メルリーウェと不思議な日記③
セイちゃんがお出掛けして、しばらく留守にするから、お店の手伝いがちょっと忙しいです。
でも、謎の女中さんが現れたり、気が向いた兄様が手伝ったりするから、大人のお客さんたちには評判がいいみたいです。
なんか、お客さんたちの中でファンクラブっていうのが出来ているみたい。
ティータイムに来る冒険者のお姉さんが言っていました。
お姉さんはジェノスのファンだそうです。
いつもより、お客さんが多くてトール君がプロみたいに料理をしています。
それを見ていた男の人たちは、トール君のファンだって言ってました。
セイちゃんがロアスさんを借りていったので、ダグラスさんたちは戻ってくるまでソロで動くそうです。一人一人で店に来ます。
ルシアールさんはセイちゃんと仲良くなったみたいで、セイちゃんの許可を取ってピアノの練習をしています。セイちゃんと違って、一本の指で音を出しているのは、ちょっと可愛いです。お客のお姉さんたちも同じ事を言っていました。
最近は、兄様も素材が欲しいって外にお出掛けするようになりました。
一緒に行く人たちは兄様のファンで「俺達が絶対にお守りします!」って言われました。
兄様は友達を作るのがとっても上手いから、私もいつか教えてもらいたいです。
楽器の魔道具ねぇ~
いいねぇ~見てみたいよ。
うちの死んだマスターも「ぱいぷおるがん」っていう奴があったらって言ってたんだけど、頼んだら作ってもらえるかな?
子供たちが集まって演奏会が始まったら、絶対に見に行くよ。
なんなら、うちの建物を提供するって伝えておいて。
エクリシア




