躾が必要だよね
ブックマーク100件、ありがとうございます!!
なんとか完結できるように頑張ります!
「無理やりとかホント最低。あんたそれでも真龍なの? ただの駄龍の間違いなんじゃない?」
「まあまあ、そんなに怒るな。本来、真龍と契約できるというのは栄誉ある事なんだぞ。もっと喜ばんか」
喜べるか、ボケェ!!
もし龍なんか連れて帝都に戻ったら、もうそれはそれは大騒ぎ。
そのまま皇帝のとこに連れていかれて、二度と帝国から出られなくなるかもしれない。
「あまり難しく考えるでない。普段は小型化して、主の肩にでも乗っているつもりだ。おそらく、見た目は小さなトカゲにしか見えないだろう」
こいつは少々楽観視しすぎじゃない?
一回くらい殺っちゃてもいいような気がするんだけど。
どうせ真龍だし、死んでも蘇ると思うんだよね。
「ねぇ、契約のことは納得してあげるからさ、代わりに一回殺らせてくれないかな? ストレスが暴発寸前なの。伝説の真龍なんだし、死んでもまた復活するでしょ?」
「……いやいやいやいや、ちょっと待て。いくら真龍とは言えど、普通に死ぬからな。死ににくいのは確かだが、復活とかはしないからな!!」
死ににくい、か。
だったら本気で攻撃しても大丈夫そうだね。
『黒化』
私の体が闇に覆われていく。
使い魔なら躾も必要だよね。
二度と私に逆らえないように。
「なんだか、恐ろしいほどの力を感じるのだが。まさかとは思うが………、頼む、待ってくれ!! そんなものをくらえば、いくら我といえども無事でいられる気がしない!」
「う~ん、普通の人間ではないかな。それより準備………いや、覚悟はいい?」
【愚かな者に与えるは裁き。そこに慈悲はいらず ただ苦痛の海に沈めよう】
―『審判』―
「っ!!、それは最上級魔法ではないか! 主よ、おぬしは本気で我を殺す気なのか………」
「ダイジョウブダヨ、キモチデナントカナルサ。ソレッ」
「絶対殺す気だな……………グワアァァァァァァァァァ!!!!!」
天から無数の真っ黒な光線が降り注ぎました。
真龍さんは全身を貫かれて、瀕死の状態です。
さすがに可哀想だったので、助けてあげました。
もう二度と私に逆らうことはしない、と誓ってくれました。
ふふふ、躾は完了ですね。
「まったくひどい目にあった。まさかあんな魔術をぶっぱなしてくるとはな。一瞬、死んだ祖父の姿が見えたぞ」
「ちゃんと治してあげたんだからいいでしょ。むしろ殺さなかっただけ感謝してほしいんだけど。その気になれば、あんたなんてあっという間にひき肉よ」
「わかっておる。それより、主は本当に人間か? 先ほどの魔術といい、人間のレベルではないぞ」
「裏技だよ、裏技。まあ、元から普通の人間よりは強かったんだけどね」
闇属性に異常なほど適性のあった私は、かつて初級魔術から禁術まですべての闇魔法を習得した。
その中に魔力を増幅するものや、身体能力を引き上げるものがあった。
それらをすべて使用しているがゆえに、今の私がある。
すでに人間をやめている、といってもいいかもね。
「まあ、それほどに強いならば、主として他の真龍からケチをつけられることもないだろう。さてと、それでは帝国に向かおうではないか」
つくづく真龍って面倒な連中。
滅ぼしてあげようかな。
「そういえば、あんたの名前聞いてなかったね。何て呼べばいい?」
「我に名前はない。主の好きにしてくれ」
真龍(笑)とか馬鹿にしたような名前がいいよね。
「じゃあ、『フール』って呼ぶことにするよ。それと、私のことはアルって呼んでね」
「ああ。改めてよろしく頼むぞ、アル」
その後、私はフールの背に乗って帝国に帰りました。
そうしたら国内が大騒ぎになって、騎士団から長い長いお説教を受けることになりましたとさ。
お・し・ま・い
………ほんとロクなことないなっ!!




