第37話 キャンパス防衛戦(5)
まずい。殺される。
死ぬという感覚が身体中を支配する。
逃げられない。
目の前にはたった一人の少年しかいないのに。
でも、こいつには勝てない。
ここで俺は死ぬのか……
「!?」
「レ〜ンくん!起きた?」
「……」
夢だったのか?
目の前にはヒカル。
そうだと信じたい。
「ご飯できてるよ〜」
「……」
さっきのは予知夢?なのか?
「お〜い」
「……」
ならあの少年は誰なんだ……?
ズドーン!
ヒカルが俺の腹のあたりに突撃する。
「うぐっ!?」
「ごっ、はっ、んっ、だっ、よっ!」
「はいはい……」
まぁ、深くは考えなくていいか……
ダンダンダン!!
wgrrrr……
「「……」」
「なんの音〜?」
キイがやって来る。
ガチャッ
「「……」」
「……ヒカル、ちゃん?」
「違うよ?」
「お取り込み中失礼しました〜〜」
「え、ま、待って!!キイ!?違うよ!?」
「おしあわせに〜〜」
「えーと、あの、その!ご飯に!呼びに……レンくんも何か言ってよ!」
「……」
ダンダンダン!!
「……なんの音?」
「知らないってばぁ!!」
「俺も、わからない」
ダンダンダン!!
「「「……」」」
wgrrrrrr!!!
「少し覗くな?」
そういうと俺は気づかれないように外を見る。
そこには、人?が立っていた。
「おーい……大丈夫か?」
wgrrrrweeeerrrrr!!
「ダメだ、理解できねぇ……」
gwuuu!!
ガコン!
窓から顔を出していた俺は、あと少し反応が遅れて頭を引っ込めていなければ死んでいただろう。
「危ねぇ!?」
「レンくん?どうだった?」
「……戦闘開始!」
ガタン!
「きゃぁ!?」
「うぐ……ベトベトする……」
奴が車の上に乗り上げたのだろう。
車本体であるヒカルには感触が伝わっているみたいだ。
「なんなんだアレは?」
「ゾンビ……って奴。きもい……」
「…なんであんな奴が国家危機に?」
「なんか研究所から大量発生したらしいよ?」
「……」
◯イオ◯ザードかな?
「とりあえず、噛まれたらやばいよ!」
「そこも一緒なんだな……」
「ふあぁ……」
すると、ソイが起きて来た。
「おはよー……」
「お、おはよう」
「おはよ〜」
「で、話は戻るがキイ、あいつの倒し方は?」
「脳天直撃」
「……やるしかないか」
そういうと俺はインベントリからADSを取り出し、外に出た。
奴はこちらを向いた。
「かかってこいよ!」
俺は奴にエイムを合わせた。
奴は俺に飛びかかった。
[次回予告]誰か消えます!




