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前世侍女の冒険譚?  作者: やっしん
現世にて
39/43

躾が必要だよね

ブックマーク100件、ありがとうございます!!


なんとか完結できるように頑張ります!

「無理やりとかホント最低。あんたそれでも真龍なの? ただの駄龍の間違いなんじゃない?」


「まあまあ、そんなに怒るな。本来、真龍と契約できるというのは栄誉ある事なんだぞ。もっと喜ばんか」


喜べるか、ボケェ!!


もし龍なんか連れて帝都に戻ったら、もうそれはそれは大騒ぎ。


そのまま皇帝のとこに連れていかれて、二度と帝国から出られなくなるかもしれない。


「あまり難しく考えるでない。普段は小型化して、主の肩にでも乗っているつもりだ。おそらく、見た目は小さなトカゲにしか見えないだろう」


こいつは少々楽観視しすぎじゃない?


一回くらい殺っちゃてもいいような気がするんだけど。


どうせ真龍だし、死んでも蘇ると思うんだよね。


「ねぇ、契約のことは納得してあげるからさ、代わりに一回殺らせてくれないかな? ストレスが暴発寸前なの。伝説の真龍なんだし、死んでもまた復活するでしょ?」


「……いやいやいやいや、ちょっと待て。いくら真龍とは言えど、普通に死ぬからな。死ににくいのは確かだが、復活とかはしないからな!!」


死ににくい、か。


だったら本気で攻撃しても大丈夫そうだね。


『黒化』


私の体が闇に覆われていく。


使い魔なら躾も必要だよね。


二度と私に逆らえないように。


「なんだか、恐ろしいほどの力を感じるのだが。まさかとは思うが………、頼む、待ってくれ!! そんなものをくらえば、いくら我といえども無事でいられる気がしない!」


「う~ん、普通の人間ではないかな。それより準備………いや、覚悟はいい?」



【愚かな者に与えるは裁き。そこに慈悲はいらず ただ苦痛の海に沈めよう】


―『審判ジャッジメント』―



「っ!!、それは最上級魔法ではないか! 主よ、おぬしは本気で我を殺す気なのか………」


「ダイジョウブダヨ、キモチデナントカナルサ。ソレッ」


「絶対殺す気だな……………グワアァァァァァァァァァ!!!!!」


天から無数の真っ黒な光線が降り注ぎました。


真龍さんは全身を貫かれて、瀕死の状態です。


さすがに可哀想だったので、助けてあげました。


もう二度と私に逆らうことはしない、と誓ってくれました。


ふふふ、躾は完了ですね。




「まったくひどい目にあった。まさかあんな魔術をぶっぱなしてくるとはな。一瞬、死んだ祖父の姿が見えたぞ」


「ちゃんと治してあげたんだからいいでしょ。むしろ殺さなかっただけ感謝してほしいんだけど。その気になれば、あんたなんてあっという間にひき肉よ」


「わかっておる。それより、主は本当に人間か? 先ほどの魔術といい、人間のレベルではないぞ」


「裏技だよ、裏技。まあ、元から普通の人間よりは強かったんだけどね」


闇属性に異常なほど適性のあった私は、かつて初級魔術から禁術まですべての闇魔法を習得した。


その中に魔力を増幅するものや、身体能力を引き上げるものがあった。


それらをすべて使用しているがゆえに、今の私がある。


すでに人間をやめている、といってもいいかもね。



「まあ、それほどに強いならば、主として他の真龍からケチをつけられることもないだろう。さてと、それでは帝国に向かおうではないか」


つくづく真龍って面倒な連中。


滅ぼしてあげようかな。


「そういえば、あんたの名前聞いてなかったね。何て呼べばいい?」


「我に名前はない。主の好きにしてくれ」


真龍(笑)とか馬鹿にしたような名前がいいよね。


「じゃあ、『フール』って呼ぶことにするよ。それと、私のことはアルって呼んでね」


「ああ。改めてよろしく頼むぞ、アル」


その後、私はフールの背に乗って帝国に帰りました。


そうしたら国内が大騒ぎになって、騎士団から長い長いお説教を受けることになりましたとさ。



お・し・ま・い




………ほんとロクなことないなっ!!




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