第一話 エピローグ
「うあー!負けたーー!」
「よっしゃ勝てた。これで俺は32勝31敗だな」
「最後賭けに出なきゃよかった……くそぉ……」
俺は飯田蓮太郎。戦争系のゲームとかが大好きな、よくいる高二男子だ。
そしてこいつは天野武。現時点ではこいつにはギリギリリードを保っている。
今日も「apax」っていうfpsゲームをしてたんだ。
「また明日もやろーぜ」
「明日こそ借りを返してやる」
「挑戦を待っているぞ、挑戦者よ」
「クソッ……ウゼェ……」
「はっはっは、挑戦者よどうしたかね?寝言は寝ていうものだよ?」
「今すぐ殴りてぇ……」
「ところでさ、俺今日学校ですごい情報手に入れたんだよ。」
「え?なに?apax2が出るとか?」
「当てたらおもんねぇじゃん……」
「あっ……www」
「www」
「それじゃ、この辺で。また明日」
「ん」
っていうごく普通の会話をしてそれぞれ帰路についたんだよ。
ドン!
「あ、すいません」
「あぁ?すいません?そんなんで許してもらえると思うなよ?そんなんですむなら警察なんていらねぇんだよ」
(うっわ…めんどくさいやつだ…)
「なんか言えよゴラァァ!」
「あ、はい」
「「あ、はい」じゃねえんだよ?若いのが年上に向かってそんな態度とっていいんか?あぁ?」
「すみませんって言ってるじゃないですか。酔ってるんですか?」
「チッ…お前舐めてんのか?」
「舐めてませんよ、てか誰がおっさんなんかペロペロしたいと思うんですか?」
「舐めてんだろ!!お前、どうなっても知らねえからな?」
そうするとおっさんは指をポキポキいわせ始める。
brrrrrooo…
「あの……落ち着きましょう?一旦」
「あぁ?」
kyakyyyyyyyy!!
「だから、落ち着きましょうって言って……」
ドォン!!
「カハッ……」
痛い。全身が痛い。そう思うと痛みが引いていく……
これ死ぬのかな……?あいつともっとapaxとかしたかったな……
ていうか最後の言葉が「だから、落ち着きましょうって言って」かよ…ダサすぎないか?
なんか楽になってきた………………
で、そうして死んだわけだが……
「理解できますか?あなたは死にましたよ?」
「……」
誰だこいつ。
まじで誰やねん。
見た目は綺麗かもしれないけど多分中身はオバサ…
「心の声聞こえてますよ??」
「………」
「あなたはなぜ死んだと思いますか?」
「え?酔っ払いにやられたんじゃ…」
「違いますよ?酔っ払いがあなたの体を潰せると思いますか?」
「それは…そうですが…」
「思い出してください、何か変なことはありませんでしたか?」
「酔っ払いに絡まれたぐらいじゃ…そういえば何か死ぬ直前に変な音がした気がする…」
「思い出せますか?」
「そこまでは覚えてないですね…」
「はぁ、あなたは車に轢かれて死んだんですよ。」
「えっ……」
「ドリフトをしようとしてミスって突っ込んできた車に……」
「運転手は無事なんですか?あとあの酔っ払いも」
「二人とも重傷ですが生き残りますよ。なんせ私は神ですし?」
「神なら俺を生かしてくれても良かっただろ!!」
「ワタシニホンゴワカリマセーン」
「逃げるな!?あんた流暢に喋ってたろ!」
「まぁ、提案があるんですが……」
あ、こいつ逃げたな
「そのですね…異世界に行ってみませんか?」
「へ?」
「だから、異世界に行ってみませんか?」
「ラノベでよくある?」
「はい、アレです。」
「スキルとかって貰えたりしますか?」
「私のことを「可愛い美少女」って呼んでくれたらあげましょうかね?」
あ、こいつさっきの根に持ってやがる…
「心の声は聞こえるって言いましたよ?あげなくてもいいんですよ?私は。」
「可愛い美少女様!!私にスキルをください!!」
「よろしい」
pi!!
「これであなたにスキルが付与されましたよ」
「おぉ………どうやって見るんだ?」
「ステータス展開といえば見れますよ」
「ステータス展開!!」
cyuinn!!
〜〜〜
イイダ・レン
年齢:12
性別:男
種族:人族
HP:10
MP:10
ユニークスキル
・現代技術Lv.1
このスキルは、自分のイメージを具現化させるスキルです。
ただし、使用回数制限あり。
本日の使用回数0/5
コモンスキル
・鑑定Lv.2
物の価値、材質などを見ることができる。一部のものは鑑定できない。
称号
・轢かれし者
・転生者
〜〜〜
「おぉ……ていうか俺は飯田蓮太郎だぞ?イイダ・レンじゃねぇよ……」
「向こうではそう名乗ってくださいね?」
「いいや、俺は飯田蓮太…」
『可愛い美少女様!!』
「これどうしましょうかね〜?」
「録音だと!?卑怯な!!」
「名乗りますね?」
「は、はい…………」
「では、転生プロセスに入ります…」
pipipi!pipi!
shuiiiiiiin!!
「それではいい人生を!」
「え、あ、ちょまっ……」
phonnnnn!!
ーーーーーーーーー
doooon!
「痛ってぇ……」
見事転生に成功!しかしなぜか木の高さにテレポート!
当然俺は体をぶつけた。
「さぁこれからどうしようかな……」
目の前には街道がある。
しかし右左どちらに行こうか。
「……そうだ!『現代技術』!」
shuiiiiiinn!!
「よいしょっと…お、うまく動くな…地図も使える!よし、行こう!」
数時間後。
俺はなにやらでかい街に着いた。
「でけぇ……スマートフォン(こいつ)にしたがって良かった…」
そう、俺はスマホを作ったのだ!
「バッテリーも切れなさそうだし、ゲームもインストールできる!俺は無敵だぁぁぁ!!」
さて。門をくぐろうと列に並ぶわけだが。
「長いな……」
30分経ってもまだ長い。
2時間後、自分の番が来たわけだが。
「身分証明書を提示しろ」
え、いるのか……
「あの、すみません……持ってないです…」
「何!?」
「す、すみません…」
「正直に言ってくれたからな、よし、作るか」
「ありがとうございます……」
「しっかしどこ出身なんだ?」
「えーと…森の方です」
「ツッコミたいところはあるが、まぁ犯罪者ならわかるからな。この板に手を置いて「ステータス展開」と言え」
「ステータス展開!」
phhhoonnn!!
「なんだと……?」
「え?なんかやっちゃいました……?」
どーもastです。なんとね。編集データ飛んだんですよ。バックアップあって良かったと思いました。