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TWINS  作者: 影咲 麗華
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1話

登場人物紹介(のような何か)


瀬野崎(せのさき) 美夜乃(みやの)

身長164cm、ソシャゲ民族、男無理、

ツインテ女子(位置はあんま高くない)

学校の存在意義が分からない、

オタクモード時のみ眼鏡(視力は悪くない)、

授業時間は同人誌を書くか徹夜分の睡眠時間確保か机の中でゲーム周回

女の子としては声低め


素鞠(すまり) 健翔(けんと)

身長176cm、黒髪可愛い系男子、アニメ族、

陽キャであって陰キャでもある、

たまに雄みでる、

連休にアニメ1シリーズイッキ見して欲しい、

紅いお目目の男の子

ちょーいい匂いしそう、声の高さはちょい低め


波左峰(はざみね) 健翔(けんと)

美夜乃の最推し、ソシャゲのプレイヤーより年下、

プレイヤーを先輩呼び、CV:東条 海斗、

強気な後輩、栗色の髪に黄色い瞳


東条(とうじょう) 海斗(かいと)

波左峰 健翔の声優さん、割と大手、

キャスでファンサが多いことで有名、

圧倒的顔面国宝(by,美夜乃)、


新キャラが今後出てきたら随時記載します。

9月11日 10:30


2時限目の終わりを告げるチャイムが鳴った。

先生が教室を出て、クラスメートも友達の席に4、5人ずつ固まり始める。


(はぁ………うっざ)


羊みたいに群がって何が楽しいんだろう。

友達とか居なきゃ居なくてもよくない?

その発想に至る時点で私はもうダメなんだろうなぁと思いながら、鞄を漁る。


教室内がザワつく中、お気に入りのヘッドホンを付けて、唯一やってるSNSを開く。

私の休み時間の唯一の逃げ場。


ただSNSを見るのにヘッドホンを付けたのは、周りの音を聞こえないようにするためだけでは無い。画面をスクロールして、お目当ての投稿を探す。


(あったあった、東条さんのキャス今始まったところだ)


東条さん、というのは私のゲームの推しである波左峰健翔くんの声優をしている東条海斗さん。平日もたまにキャスをしていて、それが今日だったのだ。


『リスナーのみんなこんにちは。今日休日くらい人多くない?じゃあ、今日は多めにリクエスト読んでいこうかな』


「………」


はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜相変わらずお声が良い。

もう何なの?カッコイイという言葉では言い表せないくらいイケヴォで、健翔くんの声の時よりちょこっと高めで………もう大好きすぎる。

ちなみにイケボじゃなくてイケヴォですここテストに出ます。


周りに表情が見えないようにマスクはしてるけど、多分めっちゃニヤけてると思う。しかも今回はダミーヘッドマイク──左右どちらかの耳のみに音を伝えられるマイク──を使っているらしく、耳元で囁かれている感じがする。息を吹きかけられると、少し肩が跳ねてしまった。


(やばい、これは教室で聞いていいものでは無い………)



ヘッドホンの接続を一度切り、ワイヤレスイヤホンに繋ぎかえる。その間わずか3秒。もちろんその3秒間の分はスマホに録音済み。イヤホンを外した時の音量がゼロだから音漏れの心配なし。我ながら限界レベルやばいなと感じる。


イヤホンをしていることがバレないように、髪の毛で耳を隠して机に顔を突っ伏す。

授業が始まって5分くらいしたら、授業を抜けてどこか人の居ないところで聞こう。保健室なら、スマホ持ち込んでゲームもできるし。


『先輩、僕のことも見てください。』


右耳から東条さんの囁き声が聞こえる。前回の健翔くんのイベントの最後のセリフ。尊い。


………健翔くん


「どうしたの?瀬野崎さん」

「えっ?」


顔をあげると、2つの紅い目が視界に入った。

たしか隣の席の素鞠くん……だったっけ?


「ええと……なにか?」

「いや、瀬野崎さんが俺の名前呼んだんじゃん。机に伏せてたし、具合悪いとか?」


どうやら心配してくれているらしい。心の中で健翔くんの名前を呼んだつもりが、声に出てしまっていたのか。そういえば素鞠くんの下の名前って健翔くんと同じ名前だった気もする。校内ファンクラブとかあるんだっけ、怖。

男子のこととかちゃんと覚えてないから確証ないけど。


「あ、いや大丈夫…です。イヤホンでちょっと…音楽を聞いてただけなので」


むしろ具合悪いどころか元気過ぎる。強いていえば頭が元からおかしいくらいかな。

なんて言える訳もなく、とりあえず浮かべる作り笑い。男子と話すとか苦痛でしかない。

この間にもいくつの尊いセリフを東条さんが言ってくださっていると思ってるんだ気を使え。


「そっか。あ、別に敬語じゃなくていいよ。何気に話したことなかったね。改めてよろしく」

「えーっと、これは癖っていうか……気をつけるね。よろしく」


(うわぁ、こいつ陽キャじゃん)


ゲームの健翔くんも割と陽キャだけど、リアルの陽キャと2次元の陽キャは全くの別物。リアルの陽キャは私みたいなクソ陰キャの天敵。

何より好きでもない男子とわざわざ話すメリットとか無くね?

そんなことを考えていたら、3時限目開始のチャイムが鳴った。


そして私は気づかなかった。

素鞠くんに具合が悪い訳では無いと言ってしまったが故、授業を抜け出すことが難しいということに。


結局3時限目は授業を抜け出せず、ワイヤレスイヤホンで東条さんのお声を聴いていたため、内容覚えてないしノートも白紙で授業を終えた。

閲覧ありがとうございます!

今回が初投稿だったのですが如何でしたでしょうか?

少しでも面白そう!と思って頂けたのであれば

嬉しいです(。ᵕᴗᵕ。)


自分のペースで更新していく予定ですので、続きは気長にお待ちいただけると幸いです。

普段はTwitterにて二次創作小説なども投稿しておりますので、そちらも宜しかったら覗いてみてください。


これからよろしくお願いします。

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