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魔法使いルーフィと時間旅行記者  作者: 深町珠
めぐ:3年前の異世界のわたし
12/1813

ふたりとひとり

からんからん、と

鐘が鳴りながら、ゆっくり走る

路面電車は、のんびりしてて

なんとなく、わたしは好き。


ふだんは、ルーフィは

かばんの中なので

一緒に乗れるのも、うれしい、ひとつ。


きょうは、もうひとりのわたし、めぐ、もいっしょで

ちょっと、不思議だけど。


ふたり並んで、ケータイで写真とってみたけど



あたりまえだけど、よく似てる。(2w)。



姉妹みたい。双子かしら。


こんなふうに、姉妹が居たら楽しかったな、なんて

わたしは思った。



路面電車のステップを上がって

ながーい、緑の座席は

ほとんど、誰かが座ってて。


なので、わたしたちは

後ろの方で、流れていく景色を見ながら

吊革につかまった。


鐘が鳴り、電車は走り出す。


床の下から、油の染み込んだ木、の床を通して

モーターの唸りが、歯車を通して響いてくる。


ぐーーーーん、って。




町が、少しずつ遠ざかっていく。

いろんな匂いを乗せて。



ふと、このまま元の世界に戻れないのかな?なんて

ちょっと怖くなったりしたけど


それなら、それで

ここで生きてもいけそうな気、も

してきたり(3w)。




「何、考えてるの?」ルーフィは、わたしが何か、気にしてると思ったのかなー。



「ううん、なんでもないの。旅情ね、旅情」と、わたしは

気にしていないふり(笑)。




「おふたりは、仲がとってもいいんですねー。いいなぁ、そういうの。」と

めぐ、はにこにこ。


ちょっと、わたしは恥ずかしくなった(4w)。

そういえば、いつもはルーフィと、こんなふうに並んで歩くって

できないし。


そうなってみないと、こんな気持ちにはならないのかもしれないわ。



かばんの中のぬいぐるみルーフィ、と一緒でも

なんか、ぬいぐるみふぇち(笑)みたいだもの。






でも。


もし、わたしとおんなじだったら。

めぐ、にも


もうひとりのルーフィ、が

現れるのかしら....?。



「そうかもしれないし、そうでないかもしれないね。

全く同じ世界じゃなさそうだし。」と、ルーフィは感想を述べた。





路面電車は、次の電停に着く。

お客さんが、前の扉から降りて、後ろから乗ってくる。

学生さん、お勤めのひと、おじいちゃん、おばあちゃん....。

それぞれに、それぞれの思いを抱えているみたいだけど

悪魔くんが憑いているような人は、あんまりいないみたい。



それに、ちょっと安心したわたし。



わたしたちのいた、世界にも

悪魔くんは、いたのかな?


気づかなかったけど。




「そう、気がつかないで済むなら、その方が幸せって事もあるね。

僕らが、こっちの世界に居る悪魔くんたちを、みんな

魔界に帰ってもらう、なんて

ちょっと大それた気持ち、かもしれないし。」と、ルーフィは

現実を、言葉にした。



心の中でイメージするのは簡単だけど、実現させるのは

難しい。


でも、イメージも4次元、で

悪魔くんの世界も4次元。だったら、上手くいくかも....。なんて

ちょっとイージーなのは、わたし。



悪魔くんだって、好きでこっちに来てるんじゃないかもしれないし。




いくつかの停留所を過ぎて、わたしたちの(?)家のあるあたりに来た。


路面電車は、ゆっくりと止まる。

わたしたち3人は、前のドアから降りた。


通貨は同じコインだったから、めぐ、は定期で

わたし、はコインで電車賃を払った。

未来の時間が書いてある定期、じゃ

無賃乗車になりそうだし。



ルーフィも、一緒に。


からんからん、と

鐘を鳴らして


路面電車は、ゆっくりと港の終点まで行くのかしら。



「終点にね、温泉があるの」と、ルーフィに言うと


「へぇ、温泉。いいねぇ。混浴?」なんて、ルーフィ。



「そんなわけないでしょ、もう!。」と笑うと


「ほら、ヨーロッパの方って水着で入るじゃない。」って、ルーフィ。



「そういうのもあるみたいですね、ジャグジーとか」って、めぐは言う。

「でも、一緒はやっぱり恥ずかしいな」と、すこし頬赤らめて。



そうよね(w2)。水着だってねぇ。



「なーるほど。お風呂ってひとりで入るもんだしね。イギリスだと。」

と、ルーフィ。



そのくらい、同じ人類でも習慣は違う。


まして、悪魔くんと人間、それと、魔法使いさんじゃ...。

風習は違ってて、ふつー、よね。



違う世界で、それぞれに生きるのがいいのかしら....。


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