残留者
そんな、めぐの気持ちに
天使さんも、気が付いていて
言葉を交わすことが、できたら
いいのだけれど、と
思ったけれど。
めぐ、は
天使さんと、お話のできる事に
まだ、気付いていなかったから
天使さんは、静かなる隣人のまま
見守るだけでした。
「それで、いいのでしょうけど」と
天使さんは、空を仰ぐだけ.....
その時、天使さんは気配を感じた。
「あなた、は、たしか.....」
そう、見える訳ではないけれど。
いつか、図書館で
イライラおじさんに憑依していた悪魔くん、だった。
「魔界に帰らなかったのですか?」と
天使さんは思ったけれど
悪魔くんは、黙して語らず。
ただ、悪魔くんにしては
バイタリティーが感じられず、静かで
好戦的でないところも、不思議な雰囲気だった。
静かに微笑んでいるような、感じだった。
人間界で悪魔と呼んでいるから、と言って
悪者な訳では、もちろん、無い。
例えば、人間界でも
知らない国の人を想像で、怖い、と思ったりするのは
よくあることだ。
アジアでは、ヨーロッパ人を白い悪魔と言ったり
ミドル・イーストではアメリカ人を悪魔と言った。
それは、自分たちと違う人から身を守るように
動物さんだった頃に覚えた知恵で
知らない者は、まず警戒する方が
危険はないから、で
そのうち、知ってる人になれば
仲良くなれるのだけれども。
そういう訳で、悪魔くん、と言う日本語の書き方も
イメージが良くないのだけど(笑)
例えば英語ででいもん、とかくと
そんなに悪い感じはしなかったりする。
この、悪魔くんはそんな感じで
ふつうだった。
ただ、魔界に帰らずに
人間界に居ると
もう、帰れなくなったりするかもしれなかった。
「なぜ、わたしたちに...?」天使さんは
悪魔くんに告げたが
何も語らない。
言葉が通じないのかもしれなかった。
それでも、なぜか
かかわり合いを持ちたいのか
こうして、人間界に戻ってきて
めぐのそばに、戻ってきた。
理由は、わからない.....
ルーフィとMeg、つまりわたしは
図書館のめぐを訪ねていった。
なんとなく、日課になってしまっていて。
5階のパーラーで、レモネードなどを頂いて
くつろぐのが楽しみだったりもした。
今日は、1階の図書カウンターに
めぐがいないので
階段を昇って、2階の資料室、それから
3階の視聴覚室に昇ると
ルーフィが、彼、悪魔くんに気付いた
「あれ?なぜ今、こんなところに....」
ルーフィの感覚だと
悪魔くんは、みんな魔界か動物界に
散ってしまったはずで
そろそろ、魔界への扉を閉じる事になっていたのだ。
遠くからの気配だと、それはやはり
魔界の者だ。
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