暑い密室
掲載日:2026/07/28
暑い......。
数日前、俺は仲間とともに捕まってしまった。
必死に逃げたのだが、どうしようもなかった。
それ以来、この扉のない部屋に仲間と一緒に捕らえられている。
初めのうちは、監視が厳しかった。
一日中ほとんど監視されていた。
しかし何日か経つと、監視の目も緩んできた。
それでもここからの脱出は不可能だろう。
食事も最近は支給されない。
それにしても暑い。
温度調節はされていないのか。
捕まるときに少し傷を負った仲間はどんどん弱っている。
このままでは死んでしまう。
何とかできないか、俺は焦った。
しかし何もできず、俺は死んでいく仲間を見送ることしかできなかった。
俺もだんだんこの暑さと、空腹で弱ってきた。
このままここで死ぬのか......。
薄れゆく意識の中で、遠くから夏祭りのお囃子が聞こえる。
続いて、夏の夜空に花火が上がる音が聞こえた気がした。
「タカシ、ダメでしょ。
こんな窓際に水槽を置いたりして。
金魚すくいで取った金魚、二匹とも死んじゃったわよ。
すぐ飽きて、世話もしないでほったらかしなんだから。
もう金魚すくいは、させてあげませんからね。」
「えー、今度はちゃんと世話するから。」
「水槽の水を取り替えたり、餌を忘れずにちゃんとやれる?」
「やれる、ちゃんとする。」
さて次は犠牲者(金魚)を出さずに済むとよいが。




