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魔法使いルーフィと時間旅行記者  作者: 深町珠
悪魔の愛、天使の愛
91/1813

いろいろ

映画は、めぐには

なんだかよく分からないものだった(笑)


でも、楽しんで作っている事は

なんとなく伝わってきた。



本を読んできて、分かった事に

書き手の気持ちが伝わる、って事があったっけ。


そう、めぐは思った。


書き手が楽しんで書いているものは、

それが、難しい理論でも

楽しさが伝わってくる。



書いている人の、書き方に

自由な発想とか、喜んでる気持ちとか。


文章で出てくる。


理論的な本なら、例えば

いろいろな推論をしても、アクティヴに、肯定的に

明るく推論をしていたりする。



そういう姿勢は、例えば時間に追われていたら

できないだろうし

3次元の時間軸に縛られる生き方って

大変なんだろうな、と

めぐも思ったりした。



めぐ自身は、ルーフィに出逢って

時間旅行をする人、を

なんとなく憧れを持って見たから


そんな風に思うのかもしれないけれど。



映画が終わって。

でも、明るいミニシアターだから

映画の世界から戻る、なんて

感じじゃなくって。



司書主任の甥御さんは、映写を終えて


「ありがとうございます、おつきあい頂いて」

と、だけ言って、片づけに入ったので


めぐは、なんとなくホッとした。



連絡先とか聞かれたりしたら、ちょっと困ってた

ところだったので(笑)



ご挨拶だけ済ませて、1階に戻って

仕事をしようと思っていたら、司書主任さん、

いつもみたいににこにこして

「やあ、ムリいって済まなかったね、映画、どうだった?」



と、聞くのでめぐは

「芸術的ですね」と、よく分からなくて

感想に困ったので(笑)


そんな風に答えた。


司書主任さんは「ははは、君は正直だなぁ。

私も、時々見るけど、よくわからないんだ」と。

丸顔でにっこり。


ひとのよさそうな司書主任さんは、でも

恋人とか、いらっしゃらないのかしら、と

めぐは、ちょっとおもしろい想像をした。



甥御さんは、姿のいい青年だけれども

めぐは、見た目にそれほど惹かれないタイプみたいで

安心できる、司書主任さんタイプの方が

なんとなく疲れないな、と


そんな気持ちを持った。





それは、女の子の持つ

防衛本能のようなもの、かもしれない。



やっぱり、いきなり

見ず知らずの人から

誘われると、身構えちゃうのがホントの気持ち

だと思う。



そういう時に、気楽につき合えるタイプじゃない。

めぐは、そういう子だった。


ルーフィも、司書主任も。


めぐを守ってくれるような、お兄さんタイプだから

安心できて。



映写技師さんも、人はいいのかもしれないけれど

どことなく、若者らしいアグレッシブな雰囲気を

感じて。


それが、もし、自分に向けられたら怖い、と

思ったりもするのだった。









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