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第3話 軽トラがやばいんだが……

数分前。俺はライレンとの試合に勝利しギルドで依頼を受けようとしていた。

そして俺はゴブリンの討伐依頼を受け、現場に軽トラで向かっていた。

brrrrr……

しばらく走っていると、この軽トラ燃料は切れないのか?という疑問を抱いた。

しかし燃料メーターが見当たらず、補給する場所もない。

しかしいざという時に燃料が切れたらどうしようか……

考え出すと恐ろしいもので、怖くなってくる。

日も落ちてきている。

もう時期暗くなるのは目に見えている。

ヘッドライトを点灯させ、街道を突っ切る。

そして走行中にふと思う。

鑑定スキル使えば分かるくないか?と。

そして俺は鑑定スキルを起動させた。

〜〜〜

軽トラ(?)

「現代技術」スキルによって生み出された。

HP:1000/1200

MP:0

燃料:∞

ユニークスキル

・ヘッドライト点灯

・無限燃料

・カーナビ

・???

〜〜〜

「……」

燃料切れないとか強すぎないか?

ていうかHP200も削られてたのか……

???ってなんだろ?

まぁいいか……

こうして俺は街道を進んでいた。

この世界には法定速度なんてないので、もちろん時速120kmを出している。

これ以上は危険だろう。

そして夜になり、近くに池がある場所に辿りつき、一夜をそこで過ごすことにした。

「現代技術」で作成したテントで野宿をしていた、その時だった。

grrrrrrruuu……

「へ?」

awwwwoooooonnnn!!

「え、ちょ」

そう、オオカミ?に襲われたんだ。

なんでこんな落ち着いてるかって?

はは、軽トラがすぐそばにあるからだよ!!

この慢心がいけなかった。

数分後。

「何!?当たらない!?」

そうオオカミなら軽トラくらい避けるくらい朝飯前なのだ。

「クソッ…当たれええぇぇ!!」

doooonnn!

auuunnn……

「やったか?」

そう言いながら俺はオオカミに近づく。

息をしていない。俺は勝ったのだ

「よっしゃぁぁぁあああ…あ……あ……」

awwoooonnn!!

そう、援軍が到着したのだ。

俺は軽トラに向かって全力で走った。しかし間に合いそうにない。

その時だった。

dooooonn!!

「へ?」

目の前から軽トラが消えたと思った瞬間、オオカミが吹き飛んだ。

そしてそこには……白い服?をまとった少女がいるんだ。

「どうしましたか?」

「……」

その少女が語りかける。

しかし、()()()()()()()()()()()()()ような感覚がある。

「あなたは誰?」

「ん?私?名前はないけど…」

「へ?」

「強いて言うなら、『軽トラ』かな?」

俺の脳みそは爆発寸前だ。これは夢なのかな?

()()()()()が美少女?そんなわけないだろう…

ていうかあの神(笑)よりも綺麗だな……

「ほら」

キュイン!!

そうすると目の前に軽トラが現れ、少女は消えた。

キュイン!

そうするとさっきの美少女が現れ、軽トラが消えた。

「納得してくれた?」

「え……え?」

脳が追いつかない。

「そ、そうだ鑑定!」

〜〜〜

軽トラ(女)

「現代技術」スキルによって生み出された。人状態。

HP:750/1200

MP:0

ユニークスキル

・ヘッドライト点灯(使用不可)

・無限燃料(使用不可)

・カーナビ(使用不可)

・擬人化(使用中)

〜〜〜

「……」

俺は唖然としていた。

ていうかそれ以外できなかった。

で。また問題が出てくる。

「…テントが壊されてる!?」

そう、テントが壊れたのだ。

「やばいどうしよう…」

すると…

「私の中で寝る?」

「へ?」

「私が軽トラになれば運転席で寝れるでしょう?」

「いや……その……」

「私はいいよ?別に普通のことだし」

「……なんか、その…気がすすまないというか…」

「遠慮しなくていいよ?」

「でもなんか申し訳ないというか……」

「ならさ、私に名前をつけてよ?軽トラじゃなくて違うやつ!」

「うーん……」

やばい。俺のネーミングセンスのなさがバレてしまう……

どうしようか……

ふと顔を上げると、目をキラキラさせたままこちらを見てくる…本当にヘッドライト点灯のユニークスキルが使用不可なのか?っていうレベルには光っている……そうだ!

「……『ヒカル』ってどうかな?」

「『ヒカル』かぁ……」

ドクン、ドクン。

俺の心臓の鼓動が強くなる。

そして……

「いい名前!」

良かった。お気に召したそうだ。

そしてその夜は軽トラで寝た。シートが普段よりも柔らかい気がした。

そして翌日……俺…俺たちはゴブリン集落へ向け移動を始めた。

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