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魔法使いルーフィと時間旅行記者  作者: 深町珠
悪魔の愛、天使の愛
95/1813

記憶と時間

その、いろいろあった土曜日も

なんとか、終わり。

図書館は、帰るひとで賑わうように

エントランス・ホールをノイズが包む。

アート・オブ・ノイズなんて

気取るつもりはないけれど

めぐには、そんな都会の喧騒も

楽しむ気持ちが、あったりもした。


めぐのお母さんも、楽しいひとで

ジャズ音楽を聞いたり、ダンスをしたりと

毎日を楽しく暮らすひとだったから

そのせいも、あったりもするかもしれないな、と

めぐ自身は、思っていたりもして。


幼い頃の思い出に

縁側にあった、ラジオ、脚のついた

ステレオから

英語の放送と、ジャズ音楽が

いつも、ながれていた。


そんな記憶が、めぐ、には

朧げにあったりもする。


大きな木があって、お風呂場が

外にあって。


やっぱり、桧のお風呂だった。


いまのお家、じゃなくって。

前に住んでいた、公園のそばの

おうちだったっけ。



その公園にも、大きなお池があって。


いつも、杭の上で

カメさんがお昼寝してたっけ。。


どうやって、杭に登るのか

不思議に思っていたけど


めぐが、お散歩で近くに行くと

カメさんは、ぽちょん、って

お水に飛び込んじゃうので

ついに、わからずじまい。



「いつか、あの公園のそばのお家をたずねてみたいな」


なんて、めぐは思うのだけれど。



お池、と言うと。


めぐは、思い出した。



お池にお水を入れて、わんちゃんが

泳いだりして。


それで、困ったりしたことは、なかったかしら。



主任さんは「べつに、かわったことはなかったね」


と、おっしゃってくださっていたけど。



わんこさんも、泳いだりまま


おうちに帰るのも、ちょっと大変かもしれないわ。



そんな風にも、思って。



「わんこの美容院さん、来るといいですね」と

主任さんに言ったり。



「そうだね、おおモテかもしれないね」


と、主任さんは、いつもみたいに

にこにこしながら、答えたりして。


夕暮れの図書館は、のんびりと

時間が過ぎていくようで。


そのことも、めぐを

ご機嫌にする理由だったりもした。




時間って、自然に

淡々と過ぎていくものだけど

それは、いま、わたしたちが

住んでいる、この地球が

太陽の回りを、とんでいる。


それで、時間の単位が決まって。


一日が24時間で、って

割り切れない数字になったりして。


不思議におもったりもする、そんな

時間、ってものだったり。


それとは別に、時間の感覚は

ひとりひとりにあったりして。


生物学の本を見ると、お魚の

背中にある器官で

光を感じて、メラトニン、という

ホルモンが分泌され



それで、人間も時間を感じる、という


面白い話を、みたことも、あって。




でも、その感覚は25時間で

一周なので


おひさまに、朝、おはよう、って

当たるのも大切で



そうしないと、時間感覚が

わからなくなって、いらいらしたりする。


そんなことも、書いてあったりして。



それで、いつか、児童図書館で見た


いらいらしている、若いお母さんと

坊や、そんな情景を

思い出したりもして。


いろんなことが、科学と時間に

結び付いていて。



時間を旅するって、結構

大変な魔法なんだ、って

いまさら実感する、変なめぐ、だった。


めぐ自身は、その能力が

目覚めている実感はないけれど。






とりとめなく、考えていると


ルーフィとMegが、5階から

降りてきて。


めぐの楽しい空想も、終わる。。


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