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第二章 七人の師姉を探せ!?

——原作では、師匠は親友からの伝書を受け取って山を降りたが、このエピソード……早すぎた?


待って、後の大災厄も早まったのか?!


まさか、私は少しずつ原作の世界を崩しているのでは……?!


でも、私は何もしていないのに!!!


「今回、水の浄土に行くのは、」


「——清憂聖地で、重要な事があるからだ。」瓊華仙は真剣な顔つきで言った。


「何か用事があるの?」と私は好奇心から尋ねた。


師匠は少し黙り、私を一瞥した後、何か言いにくそうな表情を浮かべた。


その表情を見た瞬間、私は師匠の意図を瞬時に理解した。


——お前には関係ねぇだろ!


やはり、師匠は本当の理由を教えてくれる気はなく、淡々と語った。


「ために、古い友人に会いに行く。」


「それと、行方不明の師姉たちも、見つけてきてくれるとありがたい。」


「君の任務は、彼女たちを連れて帰ることだ。」


私は一瞬戸惑い、目が瞬く間に輝いた。


「七人の師姉たち?!そうだ、私はここに来て三年になるんだ。」


「長い間閉じ込められて、今まで彼女たちに会ったことがない……どんな人たちなんだろう?」


私は師匠の絶世の顔を横目で見て、口元にいたずらっぽい笑みを浮かべた。


「師匠がこんなに仙女のように清らかなら、師姉たちは……ふふふ……」


頭の中で、物語の流れを巡らせていた。


水の浄土で開催される盛大な祭りに、師姉たちが現れるのを覚えていた。


でも……


その後に、巨大な災変が起こるはずだった。


でも、詳細はまったく思い出せない。


——まるで記憶が断たれたかのように。


「これが予知夢を見たのに忘れるっていう感覚か?ほんとうに面倒だな……」


「ま、いいか。とりあえず進むだけだ。」


私は真剣な顔で師匠を見て、手を伸ばして媚びるように笑った。


「師匠、外は危険だらけで、弟子の修行はまだ未熟なんですが、どうすればいいんですか?」


瓊華仙は私を一瞥し、袖から「華」の字が刺繍された香袋を取り出して差し出した。「これを持って、絶対に失くさないように。」


「わあ!ありがとうございます師匠!」


「これって、収納袋ですか?中には宝物や霊石が入っているんですか?」


「違う、ただの普通の香袋だ。」


「お前、ふざけんな、バカ……?」


「話を最後まで聞け。」瓊華仙は足で私を軽く蹴った。「これは君の身分を示す証だ。」


「師姉たちがこれを見れば、君が私の弟子だと分かり、きっと守ってくれるだろう。」


しばらく沈黙した後——


「……これだけ?」


「うん、これだけだ。私の身にはこれしか残っていない。」


私は呆然とし、隠すことなく軽蔑の目で師匠を見た。


——なるほど、師匠が急いで山を降りたのは「お金を借りに来た」んだな!


おそらく私の心の中を読んだのだろう、瓊華仙の顔色が一気に変わり、瞬間的に防御を破って、私の耳を引っ張って怒鳴った。


「その目は何だ?!私を見下しているのか?お前は私が一番大事にしている弟子だろう!どれだけ良いものをお前に与えてきたと思う?貧乏でいるわけがないだろう!」


その後、彼女は大きくため息をついて言った。


「はぁ……ただ、君の状況はちょっと特別だな。」


——私が特別?!


その言葉を聞いて、私は眉をひそめ、心の中で考えた。


原作の物語には、私のような人物は登場しなかった。この世界に私がいるということが、まるで予測できない変数になっている。


本来、私が設計して推測したこの世界に、なぜ私は入ってきたのだろう?


何かを変えるためか、それとも……これはただの夢なのか?


私は目の前の冷徹で高傲な剣仙に視線を向け、ふとぼんやりとした気持ちになった。


その瞬間、星は自然に瓊華仙の柔らかな手を握り、いじり始めた——


うん、手触りは……本当に良かった。


その現実を感じながら、今の彼は現実と幻想の区別がつかず、自分の記憶が真実かどうか疑い始めている。迷いの中に落ち込んでいた。


瓊華仙は何も気づかずに手を引っ込め、そして——


パチン——!


一発、ぴしゃりとした音が鳴った。


顔を赤くし、頭をそむけて、すべてが自然に動き、まるで何度も経験したかのように、自分勝手に言った。


「……師匠、私は禁地で君を見つけた。」


「そこには遺体が散乱し、死気が漂っていたが、君だけが海の中の明月のように、微かな光を放ち、決して消えなかった。」


私は驚き、胸の中に言いようのない動揺が広がった。


——師匠は……私のために……?


彼女は語調を優しくして続けた。


「君の体から七つの彩蓮が同時に咲いていて、私の修行の助けになった。そのおかげで、数百年の瓶頸が少しだけ解けた。」


「そのとき私は大喜びし、すぐに君を守り、道連れとして迎え入れようと思った——君の七つの花を摘んで、結婚のしるしにしようとさえ思った。」


私は「???」となった。


彼女は言葉を変えずに続けた。


「結局、君の体質が虚弱で、花を摘むとすぐに枯れてしまった。どんな方法を使っても回復しなかったので、ついには……君を丹にしようと思ったこともあった。」


私は小さな声で言った。


「すみません、師匠。私が無力でした……」


瓊華仙は私の肩を軽く叩き、温かい声で言った。


「大丈夫だ、私は君を責めない。今回は君の体を治療するために山を降りた。これで修行の道を進めるようになるだろう。」


私は涙がぽろりとこぼれ、彼女の腕をしっかりと抱きしめ、激しく言った。


「うぅう!師匠の大恩、弟子は忘れません!いつか必ず恩を返します——あなたの背後で最も支える男になります!」


「うん……君の気持ちはわかる。」


彼女は振り返らずに歩き出した。


しかし、ほんの数歩歩いたところで、突然足を止め、微かに眉をひそめた。どうしてもあの言葉に違和感を感じた……。


——やっぱり気のせいだろう。


彼女は気づかなかった。背後でぼんやりと膝をついている少年が、静かに口元をゆがめて不思議な笑みを浮かべていたことを。


誰も知らない。彼女が今日、軽く言ったその言葉のせいで……


将来どれほどの代償を払うことになるのか。


仙舟は連なる氷山を越え、ついに目的地に到着した。


遠く、琉璃のような水滴が氷河の上に静かに滴り落ちる。


「それは水の浄土だ。」


まるで天使が地上に落ちた涙のように、この永遠のオアシスを包んでいる。四季は常に春、万物は生き生きとし、外の世界が寒冷で凍りつく中、まるで二つの世界のようだ。


太陽の光が天から降り注ぎ、水滴を通して虹色の光を反射し、無数の仙舟が高空の水路を行き交い、まるで群れを成した魚のように見える。


星は欄干に寄りかかり、下を見下ろす。水遊びをしている子供たち、花壇と湖畔が交じり合い、まるで仙境のようだ。思わず心が静まる。


太陽の光が彼の端正な顔立ちを浮き立たせ、その表情は清らかで、まるで世間から超越したような雰囲気を漂わせている。


そして、彼の隣には――


瓊華仙が、衣の裾をひらひらと揺らしながら船の先端に立っている。鶴の模様が描かれた白と黄色の長衣は汚れ一つなく、彼女の目元にはいつもの冷徹さと無頓着な表情が浮かんでいる。


腰にぶら下げた紫色の酒葫蘆が軽く揺れ、剣の柄がわずかに見え、まるで無言で警告をしているかのようだ――


――この清雅な仙子は、簡単に手を出してはいけない。


「師尊、この場所の景色は本当に素晴らしいですね!」


星は目を輝かせ、興奮を隠しきれずに言った。


「私たちはここを少し歩き回れますか?」


瓊華仙は一瞥をくれ、微笑みながら言った。「急ぐ必要はない、まずは落ち着いて。」


そして、低い声で言った。「星、『忘憂の夜』というのを聞いたことがあるか?」


「え?知ってます!青の浄土で百年に一度の盛大な行事ですよね!」星はすぐに答えた。


瓊華仙は頷き、眉間にわずかな優しさが漂う。


「そうだ。聖地の中央に『忘憂の海』があり、別名『夢蝶の涙』とも呼ばれている。」


「伝説によれば、夢蝶たちは心の中で最も重い記憶と思いを封じ込め、その涙を氷晶にして、流れ星のように湖に落ち、星の塵の海を形成するのだ。」


「だから、あの場所の夜は『忘憂の夜』とも呼ばれる。」


彼女は群れを成す人々を見下ろし、その表情に珍しく薄い哀愁が浮かんだ。


「私たち修士は寿命が長すぎて、記憶を忘れることはなく、生死の別れや人情の冷暖を見尽くす。だから、どうしても……耐えきれない過去がある。」


「ある者は痛みを封じ込め、ある者は背負って進む……」


「だが、ほとんどの者はその間で彷徨っているのだろう。」


瓊華仙は静かな声で話し、その口調には寂しさが漂っていた。遠くの湖面が輝き、まるで誰かの思いを映し出しているようだった。


星は少し驚き、静かに彼女に近づき、そっと肩を揉みながら、調子を合わせて言った。


「へへ、師尊、こんなに言われると、僕も泣きそうだよ。」


「よかったら、心の中のことを教えてくれませんか?僕、師尊の過去がとても気になるんだ!」


瓊華仙は振り返り、にっこりと笑いながら、彼の頬を軽くつねり、少し冗談めかして言った。


「私は『夢蝶』、道心は鉄のようで、一心に剣を舞う者だ。世俗の情愛?そんなもの、とうに一剣で断ち切ったわよ~」


「そ、そうなんですか?師尊……盛大なイベントは私たち二人だけですか?」


「他にも私の師妹がいる。」


「女性ですか?!!」


瓊華仙は体を少し傾け、眉を少し上げて、微笑みながら言った。「女性よ、それに、超絶美人だよ。」



みんなが応援してくれるなら、それだけで嬉しいよ。

日本語から翻訳するのは初めてなので、誤訳があったらご容赦ください。本文は下記URLにあります。

p-https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24666038

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