王都と過去との再会1人目
いよいよ3日目。
ようやく王都に着いた。3日目の道中は特に何も無かったから割愛するね。
なんだか前より王都に活気があるように感じる。前は王位継承権争いとかで王宮は荒れてたし、王都の治安もあんまりよくなかった。ダメ貴族も多くて、都全体から元気が失われていたんだ。
あれから14年も経てばさすがに変わるのかな。たぶん王位継承権争いは一番いい結果で終わったんだろうね。
イリアスが通う学園に着いた。王立魔法学院って名前らしい。
まあ、そのままだね。
「ここが僕が通う学園です。見学は可能か聞いてくるので、少し待っていてください」
改めて見ると立派な建物だね。
あれ? 前はこんなに立派じゃなかった気がするんだけど。建て替えでもしたのかな。まあ、いい国を造るのに学問は必要だから当然か。逆に以前がおかしかったんだよ、絶対。
なんだか昔が懐かしくなってきた。せっかく王都に来たんだし、一人位は知り合いに会いたい。
私が過去を振り返っていると、イリアスが戻ってきた。
「護衛ということなら大丈夫だそうです。それじゃあ、いきましょうか」
私、実際に中に入るのは初めてなんだよね。なんかわくわくする。
中は想像以上だった。設備もほんと充実してる。訓練場や図書館に教室に至るまですべてが立派なものだ。
「イリアスはここで学べるんだね。羨ましいな」
「アルも入ればいいじゃないですか。僕としてもアルがいてくれると心強いですよ」
入るだけ無駄なんだよね。私、前世で必要なこと全部学んでるからさ。
「あはは、ありがとう。でも入るつもりはないかな。護衛依頼を出してくれれば、会いに来るよ」
二人で話しながら歩いていると、前から教師らしき人が歩いてきた。
なんか見覚えがある気がするなー
「マリー?」
すると相手がこっちを見た。
「なぜ私の名前を知っているの? あなた、どこかで会ったことあるしら。」
まずい……、どうにかして切り抜けないと。
「あの……えーとっ、知り合いにあなたに似た人がいまして、その人の名前もマリーっていうんです」
さすがにちょっと厳しかったかな
「そうなの。私もあなたを見たとき死んだ知り合いに雰囲気が似てるなって思ったわ」
私、その本人なんですけどね。
マリーは私と同じく王宮に仕えていた侍女だ。まさか教師になっているとは思わなかった。
彼女はとても優秀だった。学力に関しては私よりはるかに高かった。今の彼女は素晴らしい教師なんだろうね。
いずれ、エリスの生まれ変わりだって言ってみようかな。
思わぬ再会もあり、とても有意義な時間を過ごせた。
そろそろお別れの時間かな。
「ここでお別れだね。それじゃあ、勉強と訓練頑張って、イリアス。」
「うん。でも、ときどきでいいから会いに来てね」
「もちろん!」
こうして私はイリアスと別れた。
さて明日からなにしようかなー




