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第二話「決着」

「さてあいつはどこかな?

あいつの家に行って聞いてみよう。」

ランスが自問自答している。

普段、真面目な彼があいつ呼ばわりするので、相当親しいのだろう。


ランスの言「あいつ」の家向かう途中・・・

「ランス君じゃないか!」

一人の若い男が話しかけてきた。

「村長。こんにちは。」

ランスは話しかけてきた村長に普通に返事した。


「ついに明日だな。」

「兵士になる話ですか?」

「そうだ。」

村長の言っている事を確認するランスの質問に答える村長。


「あなたなしでは今の僕は存在してないですよね。」

「そうだな、私が君に槍を教えたのだから。」

ランスの確認するように言うと村長が自慢げ言う。


「ガイン村の恥にならないようにな。」

「村長〜」

村長がふざけた顔で言い、ランスがそれに呆れた顔で返す。


「まあ存分に戦ってこい。」

「はい!」

村長の力の入った言葉にランスが答えるかのように答えた。


「それでは。」

ランスは村長と別れた。


そしてランスは一つの家に前に着いた。

どうやらがここがランスが言うあいつの家らしい。

「こんにちは。」

という声と共にドアを開けた。


「あら、ランス君じゃない。」

おばさんが話しかけてきた。


「あ、ライバーのお母さん!どうも。」

ランスは答えた。


「あの、ライバーは?」

ランスがライバーの母に聞いた。

ちなみにライバーとはランスが言うあいつであるようだ。


「ああ、ガインの森だと思うわ。」

「ありがとうございます。」

ライバー母の言葉を聞くと、ライバーの母に礼をするランスだった。


ガインの森に到着したランス。

木がたくさんありほとんど影になっているが

葉と葉の少しの隙間から光が漏れている。


「久しぶりだ。ライバーとよくここで戦ったの思い出すよ。」

ランスが一つの木を見ながら言う。

その木には一つ大きな傷があった。


「ライバーはここにいないみたいだ。奥に行ってみよう。」

ランスが誰もいない所で嘆いている。

ランスは森の奥に向かって歩いて行った。


森の奥に近づいて行くにつれ声が聞こえてくる。

そこにいたのは金髪で前に後ろにも髪の長さが均等の少年。

身長はランスとあまり変わらない。

槍を持ち前後に突き出している。


「はあ!はあ!はあ!」

威勢のいい声が聞こえてくる。


「やあ、ライバー。」

ランスが挨拶をすると


「おお、ランスか。」

ライバーが軽く答える。


「ついに明日か。本当に行ってしまうのか?」

「本当だ。確かに村を出て行くのは不安だけど。」

ライバーの質問にランスが少し寂しげに答えた。


「なんで兵士になるんだ?このまま村にいてもいいじゃないか。」

「僕が兵士になる理由か・・・村の皆を守りたいから。」

ライバーの質問にランスが少し考え答える。

「それじゃ村に居ればいいじゃないか!」


「僕は思ったんだ。もし仮に村に居て村を守ったとしても

 敵がいなくならない限り村は守れない。

 だから兵士になって敵を倒すんだ。」

ライバーが力の入った言葉で言うと、ランスが冷静に説明する。

そしてライバーが溜息をつくと


「そうか。そうだな。君はそういう奴だよ。」

「だから最後の思い出に君と戦いたいんだ。」

「いいぜ。来いよ!」

二人が槍を出す。


「君も槍使いだったな。昔からどちら強いかよく争った・・・」

ランスが今まで振り返りながら言う。


「どちらも互角・・・勝負は決まらずに終わったこと多かった。」

それを聞いたライバーが今までの事を話した。


「勝っても・・・・」

ランスが言いかけると

「次の戦いで負けてしまう。」

ライバーがランスの言おうとしていた事を言った。


「そんな事の繰り返しだったな。」

ライバーが懐かしみながらも言う。少しだけ彼は笑顔だ。


しかし二人とも真剣な顔になり、

「「でも今日こそは決める!」」

と二人が同じタイミングに叫んだ。


その時、風が吹いた。その風で木の葉が落ち二人の間に落ちた。


その瞬間、ランスが斬り掛かった。

ライバーがランスの斬りを避けランスを突こうとする。

そして二人の槍が重なり押し引きあう。


「相変わらず強いね!」

とランスが槍に力を込める。


「当たり前だ!」

ライバーの言葉と共に槍を弾き返す。


「くっ。」

ランスが言葉を漏らす。

ランスはライバーを突こうとするが、

ライバーはその槍を避け、ランスを突こうとする。

それ受け止めたランスはライバーの槍を弾き返し、すばやく攻撃を繰り返す。

その素早い攻撃を避けると、ライバーが大きくジャンプしランスと距離を取った。


「これはあんまり使いたくなかったけど仕方ねぇ!」

「何を使うつもりだ?」

ライバーがぎりぎり追い詰められた表情で言うと、ランスが問う。

ランスの問いを無視し、ライバーが喋った。

小さい声なので何を言っているかは分からない。


「これでも喰らいな!」

ライバーが気合の入った言葉で言うと、

ライバーの槍を持つ反対の手に一つの球ができた。

球は赤く、燃えていた。

それをライバーはランスに向かって投げた。


「危ない!」

と言ってランスは球を避けたが、右腕に掠っていた。

ランスの避けた玉は木に当たり、木が燃えたが火は広がらなかった。


ランスが右腕を押さえながら

「熱い・・・何なんだ?今の燃えた球は?」

と苦しげに言い、ライバーに問う。


「ふん。秘密だ。」

ライバーが鼻で笑い言う。


「しかし俺の作った球を避けるとはやるじゃないか。」

「これで最後だ!」

ランスが叫ぶように言うとランスはライバーに向かって走り

ライバーの方向に槍を向け突っ込んで行く。

チッとライバーが舌を鳴らし防御の姿勢に入る。

そしてライバーは槍を受け止めた。

だがランスの力の方が強く、槍は飛んでしまった。

しかしランスは槍を止められずにライバーを斬ってしまった。


「ぐはっ。本気もいいけどちょっとやりすぎだ。」

と言葉と共にライバーは倒れる。


「少しやりすぎたな。」

とランスが反省を含めたような声で言った。

またキャラの紹介をします。

ライバー

17歳

身長162cm

気分がままに動く性格。文句などが多いが根はいい人。

ランスから見ると、小さい頃からライバルであり、親友である。

好きな事は修行。嫌いなもの悪い事。

槍使いでありライバーと互角の力を持つ。


読んでいただきありがとうございました。

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