表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いルーフィと時間旅行記者  作者: 深町珠
めぐ:3年前の異世界のわたし
23/1813

正義と悪

やっぱり、悪魔くんが憑くひとは

悪魔くんの好みな人だし(w)


天使さんが宿るような子は

天使さんの好みなんだろうな、と

めぐを見ていて、そう思った。



「そうだね。天使さんって大胆だけど....。悪魔くんみたいに

細心でないから、災難に遭う事もあったり。」と、ルーフィは

気になる事を言う。


「どういう事?いい事してるのにー」と、わたしが思っていると


レストランの中にいた、母親たちの間にも、ひそひそ声が。


「あぶないわねぇ。もし、子供が落ちてたらどう責任を取るつもりかしら..。」とか。

「鍵掛けとくのは図書館の責任」


なんて言う事を言う、人もいて。


ちら、と見ると。彼女たちの背中で悪魔くんが微笑んでいるような

そんな気がした。




「もし、坊やが落ちてたら、そこに居ためぐちゃんが

[図書館の職員]って事になって管理責任を問われたりすることもある」と

ルーフィ。



「そんなぁ。だって、助けてあげたのに...。」と、わたしは不条理な思いを

言葉にした。



「そう思うけどね。だから、人命救助には関わらない、なんて

オトナも多いのさ」と、ルーフィ。「それは、悪魔くんの入れ知恵だね」と。


悪魔的に細心、っていうのはそういう事なのね。

善意でしてあげた事にも、責任、とか言う人たちって、やっぱり.....。


「そう、そのひとたちも悪魔くんが宿ってるかもしれない。

悪魔くん同士で、果し合い、出世競争みたいな事をしてるのさ

悪い事をすれば、悪魔くんの食べるエネルギーが増えるもの」と

ルーフィは、悲しい彼らの現実、を語った。



「そういう世界だもの、魔界って。人間界で、悪魔くんに憑かれた人は

最後に、行き着くところさ」と、ルーフィは言う。



ここは異世界だから、そんなこともあるのね。

わたしたちの住む、あの町には、そんなことはないのかしら?と

ちょっと不安になった。



「それは、わからないけど.....。僕のご主人様がね、未来を悲観して

眠ってしまったのは、そんな理由かもしれないね」と、ルーフィは

窓の外の夕焼けを、瞳に写してそう言った。




「なんとかしよーよ!絶対。そんなの嫌よ」と、わたし。


「うん。キミがそういうと思った」と、ルーフィはうなづく。





お客さんが減ってきたので、めぐは

1階のカウンターに戻る事にして。


スカイレストランの入り口から、エレベーター・ホールに出てきて。


「びっくりしちゃいましたー。坊や、なんにもわからないで

にこにこしてるんだもの。あたしも、にこにこしちゃって。」と

めぐは、いつもの笑顔でそう言う。


「よかったね」と、ルーフィが言い

「うん。あなたはAngelよ」と、わたしが言うと



「そんな...Angelなんて...」と、さっぱりとした

短めの髪を撫でて、白い頬を赤らめて

めぐは、とってもかわいい。


あなたは、ほんとうに天使さんかも。



エレベータが5階について、ドアが開く。



ダークスーツの、細身の青年が降りてきて

レストランの厨房の方に駆けていった。



「なんだろうね....。」と、わたしたちはエレベータに乗って

1階に下りた。



めぐ、が第一図書室のカウンターに戻って

貸し出し係りに戻った頃、さっきのダークスーツ青年が


司書主任さんを呼びとめて、話をしていた。



司書主任さんは、ちょっと困った顔。



めぐちゃんを呼んで、3人で話。



なんだろう、と、会話を聞いて見ると....。



「管理責任を、問いたいと言って来ています、さっきの

転落事故について。」

ダークスーツ青年は、市役所の係員らしい。



さっきの母親たちが市役所に「子供が落ちないように管理して」と

そういう電話をした、との事。



坊やを助けてもらったお母さん、ではなくて。

野次馬たちがそう言っているらしい。



「なんて人たちなの」と、わたしは憤慨した。


「悪魔くんの仲間だしなー。」と、ルーフィは半ば、諦め顔。

「そうやって、悪い気持ちを増やすと、悪魔くんのおやつが増えるんだもの」

悪魔くんも生きるためにやってる、って訳。と

ルーフィは客観的にそういう。


でも...。それ、わたしたちが困るもの。


「なんとかならないかなあ」と、わたし。







ダークスーツ青年は、困惑顔で「現場のスカイレストランで、鍵が

掛かってる事を確認しなかった人にも責任がある、との

主張もありましてね」と、言いにくそうに。



めぐが、テラスに出て坊やを助けたから

一番近くに居たので、責任が重い、と

母親たちが言っている、と。


「まあ、市役所としては、そこまでは言いませんけど。

鍵の管理をきちんとしてほしい、との事でした」と

青年は、伝令だけを言い、帰った。




「なんて人たちかなぁ、まったく」と、ルーフィ。



「悪魔くんのせいっっていうより、自分たちが悪魔じゃない」と

わたしも、ちょっと怒った(2w)。



「そーやって怒ると、悪魔くんが憑くよ。それも、彼らの狙いなんだから」と、ルーフィ



仲間を増やしているのだ、そう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ