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第五話 「夢を諦めた夜に」

ある日の仕事の帰り、俺は駅の前を歩いていた。


また仕事で失敗した俺はひどく落ち込んでいた。


真冬の夜は寒いので自販機であたたかいおしるこを買い。駅のベンチに座った。


電車が遅延してしまい。少し駅前で時間をつぶすことになった俺はただただおしるこを飲んでいた。


「やっぱ俺に上京はだめだったか…」


俺はついそう呟く。会社でギター侍ネタで滑ったり、上司への確認不足で取引先に迷惑をかけたり、最初は意気込んでいたが、俺にはやはりサラリーマンは向いてない。


幼い頃の夢というのは残酷だ。その時は輝いて見えても大抵は叶えてみるとお先真っ暗になることばかりだ。


夢というのは持たないほうがいいのかもしれない。


今、俺は己の夢を諦めようとしている。


サラリーマンをやめようと本気で思っていた。


その時、大きな楽器の音が俺の耳に入る。


音の方を見るとなにやら路上ライブをしているアマチュアのバンドマン達がいた。


「みなさん来てくれてありがとうございます!」


夢をあきらめようとした俺の視界に夢を追いかけるものが入る。


つい俺はそれに見入ってしまう。


俺は近くへ行き。それを聞いてみることにした。


客は俺と一人のおじいちゃんしかいなかった。


こんな数少ない観客という状況でも諦めない彼らに俺は胸を打たれた。


「まずは一曲目!『夢』です!」


夢という曲名が今の俺に合っていて、俺は驚く。そして曲が始まった。


「俺には向いてないかも。それで夢を諦めようとした。でもやっぱり諦められない。俺はやっぱり叶えたいから。無理だよって?やってみねぇとわからねぇ。」


その歌詞の内容におれはまたもや胸を打たれる。


俺は今まで「無理だ」と言われ続けてきた。


家族にはお前には上京できないと会社では学歴を理由に差別された。将星大学なんてつかえねぇと言われ続けてきた。


やる前から決めつけられてきた俺をまさに勇気づけるような歌詞に俺の心は完全に彼らに掴まれた。


「みんな聞いてくれてありがとう!」


ボーカルの人はそういうと語り始める。


「実は俺たち2年くらい路上ライブしてて」


2年!?そんなにやっていたのか。それでも2人しかこなく、デビューできていない。でも彼らはあきらめなかったんだ。


「観客は少ないです。だからたまに『やめろ』とか『向いてない』とか言われます。でも前は誰も聞いてくれなかったのに今は2人も観客いるんですよ。それだけでも大きな進歩なんで。だから俺たちはデビューまで頑張ります!じゃあ2曲目いくよ!」


今の俺と一緒だ。やめろとか向いてないとか言われて、俺はあきらめようとしてた。でも彼らはあきらめてないじゃないか。


…すると俺は思い出した。


「俺は…ビックなってバカにしてきたやつを見返したいんだ…!」


そうだおれは大きな存在となり、見返したいんだ。そして部長になるのが昔からの夢だったんだ。だから頑張ろう。俺は彼らのライブを見て。勇気づけられた。やっぱり夢を追いかけるって素晴らしいことなんだ。

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