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スキルなしの最弱勇者、追い出された先が実は宝の山だったので、日本の知識で楽園国家を建国します  作者: 鈴城幻司
第12章:トーキョー籠城戦

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「知恵」「武勇」「祈り」で耐えろ!地獄の消耗戦

苦戦しております。


それから、地獄のような消耗戦が始まった。


昼夜を問わず、王国軍の投石と魔法攻撃が、トーキョーの街に降り注いだ。俺たちが築き上げた城壁は、ゼオンの魔鋼石で補強してあるとはいえ、無限の耐久力があるわけではない。日に日に、その傷は深くなっていく。 城壁の最も激しい攻防が繰り広げられる南壁では、ダリウスが自ら指揮を執っていた。


「怯むな、盾を構えろ! 敵の狙いは一点集中だ! 弓兵、あの魔術師を狙え!」


彼の百戦錬磨の怒号が、恐怖に震える民兵たちの背骨を支えていた。


俺は、司令塔に籠もり、眠る間も惜しんで戦況を分析し続けた。レオが限られた資源――矢、食料、そして兵士たちの体力――を、如何に効率的に分配するか計算を重ねる。


東壁の一部が魔法で崩された、との報が入ると、即座にアリア率いる遊撃部隊が駆けつけた。彼女の剣は、閃光のように煌めき、壁を乗り越えてきた敵の精鋭を、瞬く間に屠り去っていく。彼女は、この絶望的な防衛戦における、我々の最強の刃だった。


夜になれば、ボルグの息子が率いるゲリラ部隊が、森の闇に紛れて出撃した。彼らの目的は、敵兵の殺傷ではない。補給部隊の荷馬車を焼き、投石機の部品を盗み出す、嫌がらせに徹した破壊工作だ。小さな戦果しか得られなくとも、それは確実に、敵の士気と継戦能力を削いでいった。


だが、味方の犠牲も、決してゼロではなかった。城壁で、流れ矢に倒れる者。ギデオンと共に、命がけで城壁の補修作業にあたり、敵の魔法の直撃を受ける者。負傷者たちは、次々とリリアーナの元へ運び込まれた。彼女は、聖女のように、休むことなく回復魔法を施し続けた。その顔からは、日に日に、血の気が失せていく。だが、彼女は、決して弱音を吐かなかった。


「大丈夫です、あなた。私達は、負けません」


束の間の休息に、俺の元へ食事を運んできた彼女のその言葉だけが、俺の心を、かろうじて繋ぎとめていた。


ううう、書いてて苦しい・・・


明日もまだちょっと苦しいかも。

19時に更新します。

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