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詩*夜空へ*

月見酒/チーク

作者: a i o

ワンカップのワインは

軽いプラスチックの容器で

ロゼの薄いピンク

君のチークより甘い色


十五夜を丸い縁どりに寄せて

するり飲み込んで

つかえずに笑ってる

輝くってそういうこと?


わけも無く泣くよりも

わけも無く笑っているほうが

ずっと辛いと知った

さめた夜


割れない容器に

頼りない色で揺れるワインは

頬を染めるには足りない度数で

君は付けたしているチーク


誤魔化しのきかない

明るさの中で

うやむやにしたいことばかりだから

見上げるんだろう

保てない形ばかりが揺れる


飲み干せば透明な底をかかげ

覗き込む

何が本当でも

君は頬を指差し

明るく笑ってみえるからさすの、

そう言って

ぎこちなく笑ってる

輝くってそういうこと





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― 新着の感想 ―
[良い点] 大人です。 十五夜に相応しい大人の色気を感じました。 美しいです。 ワンカップのワインが効きました。 [一言] わたしも十五夜の詩をひとつ書きたくなりました。
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