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魔法使いルーフィと時間旅行記者  作者: 深町珠
めぐ:3年前の異世界のわたし
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それなので、標的になる座標を

位置ではなく、物質で指定して


小さな金属のようなものを、そこに転送した。



磁場は、それを目指して

自動追尾する。




設定はできたので、テレビの国会中継を見ながら


ルーフィは魔方陣を書き、その方向に


ひとつづつ、目標を転送した。



「これで、うまく行くといいけど....」









国会が始まり、法律の審議が進む。


提案されていた、消費税引き上げについて

大統領が「一旦見送り、検討をする」との

発言をして、国会はどよめいた。



「あれ、利いてるのかなぁ」と、わたしが言うと


「かもね」と、ルーフィは言う。


見たところ、テレビに映る政府関係者の顔は

みな、穏やかだ。



悪魔くんたちは、欲が少なくなった彼らの

攻撃エネルギーを食べているのだろう。



かなり食べごたえがあるらしく、満腹そうだ。


悪魔とて満腹だと、争う気持ちには

ならないらしい(笑)。



次々と、政治家たちの悪意を食べ続ける

悪魔くんの数は増え、国会じゅうに

ひしめいているようだった。



「あんなところに悪意が固まっているとはね」と

ルーフィは笑う。



「あの人たちも、死んだら地獄に落ちる筈だったのかしら」

と、わたしは思った。



「魔王も大変だなぁ」と、ルーフィ。



その、魔界の住宅事情(笑)改善に

手伝ったのだけど。






その代わりに、動物界には異変が起きていた。

魔界から転生した悪魔くんの生まれ変わりは


動物に憑依したりしている。


元々、人間界から

例えば、自ら命を絶ったりして

悪い人でも無かったり、そういう場合


転生して、動物になったり、などと

アジアで伝承されているように



魔界と人間界は、まったく断裂しているわけ

ではなく、その間に

動物界がある。



例えば、穏やかで、人の言葉が分かるような

犬は、転生して人間になったり


反対に、人間界を嫌って命を絶って


孤独を好む猫になったりする。


それに、悪魔くんが乗り移ると

よく言われる、化け猫(笑)になったり


奇妙に賢い猫になったり。



そんな事もあると

アジアでは信じられている。



その、奇妙に知的な動物が

増えているのは、そんな理由もある。












2時間目が終わって、中庭の花壇のあたりを

歩いていためぐ、は


花キャベツの畑に隠れていた猫を見つけた



白っぽいシルバー・グレー。

気位の高そうな、アレイ・キャット。


めぐは「かわいい...」なんて。


にこにこしながら、撫でようとした。




けれども、その猫は


めぐに宿っている天使の存在を感じ取っていた。



猫に憑依していた悪魔くんが、であるが。




それで、猫の体を借りて、少し

いたずらをした。



めぐの手、に猫パンチ(笑)の真似。




めぐは、手をひっこめたけど


「....ひとに、さわられたくないのかな。」


そんな風に思った。




ふつう、猫には好かれるめぐ、だけど


そうでない事は、はじめてで

ちょっとびっくり。



でも、それは化け猫(笑)だったから。




猫に憑依して、化け猫にしちゃってる悪魔くんは


めぐ、に宿っている天使さんの、柔らかな雰囲気に和んで「....こういうのも、いいものだな」と、思ったりもした。




魔界に居た頃から、戦いばかりで

思いられたり、優しさに触れた事などなく


今、はじめてそんな気持ちになった、悪魔くんは

生まれてからの行動を、少し思い返してみたり、した。








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