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前世侍女の冒険譚?  作者: やっしん
現世にて
29/43

少女、助けました

東編始まりです

私は無事王都を出発した。今頃陛下たちはさぞや驚いているだろうね。常識的に考えて王族を無視することは普通しない。下手したら不敬罪で処刑台まっしぐらだ。


まあ陛下の性格からして、逆に面白がってるかも知れないけど。


ところで、私は今東に向かってるんだけど、まだ誰にも遭遇できていない…………


ちなみに東にはライセリア帝国がある。さっきまで私がいたアイノレス王国よりも強大な国家だ。ただ、最近まで他国と戦争していたから少し荒れてるみたい。人がいないのはそのせいかもね。


とりあえずひたすら歩いていると、一人の少女にを取り囲んでいるクズどもを発見した。


これはもう殺るしかないよね♪



~少女視点~


「観念しな、お嬢ちゃん。どうせ誰も助けになんて来ないんだからよぉ」


どうしてこうなったの…………


父は戦争て死んでしまい、母と二人でこの先の村に住んでいます。今日私は病気の母のために薬草を採りに来ていました。そこで運悪く山賊に遭遇してしまったのです。


必死に逃げましたが、10歳の私が逃げられるはずもありません。そんなわけで今に至ります。


目の前には下品な笑いを浮かべる男たち。私はもう諦めかけていました。


その時です、私の前に救世主が現れたのは。



~アル視点~


「ロリコン死すべし‼」


その言葉とともに、まずは一人の首をはね飛ばす。男たちは何が起きたのか理解していないようで唖然としてる。


好都合なので、正気に戻る前に片付けしまおう。


それから斬って斬って斬りまくった結果、辺りはひどい有り様だった。山賊殲滅完了。


おや? 逃げようとしている輩がいますね。そうはさせません。


「ねえねえ、逃げられるとでも思った? フフフ、私が逃がすわけないじゃない」


「た、たのむっ、見逃してくれ! 俺はまだ死にたくねぇんだ‼」


………呆れた、ほんとクズね。


「そんなことは知らない。じゃあね、哀れな山賊さん♪」


スパッと一思いに逝かせてあげた。私の慈悲深さに感謝してほしいね。


「大丈夫?」


「は、はいっ。ありがとうございます。助けていただかなければ私は…………」


「あまり気にしすぎないでね。私の意思で助けたんだから」


「それでも何かお礼がしたいので、私の家に行きませんか?私、この先の村に住んでるんです」


「うん、いいよ。じゃあ行こうか」


彼女は母親のために薬草を採りに来ていたんだって。母親の状態は良くないらしく、その上父親は戦死してしまったようだ。

この子は本当に苦労してる。やっぱり戦争で真っ先に犠牲になるのは民だよね。


そんなことを考えながら私は村に向かった。

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