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ううん。体が痛い。ズキズキする。う わ あ
「何があったのかしら。急に倒れて。」
「そうですね。助かるといいですけど。」
「本当にそうね。」
「見に行きましょうか?」
「ええ。それがいいわ。」
茶色の髪に青い目をしたメイド姿の女性は、仕えている屋敷のある一室へ向かった。
「失礼します。」
部屋の前へ着くと、ノックもせずに中へ入った。
するとその近くにいた治癒士の女性が話しかけてきた。
「あら。メイドさん。おはようございます。何か用でも?」
「…どんな状況か、見に来たんです。」
そのメイドは、悲しそうな顔で言った。
「そう。これの原因も分からないし、心配だけど、まだ大丈夫。私が『ヒール』をかけているから。」
治癒士は険しい顔で言った。
この部屋は療養室。清潔で、日の当たる心地の良い部屋だ。
「そう、ですか。ありがとうございます。」
【いったいどうしたのだろう。もし、これが人為的に引き起こされていたとするならば、それは許せないな。】
そう、メイドは思った。
そしてメイドはトボトボと、さっきいた部屋へと向かった。
そして部屋の前に着くと、扉をノックして入った。
その部屋には質素な服を着たオレンジ色の髪をした女性がいた。
「どう?状況は?」
女性はメイドに話しかけた。
「それが、まだ、原因は、わからないそうです。まだ大丈夫と治癒士様は言っておられました。まだ時間はあるようですけれど、心配です。」
「そう。心配だわ。もう、じんでじまうがどおもうど、うっ。心配なの。」
女性は、泣きながら言った。
「大丈夫、ですよね。きっと。」
「大丈夫、よね。きっと、ね。」
「......ぅ...ぁ...。」
「心配だわ。どうしても。」
ー1か月後ー
メイドは、また様子を見に行った。
「どうですか。よくなったんですか?」
メイドは、治癒士に聞いた。
「いや。昨日と同じような状況よ。ただ、あることが分かったの。」
と返ってきた。
続けてメイドは聞いた。
「それは何ですか?」
するとそれに治癒士が答えた。
「原因が分かった。それは、呪いよ。」
「呪い、ですか?」
聞きなれない言葉に、メイドは首をかしげた。
「誰かが≪魔法呪具≫を使ったの。」
よくわからない言葉を使って話した治癒士の言葉を聞き、メイドは聞いた。
「≪魔法呪具≫とは?」
するとすぐに答えが返ってきた。
「つまり、呪いをかけるための魔道具ね。作れる人も限られていて、人などに使えないようになっているはずなのに。」
「そうですか。つまり、その魔道具を作れる人が呪いをかけたものの中にいるってこと?」
メイドは聞いた。
「そう考えるべきね。」
治癒士は言った。
メイドは、部屋を出て、報告に行った。
「どう。」
「はい。奥様。様子は昨日と同じような感じだそうです。ですが原因が分かったらしいです。」
「そ、そうなの?すぐに行きましょう。ユニリ、行きましょう。」
「はい。」
奥さんはこのメイドとは別のメイドのユニリと一緒に療養室へと向かった。
奥さんとユニリは療養室へと向かった。
「失礼します。」
奥さんは言った。
「はーい。」
すると声が返ってきた。
なので部屋に入ることにした。
ガチャ。
ドアを開けた。
「すみませんフェライトル様。あなたと気付かず無礼な態度をとってしまって。」
「いいのよ。あなたと私の仲じゃないの。」
「でも。それだと…」
「私が言ってるんだからいいのよ。それとも私の…」
「いえ、いいです。ありがとうございます!」
「そんな感謝されることなんてしてないわ。」
「それで何をしに来たんですかね。フェル。」
「気になったからきた。それ以上の理由なんてあるかしら。」
「それもそうね。じゃあ、説明するわ。」
治癒士は、説明を始めた。
「まあ、昨日とほぼ変わらず、だね。原因が分かったのはー、聞いているみたいね。原因は、つまり呪いよ。≪魔法呪具≫の呪い。勇者の遺産ではないから、被害はそれを使わないと拡大しない。安心して。」
「そう。また、ね。」
「ほんとに困ったよ。参ったね。」
「ありがとう。じゃーねー。」
フェライトルはメイドを連れて去っていった。




