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僕がロッカーの中で出会った少女。  作者: 迷走サバイバー
4/9

ロッカーの中の少女がアニヲタだったとか信じたくない。

まじですかい。。。

はい、彼女はガチのアニヲタでした。


ここで○ンガンロンパ持ち出してくるなんて、本当に誰が想像できただろうか。

でも、彼女が僕と同じアニメが好きだったなんて結構嬉しいかも。。w




僕らはそこからしばらくアニメについて話しまくった。タブレットに文字を打つ手は止まらない。年が近い子と、ここまで話が合うのもめずらしいことかもしれない。フツーの女子は大抵、『あっそー。』とか、『へぇー。』と言って僕のことを引く。さらに悪い場合は『きもー。』と言って笑う。あれ本当にやめてほしーのに…。

ってことはこれって貴重な体験なのかなぁ〜。


そんなことを思っていると、彼女がこんなメッセージ打ってタブレットを寄越してきた。

『ちょっと疲れた。またアニメ見たくなった。また後でね。』

僕はそれに『わかった。楽しんで(^_-)』と打って返すと、彼女はまたヘッドフォンをつけて二次元の世界に戻っていった。



それから20分弱が経過すると、僕はまた退屈になった。

すると思考がいろんなところに飛び始める。


そのときあることに気づいた。

あれ?僕テキトーに話し逸らされた?

しまった。彼女についてのこと全然わかってないじゃん。アニメの話に夢中になり過ぎた。


僕って本当にどこか抜けてるのかも。




しかしとうとう彼女を再び質問攻めにする機会は訪れなかった。

ちょっとヤバイ状況になったからだ。





ゴツっ。





うわ、やばい。。。

彼女が僕をじっと見てきた。その目にはうっすらと怯えた表情が見える。



さっきまでざわついていた教室が、急にシーンとなった気がした。




さらに国語の教師が言った言葉でロッカーの中の僕、いや、僕らは凍りついた。

「なにかロッカーの中で崩れ落ちたのかしら。中居くん、ちょっと開けてみなさい。」

中居くん、とは後ろの席に座っている同じクラスのチャラ男で、あだ名はそのまま「チャラ男くん」である。

「はーい。」と中居くんが返事をして立ち上がる。





中居くんが椅子を引く音。






中居くんの足音。






近づいてくる。







明らかにヤバイ状況だ。

どうするんだよコレ!!??


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