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第六話「第一歩」

「ここは?」

ランスはベットの上に居た。

ランスが寝ている部屋は大きな窓があり、そこから入ってくる太陽の光が眩しい。

机があり、勇ましい男の絵が飾ってある。


「おかしいな。

確か、スーツを着た男に殺されそうになって

その瞬間ファイアーショットって聞こえて

スーツを着た男が倒れて僕が倒れたのだったはずだ。」

ランスは昨日の事を思い出した。

ドアが開いた。


「目覚めたみたいね。」

ドアから女が入ってきた。ランスが昨日、助けた女だった。


「あなたは・・・確か昨日の。」

「ええ、そうよ。昨日は助けてくれてありがとう。」

ランスは頭を触りながら言う。それに対しリアリーは軽く頭を下げた。


「あの・・確かリアリーさんですよね?」

「そうよ。改めて紹介させていただくわ

フウジ帝国騎士団スミス隊リアリーよ。」

ランスが思い出しながら言った。リアリーは自己紹介をした。

「やっぱり騎士団の方だったんですね。

リアリーさんお願いがあるんですが。」

「お願い?私にできることならするけど。助けてもらった身分だし。」

ランスがリアリーの顔色を伺いなから言う。リアリーは首を傾げながら言う。


「あの僕を兵士にしてもらえませんか?」

「兵士?確かにあなたの槍の腕は中々だけど・・・」

ランスが頭を下げながら言う。リアリーは少し驚きながら言った。


そしてリアリーがちょっと考えた後

「ちょっと外に出てもらえない?」

「え?あ、良いですよ。」


そして二人は宿屋の裏に来た。


「あなた・・・と呼ぶのも失礼ね。

名前を教えていただけないかしら?」

「あっすいません。自己紹介がまだでしたね。

ランスです。ここから近くの村から来ました。」

ランスが自己紹介をした。


「ランスさんで良いのね。」

「はい。でもさん付けしないでください。」

リアリーが確かめるとランスは首を縦に振って答えた。


「ならお言葉に甘えさせていただくわ。改めてよろしくランス。」


リアリーの笑顔が眩しかった。しかしリアリーがいきなり真顔になると


「兵士に何故なりたいの?中途半端な意志では死ぬわよ。」

「僕は目に見える敵よりも見えない敵を倒したいのです。

そして皆が平和で生きていけるとうにしたいんです。」


リアリーは首を傾げた。ランスの言葉の意味が分からなかったようだ。

「あ、分かりにくいですよね。う~ん・・・あ!

あなたがもし戦うとしたらたくさんの人ですか?それともその人達を指示する人ですか?」

「それなら指示をする人ね。あ、今分かったわ。」


リアリーは分かったようだ。


「さて本題に入るわね。あなた、マホックは使える?」

「ま、まほっく?」

リアリーが当然とした顔でランスに聞く。ランスは驚いた顔をしている。

ランスはマホックって何だろう?と思っていた。


「もしかして・・・マホックを知らないの!?」

「え、知ってないとまずいですか?」

リアリーは驚いていた。ランスは頭の上に?マークが出そうなぐらい疑問に思っていた。


「知らないのね。驚いたわ、そんな人がいるなんて。」

「マホックって何なんですか?」

リアリーが一息つくと


「マホックと言うのは火を出したり、人を治療したりする物よ。」

「火を出す!?そんな凄い事ができるんですか!?」

「そんなに顔を近づけないでちょうだい。」

ランスは驚いてリアリーの顔を見ていた。


ランスは思い出した。ライバーとの戦いを


「これはあんまり使いたくなかったけど仕方ねぇ!」

「これでも喰らいな!」

ライバーが気合の入った言葉で言うと、

ライバーの槍を持つ反対の手に一つの球ができた。

球は赤く、燃えていた。

それをライバーはランスに向かって投げた。

「危ない!」

と言ってランスは球を避けたが、右腕に掠っていた。

ランスの避けた玉は木に当たり、木が燃えたが火は広がらなかった。

ランスが右腕を押さえながら

「熱い・・・何なんだ?今の燃えた球は?」

と苦しげに言い、ライバーに問う。

「ふん。秘密だ。」


そんな事があった事を思い出した。


「ライバー、君は知っていたのか。」

とランスがつい嘆いてしまった。


「え、何?ライバー?」

「あ、いや何でもないです。」

「ランスはマホックは使えないのね。」

リアリーは落胆していた。


「マホックを使えないと兵士になれないんですか?」

「そんな事はないけれどなれる確率は随分と減るわ。」

「そんな!何とかできないのですか?」


ランスがリアリーの肩を掴みながらリアリーを揺らしている。

「まだ決まったわけではないわ。私から隊長にでもお願いしてみるわ。

隊長は実力派ですからね。」

「ありがとうございます。」

ランスは礼をした。


「さてフウジ帝国に向かいましょうか。」

「そうですね。」

ランス達は村の入り口に向かって歩き出した。


そしてランス達が村を出ようとした瞬間

「おらおらてめーら!」

と斧を持った男達が入ってきた。

村人達が隠れる。


「何ですか?あれ。」

「山賊よきっと。」

ランスとリアリーが小さい声で話す。


「村人達よ!食材をよこせ!」

村人達は震えながら食材を渡す。

おじさんが食材を渡すと

「これでよろしいんですよね?」

「だんだん減ってきたな。」

「そ、そんなこれ以上は・・・」

「黙れ!」

と山賊が言うとおじさんを殴った。それを見ていた女が一人出てきた。

青色の髪でツインテールだ。服は赤色の服を着ており真ん中にラインが入っている。


「ちょっとあんた達いつまでこんなことするつもりよ!」

「なんだとこの女!」

と山賊が女を殴ろうとしたが、女は容易く避けてしまった。

そして山賊の腹を殴った。山賊は腹を手を押さえながら倒れた。


「こいつみたいになりたくなかったらとっと帰りな!」

と女が山賊を睨む。山賊達が少し後ずさる。しかし

「そんな事を聞くと思ってるのか?」

と一人の男が出てきた。今さっきでてきた山賊とは違い強そうだ。

「黙りなさい!」

と女が男を殴ろうとするが手で受け止められてしまう。

「何だ大した事のない女だな。」

と男が言い、女の腹を殴り気絶させた。

「聞け!村人共!最近、食料が減ってきている。

俺らの中でも食料の奪い合いが起きている。そうだ、この女を切って食べちまおうかな。」

山賊はわざとらしく言った。

村人達は驚いている。


ランスは飛び出そうとしたが

「やめなさい。」

とリアリーが止めた。


「何故ですか?」

とランスが怒りながら言う。


「後で話すわ。」

とリアリーが冷静に言った。


山賊が女の髪を持ちながら言う。

「さてどうするこの女を食べられるか、お前らの食料を減らすか?どっちにする?」

と山賊が言うと村人達はざわめきだした。


「メリカちゃんには世話になっているけど。」

「でも俺らの食料なくなるのもいやだな。」

「俺は食料派。」

「あたしも食料派だよ。」


山賊が

「どうやら決まったみたいだな。」

と言った。


マホックは魔法みたいなものです。

マジックと魔法を混ぜて言うとマホック、なのでこの名前にしました。

人物紹介をさせていただきます。

リアリー

19歳

何事も冷静に捉える性格。優しく、いつも人の事を考えている。

フウジ帝国の騎士である。マホックを使い戦う。

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