花街の恋、檻の中の蝶
「いらっしゃいませ、」
ここは「花街」。夢の街。
一時の安らぎと、快楽を求める場所。
華やかな絹に身を包み、皆艶やかに、まるで蝶のやうに舞い踊る。
男は夢を買い、花魁を買う。そこに「愛」はあるのだろうか。
ここは「花街」。檻の中。
花魁の恋はご法度と、売られた女は「体」を売る。
いつしか蝶々は、羽もがれ。空に憬れ、地に生きる。
何処にも行けない蝶々、自由を奪われ蝶々。檻の中。
それでもいつか、檻の中。
芽生える「恋情」があるのなら、
この身に宿る命を賭して、貴方と共にいきませう。
やがて、消え逝くこの命。
せめて花の命のある内に・・・。
「ワタシに愛をくれますか?」
短編で何かを書きたくて、作りました。
思いつくままに書きました。
読んで下さった方、ありがとうございました。