陛下、興味を抱く
というわけで国王視点です
第3王子である我が息子フェイを助けてもらった礼をしようと彼女を呼んだが、驚いたことに彼女は来なかった。
学院長いわく『礼を言われるようなことはしていない』だそうだ。
国王の言葉を無視する者などいないと思っていたが、そうではなかったようだ。
側近たちはみな怒っているが、私は愉快で仕方がない。14の小娘が王を無視したのだ。
大人でもできないことを平然とやってのける彼女は実に面白い。
フェイから聞いたが、彼女の実力は化け物並みらしい。自分はおろか騎士たちでさえ敵わないだろうと言っていた。それと彼女は『鮮血姫』と呼ばれていて、なかなかに有名な冒険者のようだ。
また、彼女は自分より年下なはずなのに、ずっと年上のように感じることがあるとも言っていた。今年の新入生たちに考えの甘さを自覚させ、大きく成長させたらしい。
話を聞いていて思うのだが、本当に14なのだろうか?
少し気になって調べてみたが、14で間違いはなかった。だが、村娘という点に疑問を感じる。
それほどの強さと知恵を持つ彼女がただの村娘であるはずがない。
まあ彼女の正体はいずれ本人から聞くしかないだろう。
話を聞いているとなぜだかあの侍女を思い出す。もしかしたら彼女に似ているのかもしれないな。
とりあえず優秀な人材は是非とも手に入れておきたい。今は彼女の好きにさせておくが、いずれは国に戻ってきてもらおう。
まだ一度しか会っておらぬが、わしは彼女を気に入った。
彼女とは近いうちに再会することになるだろう。




