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魔法使いルーフィと時間旅行記者  作者: 深町珠
めぐ:3年前の異世界のわたし
30/1813

守護する者

「のんびりしていていいね」と、ルーフィ。


「田舎だもん。」と、わたし。


畑耕して、温泉行って。


ごはん食べて、寝て。


そんな暮らしだと、いらいらしないから

悪魔くんがくる、なんて気にしなくてもいいね。



「まあ、やっぱり都市生活って少しヘンなんだよ」と、ルーフィ。


「そうかも」と、わたし。




狭いところに、人がいっぱい。



そういうのが都市、だと思っていたから

それは、たしかにイライラするかもね。




おうちのそばに、畑があって。

ごはんたべて、畑行って。

帰って来て、寝て。


そんな生活だったら、ひとに会うこともないから

ぜーんぶ、思い通り。


しあわせかもしれないわ...。なーんて、思ったりもするのは

わたしが、カレッヂに行って、それから

お仕事してるから、かもしれない。



ハイスクールの頃なんて、そんな事思いもしなかったもん。




ブレックファースト・ランチ(3w)を楽しんで。


それから、わたしとルーフィは


おばあちゃんに、浴衣のお礼をしなきゃ、って

畑へ行ってみた。



正直、わたしにとっては

長く一緒に住んでいるおばあちゃん(と、おんなじだけど

ここは異世界なので、違うひと)なんだけど。



お庭から、サンダルで

とっとこと...と、わたしはトマト畑の方へ歩いた。


ルーフィには、ちょっとちいちゃいサンダルで

かかとが出ちゃって、なんとなくユーモラス。



「ガールフレンドのとこに泊まった男の子、みたい」と

わたしが笑うと、ルーフィは涼しい顔で


「その通りじゃない」と、言う。



「そうだけど、そうじゃなくて....。」と、わたしは笑いの意味を説明

するのも変なので、黙っていた。



「ああ、女の子とね。夜、愛し合うってこと?」と

あけすけにルーフィが言うので、わたしは恥ずかしくなった(*^。^*)



「そんなにはっきりいわないの!」と、わたしが言うと


ルーフィは「キミが言ったんじゃん」と、平気な顔。



まあ、イギリス人ってそうなのかなぁ。ルーフィは魔法使いだし。

見た目青年っぽいけど、ほんとの年齢はおじーさんかも(笑)。




でも。


そんなことを連想すると、めぐ、とわたしと、ルーフィ。

3人でなかよく暮らすなんて、夢っぽいなぁ、とわたしは思ったり。



ふつう、おとうさんとおかあさんになって。こどもが生まれて。


おかあさんふたり、って、ちょっと不思議だもん(8w)。



まあ、めぐ、とわたし、は、生きてる時空が違う

同じひと。



でも、めぐ、は嫌だろな、そんなの。



わたしも嫌(笑)。




でもそれは、わたしたちがそういう家族、に慣れているからで

アラブに行けば、お父さんがひとりでお母さん数人、なんてのも自然だから


たぶん、慣れ、なのかな。



不思議。



生まれつきそういうものだと思っていた家族の形が

地域で違う、とか.....。



歩きながら、そんなことを考えてたら、ルーフィが「静かだね」と言うので


「わたしは、いつもうるさいみたいね」と、言うと



「そうそう、Megらしいね。生き生きしてて。」と、ルーフィはにこにこ。


「家族、ってものを文化的に考えてたの」と、わたしが言うと


「うん、さすがは作家さんだなー。次のレポートに書いてみたら」と

ルーフィは軽快でたのしげ。




おばあちゃんは、さて、どこかな.....。


トマト畑に、麦畑。

きゅうりに、とうもろこし、スイカ。


西洋種のウォーター・メロンより大きい、アジア種のスイカは

おばあちゃんの夏の楽しみ。




農機具小屋も、ログハウス仕上げだけど


温泉のお風呂よりは、かなり旧い。



年季が入っていて、煤けているけれど

そこが、なんとなくわたしは、気に入っている。



おじいちゃんが建てた、ので

思い出もいっぱいの、農機具小屋には

トラクターもあったりするけれど

今は、乗る人もいない。



「おばあちゃん!」と、小屋で

収穫したきゅうりをまとめていたおばあちゃんを

わたしは見つけて。



思わず、そう言って。   あ、このおばあちゃんは

めぐのおばあちゃんだった(5w)と


気がついて「ごめんなさい、お世話になっています。

浴衣をありがとうございました」と言うと



おばあちゃんは、にっこりして「いいの。あなたは、めぐ、の

お姉さんだと思ってるから」と。



ルーフィは「僕にまで、ありがとうございます」と。



おばあちゃんは「うんうん、ルーフィさんね。めぐ、を

可愛がってあげてね。お兄ちゃんの代わりが出来て

喜んでるわ。甘えん坊だもの。あの子」





....ちょっと、お兄ちゃんとは違うけど(w)甘えっ子は、そうかも。



わたしは、甘えん坊だったのかしら(3w)。


そうかもしれないわ。



「それにしても、和裁、お達者なんですね」と、ルーフィが尋ねると



おばあちゃんは、晴れた空と白い雲を見上げて

「はい。わたしは、旅人でしたから」と、意外な事をおばあちゃんは

告げた。




.....旅人。



わたしたちみたいに、時間旅行をするのかしら....。と

一瞬思ったけど。



まさか、ね.....。



「どちらに旅をなさったんですか?」と

ルーフィが言うと



おばあちゃんは「いろいろ、行きました。遠いところ、近いところ....。

高いところも」と、おもしろい表現をした。


高いところ.....。

エベレストかな?(w)とか。


登山家だったのかしら。なんて思ったけど



「めぐは、とってもデリケートな子だから。

幼い頃から、怖いこと、とか、

あぶないこと、とかを

先まわりして避けてるような、おもしろい子だったの。

あの子が、家に人を呼ぶ、って

よっぽど気に入ったのね、あなたたちが.....。」


おばあちゃんは、作業の手を休めて

わたしたちにガーデン・チェアを薦め


クワス、と言う

北欧に伝わる炭酸のお茶で、おもてなし。


すこし甘めの紅茶、スパークリングして

刺激が心地よかった。



「おいしいです」と、ルーフィが言うと



「イギリスにもあるでしょう」と。



「はい、よくご存知ですね」と、ルーフィはにこにこ。



ヨーグルトもあるのよ、と

農機具小屋の隣にある、離れで

作っているヨーグルト、それとチーズを

もってきたり(笑)。



「そうそう、めぐの話だと

悪魔が憑きにくいように、お考えのようですね。」と

おばあちゃんは、穏やかな語り口のまま、ハードな話を

いきなり始めた。


ルーフィは、すこし真面目顔で「はい。」



おばあちゃんも、ちょっとシーリアスなかんじで

「すこし、難しいわね....。めぐ、のRularも

それを望んでいるのでしょうけれど」と、わからない言葉で

おばあちゃんは語った。




「rularってなに?」と、わたしは聞くと


ルーフィが「守護する者、つまり、めぐちゃんに宿ってる天使さんのこと」




おばあちゃんは、天使さんを知っていた.....!?


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