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016それぞれの朝

「リタ、クリスおはようございます!朝ですよー起きてください」


「ファースト、おはよう今日は早起きだな、ああそうか今日から待望の魔法の実践的授業だったな」


「パパ、ママおはよーむにゃむにゃ……」


 そうなのです、今日から魔法の実践的授業が始まるということで、僕は朝早くに目が覚めてしまったのです。

 他のみんなはどうしてるだろう、みんなから聞いている話だとこんな感じかな?


 ***


「ヴァーグナーお前は商人の家の息子として生まれ育ってきて、魔法など必要ないかと思うかもしれないが、商品と何より自分の身を守るためにも魔法の授業は真面目に受けるんだぞ、他の成績は多少悪くても構わんがな」


「もちろんですよォ父さん、商品を扱う時には護衛などは当然付けるとして、自らも魔法が使えた方が経済的で保険にもなりますしねェ」


「ヴァーグナー、お父さまは貴方の身を心配なさっているのですよ、経済的だとかは二の次です、もちろん私も心配しています」


「母さんありがとうございます、燃えてきましたァいつもはふざけてますが、魔法の授業だけは本気でやりますよォ」


 ***


 ヴァーグナーのとこはこんなだったりして、モモとグリンは……


 ***


「あら〜グリンおはよ〜今日から魔法の実践的な授業かしら〜」


「おや〜モモおはよ〜かな〜まあボクたち魔法は得意だしね」


「あら〜私たち運動会ではいいところ見せられなかったけど、魔法の授業ならそう簡単には負けないかしら〜」


「おや〜ボクは運動もそこそこ出来て、文武両道かな〜」


 ***


 モモとグリンはいつもと変わらなさそう、そしてロッテ……


 ***


「お嬢さま〜朝ですよ〜起きてくださいまし」


「キャッアンナ!入るときはノックしてっていつも言ってるでしょ、というか着替えてるところ狙って入っくるのはいい加減やめて」


「あらっ起きてらっしゃいましたか、おはようございますお嬢さま、いえね日々成長を続けるお嬢さまを観察するのがこのアンナの楽しみでございまして、最近また成長なさったのではないですか」


「そういえばまた少し胸が大きくなったような……って兎に角ぅ女同士とはいえ恥ずかしいから今度からはノックするように、毎朝言わせないでちょうだいなまったくもう」


「はいもちろん心得ておりますとも、それでは食堂でお待ちしてますから、朝の身支度が終わったらいらっしゃってくださいまし」


「あっはい、っていつも口だけなんだからぁ、ホントに恥ずかしいんだからね、それに最近はファースト君に見られちゃったこと思い出して余計に……」


 ***


 朝からえちえちな想像しちゃったけど、ロッテの話してた通りの事だし、まあこんな様子ではないだろうか。


 それにしてもステータス魔力♾の僕が、実践的な授業で魔法を使っちゃったらどうなってしまうのか、以前は森を焼き尽くしてしまったりもしたけれども、やり過ぎてしまわないか不安があるのは確かではある。


 そういえばクリスは魔法が使えたりするのであろうか、体力は人並み以上なようであるが、僕の魔力の影響で産まれたホムンクルスであることが、クリスの魔力にどれだけの関与をしているのだろうか。


「そういえばリタは魔法、使えたりはしないのですか?」


「使えんな、私は戦士科の卒業生であるし、学んでもおらんしかし中途半端な魔法使いよりも私は強いぞふふっ」


「リタが強いのは知ってます、助けてもらいましたし、ただなんて言うのか自分を含めこの世界の強さ基準がまだよく解ってないというのか……」


「強さなど数字で測れる物でもないしな、それこそ今日の実践的な授業などで学んでいくしかないであろうな」


 おそらく僕の本質的な部分、魔法でどこまでの事が出来るのか、それが今後この世界で生きていく上での指針となるような、そんな気がする。

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