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魔法使いルーフィと時間旅行記者  作者: 深町珠
めぐ:3年前の異世界のわたし
49/1813

いつもの放課後

その日も、めぐは

いつもみたいに、学校帰りに

図書館に行って、司書のお手伝いをした。


「ひろーい吹き抜けって、すてきだな」

なんて、見慣れてる景色なのに。


へんかな?なんて

ひとり笑い、くすくす。


きょうも、こども図書室のとなりを通って

ロッカールームへ。


それで、ロッカーにかばんを入れて。

いつもの黒いエプロン、むねのとこに

ひらがなで、オレンジ色に[としょかん]と

書いてある。


なんとなく、お気に入りの

それをつけて。


宰一図書室の、きょうは

返却カウンターで、受付。


夕方になるまでは、学生さんが主なので

そんなに、忙しくはないし


トラブルも少なくて、幾分気楽。


学生は、暇なのだ(笑)。



閉館に近い、5時を過ぎると

お勤め帰りの人、とか


バスや電車の時間の合間に、せわしく

駆け込んでくるので


そういう時、いらいらおじさんとか(笑)

こないだみたいに、来たりする。



「いい方法ないかなー。」なんて、めぐは思ったりしてて


カウンターに、人がいるのに気付かなかった。



「あ、あ、ごめんなさいっ」と、めぐはにこにこしながら

本を返しに来た人を見た。





大学を出たばかり、の人なのか

それにしては、地味な黒いスーツを着て

白いシャツ、短い髪。


就職活動かな?でも、もう夏.....。


と、めぐは思ったけど

この国は仕事が無くて、学校を出たばかりの

女の子でも、何か技がないと

就職できなかったりした。



この人も、そうかもしれなかった。




あまり、就職が上手くいかなかったのか

うつむいて、無言で


カウンターに本を返却。


就職に役立つ、面接の方法とか

そういった本ばかりだった。


でも、その中の一冊に

キュルケゴールの「死に至る病」があったので

めぐは、気になった。


悩みがもとで、命を絶つ事もある、と言う一節がある

哲学の本だ。




その人は、無言のまま

返却処理を待たずに、エレベータに向かって。


なぜか、昇りボタンを押して。


エレベータに収まった。



返却処理が終わって、気付くと


その人のものらしい、IDカードが本の間から。


「あ.....。」




返却を待つ人が居なかったので、めぐは

そのカードを、忘れ物を渡そうとして


エレベータに乗り、上へ登った。












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