チュートリアル
目を開くと、大きく文字が表示される
【ここは始まりの街『スタット』】
「おぉー!安直!」
思わず感嘆と呆れが合わさった声を挙げる。
周りには、噴水がバシャーってなっててベンチとか街灯とか……まさに始まりの街、MMOの広場って感じだ。…にしても他のプレイヤーが全然いないけど……表示されてないだけかな?
【チュートリアルを開始しますか?】
※いいえを選ぶとスキップされます
【→はい いいえ】
「あぁ……他のプレイヤーがいないのはチュートリアルをしてないからか」
一通りチュートリアルは受けておいた方がいいだろうと思い、はいを選択する
【チュートリアルを開始します】
『まずは矢印に従い、スタット訓練場に向かおう!』
視界に薄っすらとテロップが表示され、光る矢印が表示された。
薄く光る点線が道を示してくれている。
「にしても…スタットかぁ……スタット……セン」
――――――――――――――――――‐
「おう兄ちゃん!見た感じ新人かい?俺で良ければ少しここの説明をしてやるぞ」
【訓練場の説明を聞きますか?】
訓練場に入ると、歴戦の猛者みたいなおっさんCPUに話しかけられた。
「はい!お願いします」
「おう!任せろ!」
『訓練場』
ここでは、スキルの練習や戦闘の練習ができます
冒険者のNPCや他のプレイヤーとの模擬戦も行えます
ストーリーを進めていくとできることが増えていきます
視界の右下に出てきた説明文をおっさんが同じように読み上げてくれた。
「大体はこんな感じだな!あとはー……そうだな。知ってるとは思うが「種族」と「職業」を説明しておこう」
「あ、はい。お願いします」
「おうともよ!任せてくれ!まずはだな……」
説明が長すぎたから纏めておこう
・種族は大きく分けて「人間」「獣人」「魔人」の3つに分かれている
・種族ごとにステータスが違って、人間はバランスタイプ、獣人は近接タイプ、魔人は遠距離タイプらしい。ただし獣人や魔人の中でも系統によって全く違うタイプのステータスを持つ者もいる
・職業とは「剣士」「魔法使い」「格闘家」「僧侶」「盗賊」……などなど数えきれないほどある。多くの人は赤ん坊の時に教会で職業を授けられるらしい
そこまで話して貰っていると唐突におっさんが
「ってお前さん…職業についてねぇじゃねーか?ちょっとこっちに来い」
と俺を訓練場の奥へと引っ張っていった
正直チュートリアルが長すぎてそろそろ欠伸が出てきた俺は為すがままに引っ張られて、訓練所の奥に連れ込まれた。
「ちょっと待ってろ……すぐに始めるからな」
おっさんがそう言って俺を水晶の前に立たせて、俺の目に目隠しをする。
「公正神ユーティミス様、彼の者に祝福をお与えください」
その言葉がいい終わられると共に目の前に水色に光る文章が出てきた
あなたの種族を選んでください
あなたに適性のある種族は
「獣人」(蝙蝠の獣人限定)
「魔族」(吸血族限定)
あぁ、ここでこういう設定ができるのか
えーっと…?偶然というかなんというか、なかなかに限定的な種族しかない気がする…これって多分、個人によってなれる種族が違う感じだよな?
…なんとなく蝙蝠の獣人ってダサい気がするし魔族の方にしとこ
「魔族」が選択されました
なれる魔族は「吸血族」です
あなたは「魔族」(吸血族)になりました
あなたの職業
ジョブ
を選んでください
あなたに適性のある職業は
「あなた」
これは…どういうことだ?
(´;ω;`)




