美と心
「背中、流しっこしよっか。」 「はい。」
って、わたしたちは姉妹みたいに。
こういうのって、女の子同士の楽しさ。
男の子には、わかんないわね(2w)
難しい、美術論の講義で習ったりしたし
ルーフィが得意な、理系の本を見たりすると
女の子って、愛の象徴で、それで、venus、って言われたり
生きる希望、って意味でeros、なんて言う。
なので、女の子同士って、こんなふうに触れ合ってるのは
楽しいの、(3w)。
めぐ、の背中を流してあげてる、って
生きてる、かわいらしいお人形さんを可愛がってるみたいで
とっても、いい気持ち。
とってもきれいで、生き生きとしているボディを
見ていると、なんとなく、わたしも
こんなだったのかなー、なんて
うれしくなっちゃうし。
ちょっと、ぽよぽよなところも、すらっとしてるとこも。
全部、ステキだな...。そんな風に思う。
今のわたしは、こんなふうじゃないけど。
めぐ、みたいな子が
しあわせになれるように。そう思う。
それは、たぶん、男の子だって同じだと思うから
女の子がかわいくなって、男の子となかよくなれば
悪魔くんが近づくような、そんな気持ちには...ならないかな。
図書館で怒ってた、おじさんたちも。
そんな、愛がそばにあれば。
怒ったりしたくなくなる、って思うの。
めぐのボディは、神々しいくらいに美しかったので
わたしは、イマジネーション。そんな事を思った。
「きゃ」
「ごめんっ」
わたしは、ちょっと、シャボンで手が滑ったふりをして
めぐのバスとを触ってみたくなった(2w)
そういうのってerosのせい。かな。
わたしの、あの頃と似てる感触だった。
凛、としていて。
いまのわたしは、こんなじゃないけど...。って
過ぎた時を思った。
過去に旅するって、おもしろいこともある...な。
「はい、できあがりー。」って、シャワーでお湯を掛けてあげて。
「ありがとうございますー。じゃ、あたしの番ね。」と、めぐは
にこにこしながら、わたしの背中にまわった。
ちょっとこそばいけど(笑)。
でも、めぐ、にやさしくしてもらってると、いい気持ちだわ....。
なんたって、わたしの「もうひとり」だもん。
可愛い手で、背中や肩に触れてもらってるだけでも、いい感じ。
その手で、抱きしめてー(2w)なんて。
「えい!」と、めぐ、は、いたずらして
わたしの胸にさわった。
赤ちゃんが、お母さんのおっぱいにさわるみたいに。
「おっきいですねー。ステキ。」と、めぐは言う(3w)。
わたしは、そんなにおっきい方ではなくって(4w)。
めぐ、は、自分自身と比べたのかな。
「めぐちゃんの、とってもステキよ。かわいくって。
きゅ、って抱きしめたくなっちゃうもん。」ってわたしが言うと
めぐは、恥ずかしそうに笑った。
真っ白なボディは、うすももいろに色づいて。
ほんとに、かわいいわ....。
わたしは、わたし自身の記憶と、ちょっと違う事を回想して。
天使さんが、宿ってるから、なのかしら....。なんて思ったりもした。
それなら、ずっと、天使さんと一緒でいるといいね。
そう、思い出すと
ルーフィは「天使は、地上には住めない」って言ってたっけ。
どうしてなんだろ.....。?
背中流しっこ、して。
それで、温泉につかろー、って。
めぐ、の立ち姿は
清らかで、感動するくらいの美しさだった。
「めぐちゃん、かわいい。」って、わたしは思わず。
春、まだ早い山の
雪割り草のように、清々しかった。
「....ありがとうございます...Megさん、ステキ!」って。
めぐ、は言ってくれた。
そう、愛する心があれば...
めぐ、と一緒にいると
そんな気持ちになる。
わたし、ひとりで
いると、けっこう
争ったり、怒ったり。
そういう事をしていたり、するんだけど。
温泉は、黒いお湯で
それは、遠い、昔むかしに
ここが海底だったので
その頃の海水、が
いま、温泉になっている、そう
めぐはガイドさん(w)してくれた。
「物知りなのね。」と、わたしが言うと
「お風呂の入り口に書いてあったの」って、めぐはにこにこ。
わたしも、時々(自分の世界の)この温泉に来ていたけど
温泉の効能、とか
見てなかった(笑)。トラベルライター、だと言うのに。
ふだん、何か違うことを考えていたり
時間に追われていたりとかで
自然な気持ちを忘れてたりしたのかな、って。
そういう心に、悪魔くんが忍び寄る(w)かも。
温泉のお風呂は、広くて。
岩風呂じゃないほうの、こちらは
ふつうの、平らな石のお風呂だけど
わたしは、つるつるしてるので
こっちの方が好みだった。
岩風呂って、背中とかに当たると痛いもん(3w)。
「図書館の仕事、好き?」って、めぐに聞く。
「はい。本が好きだもん。本と一緒に仕事できたらいいな、って。」と
めぐは、わたしがハイスクールの頃、思ってたような事を言った。
「Megさんは、どんなお仕事をされてるんですか?」と、めぐに聞かれたので
「わたしも、図書館で働こうかなー、って思ってるうちに
文章を書くほうの仕事がまわってきてて。それで
今はトラベルライター。フリーだから、まあ、アルバイトかしら」と、言うと
「ステキです。書くのって、あたし好き。それがお仕事になったら
いいなー、って思ったの。」と、めぐは楽しそう。
物語とか、詩とか。
そういうものでも、リフレッシュしてもらえるなら
それも、いい事かしら...って。わたしは
そんなふうに思った。
気分が良くなれば、悪魔くんが憑かないし(w)。
めぐ、がおはなしを書いて
やさしい気持ちになってくれる人、がふえたら....。
それもいいことね。
ゆっくり、お風呂につかってたので
ちょっと、のぼせちゃった。
「でましょか」 「はい」
って、温泉から出て。
さっきのロッカールームへ。
おおきな扇風機が回ってて。
クーラーも利いてるけど。
「それ!」 だーれもいないので
扇風機の前で、風に当たって。
もーちろん、おーるぬーど(*^.^*)
めぐは、さすがに恥ずかしいのか
そんな、おじさんみたいな事はしなかった(笑)。
「のんびりだったね。」と、お風呂あがりの
リラックス・ルーム。
ひろい、学校の教室くらいの空間に
畳敷きの部屋。
座卓に、座布団。座椅子。
和風、最近流行のオリエンタル・スタイル。
西洋人には目新しくて、靴を脱いで上がる
リラックス・ルームは流行中。
ルーフィは、そこで冷たいお茶を飲んでいた。
フリー・ドリンク。
それも、和風なのか
焙じ茶、と言って
グリーン・ティを炒って
香りが強くなったものを、煎じる。それから冷やす。
手間の掛かる飲み物。繊細な感じ。
「うん、お話してたし。」と、わたしが言って。
おそくなってすみません、ってめぐ。
「そう、ゆっくり楽しめてよかった。」と、ルーフィはにこにこ。
湯上りの彼も、かっこいい。
「お話...か。聞いてもいい話?それともー。」と
いたずらっぽく聞くルーフィに、わたしは
「女の子だけの、おはなし。」と、そうでもないのに(笑)。
「気になるなー、ま、いっか。」と、ルーフィはにこにこ。
わたしたちも、そこでお茶を頂きながら。
「それでね、わたし思ったんだけど。
優しい気持ちになれるような、そういう仕事も
悪魔くんに憑かれないために、いいって思うの。」と
さっきの思いつきを話した。
ルーフィは「うん、ひょっとしたら
隣町に居る、魔法使いさんも
そういう事をしてるかもしれないね。」と。
魔法で、おくすりを作ったり。
コスメしたり。
そういう魔法使いって、いるかもしれないもの。
大昔は、お医者さんだったりしたんだし。




