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退屈だった。
就職してからというもの、意味もなく生きていた。
「またお前かよー有原。」
会社の上司の伊藤さんが言う。今は昼過ぎだ。
「最近ミスの頻度減ってきたから良いけどさー、もっと気を付けろよなー。」
「はい。」
伊藤さんは、私の家の近くに住んでいる、ご近所さんで、優しくして貰っています。私は、ドジなので、すぐにミスばっかしています。はあ…。
定時になり、家に帰る途中、トラックが突っ込んできた。私は必死に逃げた。
「あっ、え、有原さん、有原さん?」
あれは、同僚の佐藤さん?
「さと う さn…。」
辺りが光り、私は、目を閉じた。
「はあ、友達、ほしいなー。」
なに、この声。
目を開けると、辺りは真っ白で、背の高い女性が5mぐらい離れたところに立っていた。ところで、ここはどこだろうか。
「ここは、神界です。」
え?あの声?深海?あなた誰?魚?
「魚ではありません。私は、エマ、女神様です。」
え?心、読まれてる?
「はい。そうです。有原笑理さん。」
なんで私の名前知ってるんだろ?あ、心読めるんだから、そんなことを知ってても不思議ではないか。
「あの、私はなぜここにいるのですか。」
「...突然ですが、あなたは死んでしまいました。なぜ死んだのかというと、歪みを消していたら、あなたが巻き込まれました。歪みは、大規模な災害を起こす、原因となるものです。」
死んだのか、私。ーもっと、生きていたかったなー。ー
「なので、あなたは、t、あ、いや、なら、ある別世界に転生して貰います。あっあー、今笑理さんが思っている感じの世界です。」
「はい。」
「では、別世界について説明させて貰います。あなたは、別世界に転生して貰います。この世界はあまり栄えておりませんが、代わりに魔法というものがあります。魔物もいますが、魔王はもう死んでしまっています。なぜ死んだか?まあ、実は、いろいろあるんですが、まあでも、このままではすぐ死んでしまうでしょう。永く生きていてほしいです。なので、補填として、最低限、能力を授けます。
完全言語理解、鑑定LV1、アイテムボックスLV1の三点セット、
全属性適正、SP100,000、固有スキル《聖魔法王》、生まれたときから五歳児程度の体力などがある、です。
あと、あなたには、マギカジュリア公爵家の三女、リリエット・フォン・マギカジュリアに転生して貰います。他には何かありますか?」
私は生前、友達が少なかった。別世界では友達、できるといいなー。
「あ、あと、女神様に必要な時に連絡できる能力をください。」
「なぜ?」
「あの-、説明不足でピンチ-ということがあるので、わからないことは教えてほしいなーごほんごほん、欲しいと思ったからです。」
「はい。わかりました。特殊スキル《エマナビ》、特殊スキル《ナビ》、あと、称号《創造神エマの加護》を授けます。他にありますか?」
「ないです。」
「はい。わかりました。ではすぐ転生します。少し待っていてください。」
エマは、そう言うと、他の神様と話しに行った。
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ー転生準備を開始します。ー
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「わー、私、初めて人間と話した-!」
「しかもなんか、堅かったしー!」
「エマ、あの人間は実は、仲良くしたかったのよ。」
「え?」
「ほんとに。連絡できる能力-とかそうじゃない。」
「え?あ、あーーーー!ほんとだ!後で説明いれとこうー!ありがとうー!」
「あ、準備が完了したって-。」
「じゃ!」
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しばらくすると、エマが戻ってきた。
「じゃあ、準備が完了したから転生します。」
「はい。」
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ー転生を開始します。ー
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楽しみだなぁ-。どんな世界なのだろうか。
私はそう思いながら目を瞑った。
©2021リリー




