年少組
すごい、すごいね。
人が一杯いる。
お店が一杯ある。
あれは何かな
あの人は何屋さんなのかな
あっ、あれは何を売っているのかな?
メルリーウェ
興奮するのは分かるけど、迷子になるから。
手を離さないように。
わ、分かってるもん。
でも、気になるの。しょうがないでしょ、ジェノス。
ねぇ、トールも気になるよね。
そうだね。
あれとか、本当にゲームの世界だ。
すごいなぁ。
何回も召喚されてきたけど、自由に外に出れることなんてなかったから
・・・嬉しいなぁ
よかったね、お家が決まって。
そうだね。店も出来るし、お金の心配もなくなったしね。
セイの魔道具、売れるといいね。
売れるに決まっているでしょ。私が作るんだよ?
それに、メルの服もラスのも、絶対売れるね。
ラスは無駄に才能あふれてるし、
メルのは素材からして、この世界でも滅多にないレベルになりそうだもの。
がっぽ、がっぽだよ。
問題は、食事処ね。
これは、もう好みとかだからね。
一応、私やトール君の地元は喫茶店が盛んな地域だったし、トール君の小さい頃は親が喫茶店経営してたんだけど、それがここで受け入れられるかだもの。
まぁ、お客こなくても生活できるからいいんだけど、これって極論よね。
トールのご飯、美味しいから大丈夫だよ。
そうね。
最初は、あの収納袋を目当てにくる奴らがいるだろうし
そいつらを餌付けしちゃえばいいわね。
胃袋掴んじゃえば、こっちのもの。
世界が違ってもこれは真理よね。