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魔法使いルーフィと時間旅行記者  作者: 深町珠
めぐ:3年前の異世界のわたし
29/1813

キッチン・カー

わたしたちのおはなしを、めぐちゃんは

眠りながら、なんとなく聞こえていたらしくって。


夢を、みました。


ぼんやりと、お花畑みたいな

すてきなところで、楽しくしていて。


ふんわりとした、気持ちで

にこにことしている、そんな夢ーーー。


だったのですけど、その、お花畑から

おうちに帰って来ると。



もう、その道が

なくなってしまっていて。


それで、地図をさがしているーーー。


そんな、夢。







なんとなく、めぐちゃんは感じます。


.....そう、いつか、ルーフィさんは

戻ることに、なるのね.....。



旅人って、いつかは去ってしまう。




でも。好きになったり、いいなぁ、って思う気持ちは

自分では、どうしようもないもの。





かわいらしい、めぐちゃんの想いは...どうなるのでしょう?












次の朝、わたしは少しお寝坊して(w)。

目覚めたら、めぐちゃんはお部屋にいませんでした。


「あら」と、時計をみたら8時半。


ルーフィのお部屋を訪ねてみたら、彼もまだ寝てて(w)



わたしは、階段を下ってダイニングに行くと

おかあさん(ここでは、めぐの)は、「めぐは、学校へ行きました」って

にこにこしてたので(ちょち恥)。



すみません、とだけ挨拶して。

ルーフィは起きたかなー、って。



ねぼすけ魔法使いは、ようやく起きてきて「あーあ、おはようMeg。いい朝だ」(w)



「めぐちゃん、もう学校だって。」と、わたしが言うと



「...そうだろうね、もう9時近いし。キミの学校、朝早いね」なーんて。



のんきなイギリス人め(4w)。






「ちゃんと着替えて、顔洗っといでルーフィ」と、わたしが言うと


「あーい、ママ」なーんて、ルーフィはまだ寝ぼけてる(3w)。




わたしはママじゃない!っ。(6w)。



....でも、ルーフィのママってどんな人かしら。(?)。


そーぞーだと、ルーフィーに似てて、背が高くて

すらっとしてて。

お鼻が高くて。

ユーモアたっぷりの、ほがらかな人かな?

なーんて。



どこの時代の人かなぁ。そういえばルーフィーも魔法使いだから....。




......ルーフィも、あたしの時代の人じゃないから。

他の時代に、いつか、帰るかもしれないんだ.....。



ここは異世界、だけど。



めぐ、も、わたしも。


ルーフィから見ると、旅先の人....。なんだ。




ちょっと、わたしは胸騒ぎ。



ルーフィは、わたしのことを好きって言ってくれたけど

それは、ずっと前の事。



本当の、ルーフィが生まれ育った時代に

いつか帰るのかしら....。



そう考えると、めぐちゃんの気持が

なんとなく分かったような、そんな気もした。




.....めぐ.....せつないよね、さびしいよね.....。





「あーあ、これでいい、ママ」と、ルーフィはユーモアたっぷりで

にこにこしてるので。



そんな、シーリアスな気持も

吹っ飛んじゃうけど(4w)。




それでいいのかもね....。

いつか、別れる時が訪れるとしても。


その時までは、楽しくしていたいもの。






わたしたちだけで、ダイニングに行くと

お茶帽子をかぶった、ティー・ポットと


クロワッサンド。


クロワッサン、20cmくらいの大きいものだけど

三日月型の、甘くないほう。

三角のは、甘いの。


切れ目を入れて、レタスと、ハム。お好みでベーコンをローストしたもの。


それに、マスタードとか、オランデーズ。


オランデーズって言うくらいだから、オランダのソースなんだろうけど。


オランダで食べたことないもん(笑)。今度、行ってみよう。




それは、なかなかの美味。



サラダにトマトジュース、オレンジ。



「豪華なブレックファーストだね」と、ルーフィ。


「もう、ランチじゃない?これ。」と、わたし。


10時半だもん(笑)。


寝坊しちゃた。めぐは、もう学校で2時間目かなー。


「ハイスクールって、もいちど行ってみたいなー。」とわたし。

夢だけど。



「遅刻だね、これじゃ」と、ルーフィ(w)。



「うるさいわね、遅刻なんてしなかったわよ。なによ、寝てたくせに」と、わたし。

ほんとは、時々してたけど(笑)。



「んー、ここ、静かでよく寝られるし。ゆうべ、ちょっと夜更かしだったし、」

と、ルーフィ。



わたしは、ゆうべ、お屋根で話してた内容を思い出してた。


めぐちゃんの気持ち。わたしの気持ち。

ルーフィの気持ち。


みんな、しあわせになれる方法ってないのかなー。



時間と空間が、違うんだし。




ま、いま考えてもしかたないか....。




それで、ルーフィに渡した浴衣のことを思い出して



「あ、そうだ。おばあちゃんにお礼、言わないと」



「そうだね。」



ゆうべは遅くに、プレゼントしていただいたから。

お休みになられてると思って、ごあいさつは控えて...。



わたしは、クロワッサンドを、オーブントースターですこし

温めた。



なんたって、自分の家(笑)だから勝手が分かってて

B&Bに泊まるより楽。



ちょこっと塩味、バターの風味がふんわりして。


焦げないくらいに温めると、おいしい。


お弁当に持ってったりしたっけ、ハイスクールに。

冬、石炭のストーブであっためると、バターの香りで

おいしそう、って。


クラスメートのみんなも、喜んでたっけ。


女子高って、そういう時はいいな。






目玉焼き、フライド・エッグとは微妙に違う日本風。

油少なめ、ふわふわ。


これを、イギリスパンにはさんで、クロック・ムッシュ。

ハムといっしょに。


それも、おいしいね....。



ルーフィは、紅茶にミルクをいっぱい入れて。


冷たいミルクに、紅茶を入れると

ミルクっぽくならなくて、クリーミー。


紅茶好きっぽい頂き方、よく知ってるのはイギリスの人らしい。





「これ、図書館の5階で作ったら受けそうだね」と、ルーフィ。



あ、そっか。こういう家庭料理っぽいの、好き嫌いないし。

軽いし。



「キッチンカー、なんてのも楽しいかな」って、ルーフィが言うので


ちょっと、夢が広がっちゃう。



そういえば、サンジェルマンのホットドッグも


時々、キッチンカーで来てたっけ。


シトローエンで。



フランスだもんね....。





めぐとわたしと、ルーフィと。


そんな暮らしができたら、しあわせかしら...。なんて


夢がひろがっちゃった。





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