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スキルなしの最弱勇者、追い出された先が実は宝の山だったので、日本の知識で楽園国家を建国します  作者: 鈴城幻司
第13章:賢者の切り札、愚者の覚醒

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聖剣を振るう元勇者、信念を叫ぶ元副団長

元魔王ゼオンの援軍がやってきました!


戦場の空気は、一瞬にして逆転した。


後方部隊と補給線を、魔族の軍勢によって完全に焼き尽くされた王国軍は、前後の連絡を断たれた、ただの烏合の衆と化した。何より、伝説の存在であるドラゴンの大群と、かつて大陸を恐怖に陥れた魔王軍の出現という、あまりにも規格外の事態に、彼らの戦意は、完全に粉砕されていた。


「……なぜ、魔王軍が、人間の味方を……」


騎士の一人が、呆然と呟く。

その混乱の極みに、更なる衝撃が走った。


「退けえええい!」


黄金の闘気をまとったガイが、鬼神の如き強さで、王国軍の兵士たちをなぎ倒していく。だが、彼は、誰一人として、命までは奪わなかった。ただ、武器を叩き折り、戦線を後退させていくだけだ。その瞳には、もはや憎しみはなく、自らの過ちを正そうとする、悲痛なまでの決意が宿っていた。


「聞け! アストリアの兵士たちよ!」


ガイの雷鳴のような声が、響き渡る。


「我らは、騙されていた! この街は、反逆者の砦などではない! 懸命に生きる、民の街だ! 真の敵は、我らを私欲のために駒として使い、この聖戦を仕掛けた、バルドル宰相だ!」


その叫びに、呼応する者がいた。


街路の奥から、閃光のように駆け抜ける一団があった。銀の鎧と真紅の髪――アリアが率いる遊撃部隊だ。彼女たちは、崩された防衛線の穴を埋めるべく、獅子奮迅の戦いを繰り広げていた。 その姿を認め、王国軍の騎士の一人が驚愕の声を上げる。


「アリア副団長!? なぜ、反逆者どもに味方を……!」


その声に応え、アリアは剣を振るって敵兵をいなしながら、戦場に響き渡る声で叫んだ。


「目を見開け、アストリアの騎士たちよ! 反逆者など、ここにはいない! いるのは、己が故郷と家族を守る、誇り高き民だけだ! 真の反逆者は、我らを私欲のために駒とし、この無益な殺戮を命じたバルドル宰相だ!」


アリアの魂の叫びに、王国軍の兵士たちの動きが明らかに鈍った。尊敬していた指揮官が、敵側についている。その事実は、彼らが信じてきた「正義」を、根底から揺るがした。


ガイの覚醒、そして、アリアの呼びかけ。王国軍は、内側から、完全に崩壊した。


本当の敵は、誰かってこと!!


明日も19時に更新予定です。

どうぞよろしくお願いいたします。

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