフェイスどもの血で染め、観客を恐怖と憎悪の世界に陥れ、トップヒールに駆け上がる魔女だ!

初投稿です。よろしくお願いします。

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