少女、助けました
東編始まりです
私は無事王都を出発した。今頃陛下たちはさぞや驚いているだろうね。常識的に考えて王族を無視することは普通しない。下手したら不敬罪で処刑台まっしぐらだ。
まあ陛下の性格からして、逆に面白がってるかも知れないけど。
ところで、私は今東に向かってるんだけど、まだ誰にも遭遇できていない…………
ちなみに東にはライセリア帝国がある。さっきまで私がいたアイノレス王国よりも強大な国家だ。ただ、最近まで他国と戦争していたから少し荒れてるみたい。人がいないのはそのせいかもね。
とりあえずひたすら歩いていると、一人の少女にを取り囲んでいるクズどもを発見した。
これはもう殺るしかないよね♪
~少女視点~
「観念しな、お嬢ちゃん。どうせ誰も助けになんて来ないんだからよぉ」
どうしてこうなったの…………
父は戦争て死んでしまい、母と二人でこの先の村に住んでいます。今日私は病気の母のために薬草を採りに来ていました。そこで運悪く山賊に遭遇してしまったのです。
必死に逃げましたが、10歳の私が逃げられるはずもありません。そんなわけで今に至ります。
目の前には下品な笑いを浮かべる男たち。私はもう諦めかけていました。
その時です、私の前に救世主が現れたのは。
~アル視点~
「ロリコン死すべし‼」
その言葉とともに、まずは一人の首をはね飛ばす。男たちは何が起きたのか理解していないようで唖然としてる。
好都合なので、正気に戻る前に片付けしまおう。
それから斬って斬って斬りまくった結果、辺りはひどい有り様だった。山賊殲滅完了。
おや? 逃げようとしている輩がいますね。そうはさせません。
「ねえねえ、逃げられるとでも思った? フフフ、私が逃がすわけないじゃない」
「た、たのむっ、見逃してくれ! 俺はまだ死にたくねぇんだ‼」
………呆れた、ほんとクズね。
「そんなことは知らない。じゃあね、哀れな山賊さん♪」
スパッと一思いに逝かせてあげた。私の慈悲深さに感謝してほしいね。
「大丈夫?」
「は、はいっ。ありがとうございます。助けていただかなければ私は…………」
「あまり気にしすぎないでね。私の意思で助けたんだから」
「それでも何かお礼がしたいので、私の家に行きませんか?私、この先の村に住んでるんです」
「うん、いいよ。じゃあ行こうか」
彼女は母親のために薬草を採りに来ていたんだって。母親の状態は良くないらしく、その上父親は戦死してしまったようだ。
この子は本当に苦労してる。やっぱり戦争で真っ先に犠牲になるのは民だよね。
そんなことを考えながら私は村に向かった。




