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スキルなしの最弱勇者、追い出された先が実は宝の山だったので、日本の知識で楽園国家を建国します  作者: 鈴城幻司
第13章:賢者の切り札、愚者の覚醒

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独立国家ニホン、建国!

戦いは終わった――


数日後、トーキョーの広場で、一つの会談が開かれた。


参加者は、俺、リリアーナ、そして、ニホン国の代表として、レオとギデオン。


対するは、アストリア王国改革派の代表として、元王国騎士団長ダリウス、その隣にアリア、そして、深く頭を垂れる、ガイ。 ダリウスが、代表して重々しく口を開いた。


「ケンタ殿。そして、ニホン国の民よ。この度の我らが王国の暴挙、元王国騎士団長として、心より謝罪する。全ては、バルドル一派の私欲と、それに惑わされた我らの不明によるものだ」


アリアが、その言葉を引き継いだ。


「我々は王都に戻り、バルドルの全ての罪状を明らかにし、王国の抜本的な改革を行います。そして、改めて貴殿らの独立国家『ニホン』との間に、正式な国交を結びたい。対等な、友邦として」


ガイも、顔を上げた。


「ケンタ……殿。俺は、取り返しのつかない過ちを犯した。この罪は、一生をかけても償いきれるものではないだろう。だが、これからは俺のこの力を、真に、民を守るために使いたい。一人の騎士として、ゼロから、やり直したい」


その目には、もう、嫉妬の炎はなかった。


俺は、差し出されたダリウスの、武骨な手を、固く握り返した。


「……分かった。俺たちも、これ以上の争いは望まない。共に新しい時代を築こう」



こうして、ニホン国は、その最初の、そして最大の国難を乗り越え、アストリア王国との間に確固たる平和と対等な関係を築き上げることに成功した。


バルドルを失った王国は、帰還するダリウスとアリア、そして彼らに賛同する良識派貴族たちの手によって、少しずつ浄化されていくだろう。



その夜、俺はリリアーナと、そして俺の腕の中ですやすやと眠るアラタと共に、新しく建てた湖畔のささやかな我が家で、静かな時間を過ごしていた。


窓の外では、街の復興作業を終えた村人たちが、勝利を祝う小さな宴を開いている。楽しげな歌声と楽器の音が、心地よく響いてくる。


長かった戦いは、終わったのだ。多くのものを失いかけたが、それ以上に多くのものを得ることができた。

俺は、ようやく手に入れた、この温かい平和を、噛み締めていた。


……その、瞬間だった。


この世界に召喚された、あの時と全く同じ、あの、全ての感覚を塗りつぶすような、真っ白な光。


抵抗する間もなかった。それは、俺という存在だけを標的にした、あまりにも正確で冷たい光だった。


最後に見たのは、驚きと恐怖に目を見開く、リリアーナの顔。そして、俺の意識は、再び深い闇の中へと落ちていった。




次に目を開けた時、俺の目に映ったのは、シミの浮いた見慣れたアパートの汚れた天井だった。


鼻をつくのは、カビ臭い匂い。耳に聞こえるのは、遠くを走る、電車の音。俺は、あの色のない、冴えない日常へと、あまりにも唐突に引き戻されていたのだ。


俺が、命を懸けて築き上げた楽園も、愛する妻も、生まれたばかりの息子も。その全てが、まるで都合の良い長い夢だったかのように。


なんてこったーーー!!


まぁ、自分で書いてるんだけどさ。



明日、最終章突入!!

どうぞよろしくお願いいたします。

19時更新です。

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